カメラを持っている⽅なら1台は持っているであろう三脚ですが、皆さんは何を使われていますか。
最近ではスマホカメラの性能の向上によって、スマホでの撮影を趣味とされる⽅も増えたのではないかと思います。そして撮影の幅を広げてくれる三脚の購⼊を考えた時にたくさんのブランドや種類があって迷われるかもしれません。
そんな⽅やカメラは持っているけど三脚はまだ持っていない⽅、買い替えを検討している⽅にもおすすめしたくなる三脚をVANGUARD(バンガード)さまよりご提供いただきましたので、開封から実際に使⽤しての感想までご紹介します。
VANGUARD(バンガード)「VEO 3GO」シリーズについて
VANGUARD(バンガード)はカメラバッグや三脚などの撮影⽤品や機材、アクセサリーから、双眼鏡などのアウトドア⽤品などを販売しているブランドです。
アマチュアカメラマンからプロカメラマン、アウトドアファンなどさまざまなユーザーに⽀持され、TIPA AWARDや⽇本グッドデザイン賞など、さまざまな国際的アワードを受賞しています。
ユーザーの声に⽿を傾け開発されるスタイリッシュな製品は80カ国以上の⼈たちの⼼を掴み、1986年の設⽴以来ずっと愛され続けています。
そんなVANGUARDの「VEO 3GO」シリーズの三脚は「VEO 3T+」「VEO 3T」「VEO 3+」「VEO 3」と数々のシリーズを展開されているVANGUARDの三脚の中でもスマートフォンに特化したトラベル三脚とされています。
他シリーズより受け継がれている性能技術は、カメラ⽤の三脚としての利⽤も当然可能となっています。
むしろ他シリーズよりさらにコンパクトに収納可能となったことで持ち運びも楽になり、カメラライフ、スマホ撮影ライフをより充実したものにしてくれるシリーズの三脚となっています。
VANGUARD 「 VEO 3GO 265HCB 」の特徴
まずはVANGUARD 「 VEO 3GO 265HCB 」の特徴を3つご紹介します。
1 カーボン素材で軽量化されトラベルにも適した三脚
「VEO 3GO 265HCB」の重さはなんと 1.42kgとなっています。 1.5kgを切るその軽さには驚きがありました。また耐荷重も5kg となっており、 安定感もあります。
この軽量の差というのは数値の上ではピンと来ない⽅もいらっしゃるかと思うのですが、携帯して移動する時間が増えれば増えるほどありがたみを感じられます。
登⼭家やモータースポーツなど軽量化が重視されているように、カメラライフにおいても軽量化というのは⼤事なことで、荷物が重くなるから三脚は持っていかなかったけど、持ってきておけば良かったというシーンを経験された⽅もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に私もこういったシーンを経験したことがあるのですが、「VEO 3GO 265HCB 」ならカメラバッグに標準装備しておけると思いました。まさしくトラベル三脚という個性を持っている三脚です。
また、⼀般的にカーボン素材の三脚は、アルミ三脚に⽐べ下記のようなメリットがあります。
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現在アルミ三脚を使われていて、カーボン三脚を検討の⽅には是⾮⼀度試しに持ってもらいたい三脚
です。
2 コンパクトに収納可能な5段三脚
「VEO 3GO 265HCB」は軽いだけの三脚ではありません。
21°、50°、80°の三段階の開脚⾓度をもち、 最伸⾼1,665mmとしっかりした⾼さをもっていながら縮⻑は410mmと携帯しやすくコンパクトな収納が可能な三脚になっています。
3 ⼀脚、セルフィースティックとしても使える汎⽤性の⾼さ
「VEO 3GO 265HCB」がスマートフォン特化とされているように、付属品にはスマートフォンホルダーがあるので スマホ撮影を趣味にされている⽅にも三脚を使っての撮影を可能にしてくれます。
また、 セルフィースティックにもなり、付属のBluetoothコントロールを使ってシャッターを切ることもできるので旅先に持っていけば、三脚としてもセルフィースティックとしても使える多機能な三脚となっています。
もちろん雲台にカメラを載せて⼀脚としての撮影も可能となっています。1台持ち歩いていれば、三脚として使いにくいシーンであっても、⼀脚にして使⽤したりと撮影現場、状況に合わせて使⽤できるのが嬉しい仕様となっています。
⼀脚への切り替えも簡単に⾏えます。グリップの付いた脚は着脱ができるようになっており、グリップ付きの脚とセンターポールを外し、センターポール下部のフック付きのキャップを脚に取り替えるだけで完了です。
「 VEO 3GO 265HCB 」のスペック
最伸⾼ | 1665mm |
伸⾼ | 1260mm |
縮⻑ | 410mm |
最低⾼ | 240mm |
脚径 | 26mm |
段数 | 5段 |
耐荷重 | 5kg |
質量 | 1.42kg |
材質 | カーボン |
雲台 | T-50 |
雲台の取外し | 可能 |
脚のロック | ツイスト |
⽯突き | 可変(パーツ付属) |
⽔準器 | あり |
ケース | あり |
クイックシュー | QS-64 |
【徹底レビュー】「VEO 3GO 265HCB」を使ってみた!
