
人気ポートレートモデルになるためにするべきこととは?
今回は、ポートレートモデルになりたい女性やプロモデルを目指している方に向けて、意外と知られていないモデルに必要なアレコレや「また撮りたい」とカメラマンに思わせるモデルの特徴、今すぐできるモデル力UP講座をお届けします。
そもそもポートレートモデルになるためには?
ポートレートモデルってどうすればなれるの?まずはモデルとして活動するための方法をご紹介します。
SNSで直接フォトグラファーと繋がる
最も定番の方法はInstagramやTwitterなどのSNSです。
SNSでカメラマンと繋がるためには、#フォトグラファー募集や#関西モデルなどのハッシュタグをつけて写真を投稿し声をかけてもらえるよう工夫をするか、撮ってほしい雰囲気の写真を載せているカメラマンを見つけて自分からメッセージを送ります。
フォロワーの多い有名なカメラマンに撮ってもらいたい時は、ある程度モデル自身にもフォロワーがついていたり、投稿に自分の写真がたくさん掲載されている方が興味を持ってもらいやすいです。
モデルとカメラマンのマッチングサイトを利用する
有償でポートレートモデル活動をしたいという方は、モデルとカメラマン向けのマッチングサイトがおすすめです。
SNS上では撮影費用に関するやりとりがしづらいという方も、マッチングサイトであればあらかじめ価格設定ができるので費用のやりとりが楽です。
地域ごとや撮影可能な日程日が表示され、モデルが一覧で見れるようになっているので、SNSのように埋もれることがなくカメラマンに見つけてもらいやすいところがマッチングサイトの魅力です。
ポートレートモデルのオーデションを受ける
ポートレートモデルとして実績になる撮影をこなしたいという方は、オーディションを開催しているサイトから応募し自分のレベルを図ってみる方法もおすすめです。
関西写真部SHAREではポートレートモデルの募集も行っており、関西圏だけで1000名近くの応募があります。ポートレート撮影をメインで行っていますが、ヘアメイクアップアーティストを交えたクリエイティブ撮影や撮影会イベントでのゲストモデル、時々アパレルなど企業からの撮影案件もあるので、審査に通過すればモデルとしての可能性が広がります。
ですので、モデルとして本格的に活動したい方はSNSにとどまらずWEB上でポートレートモデル募集をしている団体に応募してみてください。
顔やスタイルだけじゃない!!モデルに必要なアレコレ
ポートレートモデルは顔やスタイルだけではなく、カメラマンに‟撮りたい”と思わせる要素が他にもあるんです。
自分の魅力を理解している
顔やスタイルは関係なく、自身がある女性は自然と美しく、オールがあるように見えるもの!
例えば「私は可愛い雰囲気だと思うからSNSには自分が可愛いと感じた食べ物や場所をピンクのフィルターで統一しよう」など自分の世界観を持っていれば、見ている人への印象付けになるのでカメラマンがその女性のSNSを見たときに頭の中でどんな写真が撮れるかイメージしやすくなります。
ポートレートモデルの経験がない方は自分自身の写真も少ないと思いますが、自分が一番魅力的に写っていると思うセルフィー写真を載せてみたり、外出先で家族や友人に撮ってもらった写真を載せるように心掛けカメラマンに見てもらえるSNS作りをしましょう。
私服のセンスが良い
私服での撮影が多いポートレートモデルはファッションセンスが大切!
レトロな街並みなのにザ・モデルな衣装で来てロケーションと服が合っていなかったり、スウェットのような服装で‟やる気あるのかな”と思わせてしまうと、カメラマンからリピートされる確率が下がってしまいます。
もし自分の私服に自信がないときは、撮影前にカメラマンにどんな服装が良いか聞いてコーディネートの写真を共有したり、とにかく沢山のポートレート写真を見てどんな衣装が写真映えするのかを研究しておくとカメラマンにも喜ばれ、写真写りが良く見えるファッションを知ることができます。
透明感のあるキレイな肌質
カメラマンにとって、また撮りたいと思うモデルの基準のひとつに「肌」が入ります。
なぜなら、撮影し写真データを納品する前に(カメラマンによっては)レタッチ作業をする人が多いからです。ニキビやシミ、肌の質感を綺麗にしてからモデルにデータを送ることが多いですが、意外とレタッチをしているということを知らないモデルもいます。
肌荒れやデキモノがあるぶんレタッチの時間が長引いてしまいカメラマンにとっては手間になります。自分でも気が付かない肌の細かいところまで見られているので、意識してケアしておくことが大切です。
レスポンスが早い
モデルは外観だけでなく‟人間力”も見られています!
