iPhoneで映画を撮りたい人へ!TILTA Khronos 汎用型スマホビデオリグケージ

中国のカメラリグを展開するブランドTILTAより、スマートフォンで映画を撮影したいクリエイターのための「汎用型スマホビデオリグケージTILTA Khronos(クロノス)」が発表されました。

TILTA Khronosはスマートフォンだけで映画制作する場合の、さまざまな課題とニーズに応えた革新的なカメラケージです。iPhoneで映像撮影しているときに起こりうる、過熱による撮影停止、ぶれた映像、バッテリー容量問題、拡張性の低さなどに対応しました。

日頃よりiPhoneで動画撮影を行うという方は必見です!

2024年4月よりTILTA ONLINE SHOPにて先行発売を予定しています。

 

今回、ブランド様よりTILTA Khronos(クロノス)をご提供いただいたので、レビューをお届けしていきたいと思います。

 

 

 

Khronos iPhone 15 Pro Max Ultimate Kit (TK-IP15-PMD)

販売価格:税込104,280 円
https://tilta.shop/items/66163635d445030059875bfc

 

Khronos iPhone 15 Pro Max Basic Kit (TK-IP15-PMB)


販売価格:税込¥51,260円
https://tilta.shop/items/6616358f6e449500470a2b5d

Khronos iPhone 15 Pro Max Lightweight Kit (TK-IP15-PMA)


販売価格:税込¥36,740円
https://tilta.shop/items/661635389ecd3400561964a6

 

 

TILTAとは

TILTA は中国・深センで2010年に設立されたブランドです。カメラ用リグを中心に、レンズコントロールシステム、ジンバル、電源ソリューションなど高品質のカメラ用アクセサリーを製造しております。

写真をやっている方はあまり馴染みないかもしれませんが、映像制作をやっているクリエイターならご存知の方も多いかと思います。業界をリードする製品と、映像制作ニーズに対するプロフェッショナルなソリューションを提供してくれるブランドです。

 

個人的にも、TILTA製品は愛用していて、フロートシステムやFX6用カメラケージなどを使っています。どの製品もプロの現場で役立つ、本格的な映像制作にあると助かる製品ばかりで、実際に使っていて感動も大きいです。新商品が出るのが毎回楽しみな期待値の高いブランドです。

今回ご紹介するTILTA Khronos(クロノス)はスマートフォンによる本格手な映像制作のワークフローを実現してくれる、革新的な製品です。

 

 

TILTA Khronos(クロノス)について

TILTA Khronos

出典:https://youtu.be/6zbbCHeH7Do?si=LFa_-ayD6fdym9MC

近年、スマートフォンによる動画市場が急速に伸びている中で、同時に録画中の熱暴走やスマホバッテリーの容量不足、メモリ不足、拡張性の低さなど課題やニーズも多く上がっています。

TILTA Khronos(クロノス)はそんなスマートフォンで動画撮影する人のたくさんのニーズに応えるべく、開発された汎用型スマホ用ビデオリグケージです。

日本業界初コンタクトピンを通してハンドルやマイクを取り付け可能、過熱防止のクーリングシステム、電源供給や録画機能制御に対応したハンドル、Magsafeに対応、堅牢でありながら軽量、高い拡張性、といった特徴を持っています。

スマホで本格的な映像制作を行いたい方必見の新商品です!

 

ちなみに昨年末にTILTAから発表されたショートプロモーションフィルム「The X Gift」は、TILTA Khronos エコシステムを使って撮影されています。オスカー受賞撮影監督クラウディオ・ミランダASCとのコラボレーション作品で、iPhoneで撮影したとは思えない、非常に高クオリティな映像になっています。

ある程度映像制作をやっているクリエイターであれば、この動画を見るだけで、この製品が欲しくなるかと思います(私はそうなりました笑)。

 

開封〜外観チェック

それでは早速、TILTA Khronos(クロノス)の製品の開封と外観チェックを行なっていきます。

今回、iPhone15 Pro Max用TILTA Khronos ビデオリグケージを試させていただきました。

 

まずはパッケージデザインですが、黒を基調としていて非常にカッコ良いです。

ビデオリグケージ

ブラックホール?、宇宙を想像させるようなデザインです。「Khronos(クロノス)」という製品名は、ギリシャ語で「時間」を意味する言葉に由来していて、深いコンセプトを体現しているらしいです。

 

開封すると、ユーザーマニュアル、

そしてその下にカメラケージがおさまっていました。

スマホカメラケージ

で堅牢な素材感で高級感もあり、とてもカッコ良いです。

下の段にはハンドルや冷却システムなどが収まっていました。

ハンドルや冷却システム

中身を全て出してみました。

中身を全て出してみた

 

  • Khronos iPhone15 ProMax用 ケージ
  • Khronos パワーハンドル
  • Khronos 冷却システム
  • Khronos iPhone15シリーズカードホルダー
  • Khronos コールドシュー クイックリリースアダプター
  • Khronos ユニバーサルNATO マウント
  • Khronos アルカスイス クイックリリースアダプター(38mm)
  • Khronos NATO ブラケット 木製ハンドル付き
  • ユーザーマニュアル
  • ネジ類