実際に「VEO 3GO 265HCB」を試してみたので開封から使⽤までのレビューをお届けします。
開封~セットアップ
「VEO 3GO 265HCB」の外箱です。VANGUARDのロゴと同じイエローが差し⾊に使われていてスタイリッシュなデザインのものになっており、箱の⾼さも45cmほどで三脚としてはコンパクトなサイズ感となっています。
箱から出してみるとケースに⼀式まとめられていました。
ケースには脚をヘッド側に上げた収納状態で⼊っています。これによってコンパクトな収納が実現されています。
ケースから全て取り出し並べてみます。
梱包内容は以下の通りです。
- 三脚(雲台がついた状態で⼊っています。)
- 三脚ケース
- 3/8インチ カメラネジアダプター
- ローアングルアダプター
- スパイク
- スマートフォンホルダー
- Bluetoothリモートコントロール(説明書・ボタン電池・三脚に取り付けるためのクランプも付属)
- 2.5mm、3mm、4mm六⾓レンチ
- 三脚説明書
ヘッド側に上がった脚を下ろして実際に使⽤してみようとして実感するのは、やはり「VEO 3GO265HCB」のコンパクトさと軽さです。普段ムービー⽤三脚を触ることが多い私にとっては衝撃でした。
そして雲台のつまみも⼤きくしっかりしており、 滑り⽌めのグリップもあることによって簡単にクイックシューを外せたり、ボールヘッドの調整も可能で、しっかり締めることもできるようになっています。また雲台には⽬盛りと2つの⽔準器があるので横位置でも縦位置でも素早く⽔平をとることができます。
アルカスイス互換のクイックシューのネジにもつまみがありカメラへの装着も簡単に⾏えます。
屋外での撮影に使用してみた
今回は⾃然⾵景の写真も三脚を使って撮りたかったので、舗装されていない地⾯に対応できるよう、ゴム⾜を付属のスパイクに交換 するところから始めました。
ゴム⾜は引っ張って外し、スパイクはネジになっているので回して装着します。
今回の屋外の撮影で「VEO 3GO 265HCB」に載せているカメラはCanonの5Dmark4のダブルグリップ、標準ズームレンズ24-105mm装着で 約2.1kgの重量があるのですが、しっかり安定していて安⼼感がありました。
最伸⾼(1,665mm) にした際は少々たわみ感を感じましたが、 センターポール下部のフックにカメラバッグを吊すことによって倒れるのではないかという不安はかき消されました。
「VEO 3GO 265HCB」には様々なシチュエーションに対応可能なセッティングがあるのでそれも試してみました。
ローアングルセッティングの際はセンターポールを三脚から外し、ローアングルアダプターを取り付けます。
ローアングルアダプターに雲台を載せるには、付属している3/8インチカメラネジアダプターを取り付けます。
これにより最低⾼240mmの撮影が可能になります。
また、センターポールを反転させることにより、さらに低い視点でのマクロ撮影も可能にします。
「VEO 3GO 265HCB」を実際に使ってみた感想
今回「VEO 3GO 265HCB」を実際に使用してみた感じたことをまとめます。
安定性
スマートフォン特化とされているのを知り、カメラを載せての使⽤を少し不安に思っておりましたが、使ってみてそういった不安はすっかり解消されました。
スマホはもちろん、カメラの三脚としても⼗分に使うことができます。
確かに最伸⾼の状態で⻑時間露光などの撮影を⾏えばブレもでたりはするのかもしれませんが、⼀般的なシャッタースピードで三脚撮影を⾏う分には全く問題なく、軽くコンパクトでありながらしっかり安定感を⽰してくれる三脚です。