といった内容でした。

 

まずはケージを見ていきます。

非常に堅牢な作りで、衝撃にもかなり強そうです。スマートフォンをしっかりと守ってくれそうです。KHRONOSのロゴ刻印もさりげなくてカッコ良いです。

ケージ

シルバーのカラーリングと質感はどことなくSONY FX3やFX6などのシネラインのカメラボディを彷彿させます。

 

早速iPhone15 Pro Maxにケージを取り付けていきます。スマホに装着するにはケージの四隅にあるトルクスネジを一旦外す必要があります。撮影のたびにケースをつけ外しするのは現実的ではないので、日常使いして欲しいという狙いもあるのかもしれません。

付属のトルクスネジ

 

iPhone15 ProMaxにケージを装着してみました。

iPhoneケースとしてもみても高級感があり、見た目としてもなかなか良いのではないかと個人的には感じました。

スマホを装着

日常使いする場合は、付属のカードホルダーをMagsafeで取り付けることも可能です。

付属のカードケース

このカードホルダーをつけていれば、スマホの背面もしっかりと守ってくれます

堅牢な作りですが、意外とケージ自体の重さはそこまで重く感じませんでした

 

続いて、パワーハンドルを装着していきたいと思います。

パワーハンドル

このパワーハンドルが非常に優秀で、非常にグリップパンもよく握りやすいですし、PD20W急速充電で、5000mahバッテリーを内臓しています。スマホのバッテリー容量不足も解消してくれます。

Blackmagic Camアプリではフォーカスやズームの操作、Rec制御がこのハンドルで可能になります。

またハンドル上部には、USB-C端子とマイク端子があり、こちらに外部メディアを取り付けたり、外部マイクを取り付けることも可能となっています。非常に多機能なパワーハンドルです。

端子

 

取り付け方も非常に簡単で、ハンドルのUSB-CケーブルをiPhoneにさします。

ハンドルを装着

そしてハンドルを装着し、しっかりはまったらロックをかけます。

装着し、ロックする

これで取り付け完了です。Recボタンを3秒長押しで電源をつけることができます。

あとはカメラアプリ側とBluetooth接続すれば、フォーカスやズームの操作をパワーハンドルのダイヤルで行えるようになります。

ダイヤルで制御可能

ちなみに横位置だけでなく、縦位置にもハンドルは装着可能です。縦型動画撮影時にもパワーハンドルでフォーカス操作、ズーム操作ができるのは良いですね。

縦位置に取り付け可能

 

続いて、反対側にNATOブラケット 木製ハンドルを取り付けます。こちらの木製ハンドルも質感がすごく良いです。

木製ハンドル

クイックリリースポートに取り付けるだけなので、一瞬で取り付けられました。

NATOブラケット

ハンドルの内側下にあるリミットポジションボタンを押すと回転するので、ハンドルの向きを変えることができます

また筆者は所有していなかったので取り付けることができませんでしたが、このNATOブラケットには「TILTA Nucleus Nano II」を取り付けることも可能なようです。取り付けることで、左手側でもカメラの操作が可能となります。フォーカス操作などは「TILTA Nucleus Nano II」の方が操作感は良さそうですね。

 

続いて冷却システムを取り付けます。

冷却システム

ケージの背面、接点ポイントを確認しながら取り付けます。こちらの冷却システムはパワーハンドルが装着されている場合、ケーブルなしで駆動します。

 

もしくはUSB-Cケーブルで電源供給して使用することもできます。USB-Cケーブルで電源供給している場合は、雷マークの入ったボタンを押すとiPhoneに同時に給電することができます。

 

ファンを動かすには、ファンのようなアイコンのボタンを押すとファンが回ります。

 

ファンの強さは2段階あります。最大の強さにしても、ファンの音は非常に静かで音は全く気になりませんでした

ファンが稼動する

 

その他、コールドシューや、NATOマウント、アルカスイス クイックリリースアダプターを取り付けてみました。

ARCA クイックリリースアダプターなどを取り付け

 

上面にコールドシューと、NATOマウント。

コールドシューなど

 

底面にはアルカスイス クイックリリースアダプターを取り付けてみました。

下の方にはアルカスイス

クイックリリースポートがある場所であれば、自由につけ外しができるので、自身の好きな位置に取り付け可能です。

 

TILTA Khronosを使って撮影してみた

実際にTILTA Khronosを撮影で使ってみました。

 

NATOマウントには外部マイクを接続し、コールドシューにはLEDライトをつけてみました。

TILTA Khronosを使ってみた

 

三脚にカメラを乗せる時には、アルカスイスの雲台に取り付けが可能でした。

三脚に乗せる時は、アルカスイスの雲台に

また今回、撮影に使ったカメラアプリは「Blackmagic Cam」です。

アプリはBlackmagicCam

 