脚のツイストロックに雲台のひねりもしっかり締めて固定してくれるので、⼀脚としても⼗分に使⽤することができました。
また、センターポール下部のフックやスパイクが付属していたりと、様々なシチュエーションを⾒越していて、その場の環境に合わせてセッティングすることで、より安定した撮影を可能にしてくれます。
操作性
全体的に操作が容易くスピーディーなセットができました。
⼀脚セッティングやローアングルセッティング、マクロ撮影セッティングなど多くのシチュエーションに対応可能でありながら複雑さがなくスムーズなものとなっています。
また、各パーツにあるロック部分にグリップがついていたり、脚の開きの硬さも⾃分でセッティング、メンテナンスができるよう六⾓レンチも付属していているので⻑く使えるという安⼼感も得られました。ボールヘッド雲台、ツイストロックの三脚として⼗分な操作性に満⾜しています
携帯性・デザイン
軽く収まりも良いのでカメラバッグに標準装備することにしました。
カメラバッグは同メーカーVANGUARDのALTA FLY 58Tを⻑年愛⽤していたので、⾊味も合っていてスタイリッシュにまとまっていて気分も上がります。
持ち歩いていて重さや⼤きさに悩まされることがないというのはカメラライフにおいてとても⼤きな恩恵になると思います。
持って⾏って使わずに家に帰る⽇だってもちろんあると思いますが、撮りたいと思った時に三脚と⼀脚を⼀台で備えておけるのが嬉しいです。
「VEO 3GO 265HCB」はこんな⼈におすすめ
やはりトラベル三脚として欲しい1台だと使⽤してみて思いました。
ボールヘッド雲台の軽量三脚として、⼭など⾃然環境に写真を撮りに⾏かれる⽅にはもちろんですが、旅⾏にカメラは持って⾏っていたが荷物を減らすために三脚を持っていくのを諦めていた⽅に⼤変おすすめです。
ただ、やはり精密な三脚撮影をしたいと考えている⽅には「VEO 3T+」などのシリーズの⽅が合っているかも知れません。
「VEO 3GO」シリーズは⼿軽な携帯性と機動⼒を求める⽅におすすめしたい三脚となっています。
また、スマホ撮影を楽しまれている⽅にも、これを機にしっかりした三脚を使っての撮影の楽しさにも触れてみてはいかがでしょうかと提案したく思っています。
決して安い買い物ではないですが、1台で三脚、⼀脚の役割を果たしてくれる「VEO 3GO 265HCB」は撮影の幅も広げてくれるでしょうし、記念撮影の際やセルフィースティックとしても沢⼭の思い出を作ってくれるかもしれません。
- カメラを初めてたが、三脚をお持ちでない⽅
- ウトドアにカメラを持って⾏かれる⽅
- スマホ撮影が好きで、さらにワンランク上の三脚をお求めの⽅
- 旅先で写真を多く撮られる⽅三脚、⼀脚を兼⽤したい、備えておきたい⽅
まとめ
「VEO 3GO 265HCB」のレビューをお届けしました。
私⾃⾝普段からカメラバッグを背負って出かけることが多いのですが、所有しているスチル三脚は⼤きくて重いもので持ち歩くのは⾮常に億劫でした。
突発的に写真を撮りたくなりカメラを構えるのですが、「三脚持ってきてたら違う撮り⽅が…」「⼀脚があれば⼿ブレの少ない動画が撮れるのに…」という経験を多くしていたので「VEO 3GO 265HCB」はとても⾃分にも合っている1台だと感じました。そういった経験をされている⽅には本当に⼀度実際に触ってみて「VEO 3GO 265HCB」の携帯性と機動⼒を体験していただきたいなと思っています。