パワーハンドルのダイヤルでカメラの操作、Recの制御を行うには「Blackmagic Cam」側の設定でパワーハンドルを読み込まなければなりません。

設定>>アクセサリ>>Nucleusワイヤレスレンズコントロールに入ります。

「None」から「TILTA-XXXXXXXXXX」を選びます。

カメラアプリの設定

 

これでパワーハンドルで、フォーカスやズームの操作、Recボタンの制御が行えます。

これにより、iPhoneの映像撮影で、マニュアルフォーカスによる表現が可能になります。iPhoneカメラは基本がAFなので、マニュアルフォーカスによる表現ができないというのが一つの課題でもありました。TILTA Khronosのパワーハンドル、もしくは別売りの「TILTA Nucleus Nano II」を使えば、iPhoneでもマニュアルフォーカスが使えるようになり、映像表現の幅が広がります

 

このようにTILTA KhronosをiPhone15 ProMaxに装着するだけで、本格的な映像制作のプロ用カメラに早変わりしました。

 

音声も外部マイクが使えるようになり、LEDライトも装着できて、パワーハンドルで安定感向上と、バッテリー給電しつつ、カメラの制御も行えて、熱暴走防止もできて、三脚と手持ちの切り替えもスピーディーに行えるようになり、マニュアルフォーカスも使えるようになりました。

ミラーレス一眼カメラ顔負けの機能性です。

また元々がスマートフォンなので、軽量で機動性も非常に高いです。

TILTA Khronos Ecosystemを導入することで、スマートフォンで手軽に高画質な作品制作ができるようになり、映像表現の可能性が大きく広がったといえます。

 

TILTA Khronos 今後の展開商品について

今回レビューで使用したTILTA KhronosはiPhone15 Pro Max用でしたが、今のところiPhone15 ProとiPhone15 Pro Maxに対応しているようです。

また今回は同梱されていませんでしたが、今後NDフィルターやPLフィルター、ブラックミストフィルター、ホワイトミストフィルターなどもどうやら展開を予定しているみたいです。

フィルターの記載が

NDフィルターは0.3/0.6/0.9/1.2/1.8/2.4という種類があり、ブラックミスト、ホワイトミストはそれぞれ1/2、1/4の2種類が展開されるようです。NDだけではなく、ブラックミストやホワイトミストフィルターまで発表されるのは非常に楽しみです。おそらくNDフィルターもワンタッチで取り付け可能なものになるのではないでしょうか。豊富な種類のフィルターによって、よりシネマチックな映像表現が可能になるかと思います。

 

また他にも他の記載を見る限りはMINI LEDパネルの展開もありそうです。冒頭で紹介したショートフィルム「The X Gift」の中でもLEDパネルは一瞬ですが登場しています。

TILTA Khronos

出典:https://youtu.be/6zbbCHeH7Do?si=LFa_-ayD6fdym9MC

こちらもクイックリリースで簡単につけはずしができる手軽なLEDライトだと期待できます。

 

これらの商品は、具体的にどんな製品で発売時期や価格なども、一切情報は分かりませんが、TILTAブランドの製品は期待せずにはいられません。今から楽しみでしょうがないです。

 

TILTA Khronosはこんな人におすすめ

TILTA Khronos

TILTA Khronosはどんな人におすすめなのかを私なりにまとめてみました。映像クリエイターはもちろんのこと、初心者の方でも動画を日頃より撮影する方であれば、導入する価値はあると感じました。それくらい汎用性の高い製品になります。普段iPhoneで本格的な映像制作をしない熟練の映像クリエイターであっても、むしろそういう方であればあるほど、この製品の魅力と可能性に気づけば、必ず欲しくなるかと思います。

 

こんな人におすすめ
  • スマートフォンでよく動画を撮影する方
  • iPhone15 Pro、iPhone15 ProMaxを持っている方
  • 手軽に本格的な映像制作をしたいと考えている方
  • 初心者の動画クリエイター〜プロの映像制作者

 

 

最後に

以上、TILTA Khronos(クロノス)のレビューをお届けしました。

TILTAの製品はどの製品も非常に素晴らしいものばかりですが、TILTA Khronosはその中でも、今までの常識を覆すような革新的なスマホカメラケージになりそうです。

iPhoneによる映像表現を次の段階へと進化させてくれるそんなカメラケージです。

 

個人的にも非常に興味のある製品なので、NDフィルターなどが発売されたらぜひ使ってみようと考えています。

TILTA Khronosは2024年4月よりTILTA ONLINE SHOPにて先行発売を予定しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

 

 

 

Khronos iPhone 15 Pro Max Ultimate Kit (TK-IP15-PMD)

販売価格:税込104,280 円
https://tilta.shop/items/66163635d445030059875bfc

 

Khronos iPhone 15 Pro Max Basic Kit (TK-IP15-PMB)


販売価格:税込¥51,260円
https://tilta.shop/items/6616358f6e449500470a2b5d

Khronos iPhone 15 Pro Max Lightweight Kit (TK-IP15-PMA)


販売価格:税込¥36,740円
https://tilta.shop/items/661635389ecd3400561964a6

 

 

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