カメラマンが送ったメッセージに対しすぐに返信をし、丁寧な文章で返すことで信頼に繋がります。カメラマンによっては報酬の出るモデル案件も持っているので、仕事をどのモデルに依頼するか考えたとき、できるだけレスポンスが早く礼儀正しいモデルに声をかけたいと思います。
メッセージに対し未読・既読無視をし撮影直前まで返さないというモデルもいますが、たとえ無償の撮影だったとしてもカメラマンに対し失礼なので気をつけてください。
モデル審査の基準
筆者はフォトグラファーとしてモデル撮影をしており、応募モデルの審査も行っています。そこで、モデル審査の基準をちょこっとだけお教えします。
撮りたい写真のイメージに合うか
カメラマンは決してモデルだからといって完璧な顔、スタイルを求めているわけではありません。
「自然豊かなロケーションで撮りたいから優しい顔つきのモデルにしよう」「都会の街並みで撮るから服がお洒落な子にしよう」など、撮りたいイメージからモデルを探すことがあります。
モデルからカメラマンに声を掛ける場合は、まずカメラマンのSNSやポートレートサイトを見て写真のテイストや登場するモデルの系統を分析して自分がイメージに合うかチェックしてみましょう。
SNSにどれだけの情報があるか
カメラマンからモデルに声を掛ける場合、どこを拠点に活動しているか、年齢、投稿している写真を見て依頼をします。
ポートレート撮影はコミュニケーションも大切なので、実際に会って話すことを考えるとネガティブなことを書いてると印象が悪いので、モデル用アカウントとプライベート用アカウントを分けているモデルも多くいます。
カメラマンが依頼しやすいようにモデル実績や自分の情報を載せることは必要ですが、ポートレート撮影ではモデルへのストーカー行為や踏み込んだ内容のメッセージを送ってくるなどトラブルも起こりやすいので線引きをしておきましょう。
応募文章からやる気が伝わるか
審査制でモデルを選ぶ場合、プロフィール写真ももちろんですが、応募文章からどれだけのやる気が伝わってくるかも重視されます。
一緒に作品制作をする以上互いにやる気がないと良い写真は撮れないので、具体的に「こんなモデルになりたい」「自分のチャームポイントは横顔です」など記載されているとカメラマン側からもモデルに「こんな写真を撮ろう!」と提案しやすくなります。
また、スムーズに撮影のスケジュールが組めるかどうかというのも見ているので、応募文章に自分が空けれる日程(平日・土日など)も書いておくことをおすすめします。
“また撮りたい”と思うモデルの特徴
撮影したもののカメラマンから2回目の撮影の声がかからないという方もいるのでは?カメラマンがリピートしたくなるモデルの特徴を伝授します。
コミュニケーション、礼儀の良さ
先ほども説明しましたが、ポートレート撮影はカメラマンとモデルの関係性が出来上がっているからこそ最高の作品ができるものです。
撮影前・後のお礼のメッセージから撮影当日の礼儀や言葉遣いなど、互いが気持ちよく撮影を行うために最低限のコミュニケーションを取るように心掛けましょう。
カメラマンからモデルにだけでなく、モデルからカメラマンに「どうして写真を始めたんですか?」「写真展などするときは呼んでくださいね」など質問をして話しやすい環境をつくることもモデルに必要なスキルのひとつです。
イメージの理解力があるか
カメラマンが提案したイメージやポージングに対しスムーズに対応できるモデルはリピート率も上がります。
はじめは人の頭の中で想像している世界観を理解することは難しいかもしれませんが、事前にカメラマンの作品を見ておいたり、ロケーションと同じ雰囲気の写真からポーズや表情を勉強しておけば撮影当日もイメージの理解に苦しむ可能性は減ります。
カメラマンの要望に柔軟に対応できる
カメラマンによっては、撮影中「地面に座ってほしい」「シュールなポーズをとってほしい」などの要望をしてくる人もいます。
より良い写真を撮るためにカメラマンは指示しているので、服が汚れてしまわないか気になるかもしれませんが、野外撮影のときはその可能性もあることを踏まえ、できる限り要望に応えましょう。
ただ、事前の打ち合わせでは聞いていない、服を脱いでほしい(ヌードのような指示)や下着が見えるような危ないポーズを要求されたときは自分のために、今後の活動に悪影響を及ぼさないために断りましょう。
今すぐできる!モデル力UP講座
この記事を読んだ後すぐに実行できるモデル力をUPさせるためのテクニックをご紹介します。
潤い肌を目指して徹底的にケア
ポートレート撮影に限らず、どのジャンルの撮影でも肌の美しさは見られています。
ヘアメイクアーティストのいる撮影ではモデルの肌状況のよって時間がかかってしまったり、撮影後のレタッチに時間がかかってしまいます。
肌の美しさは撮影の関係者にとってもメリットがあり、‟またお願いしたい”と思ってもらえるモデルになれます。
セルフィーで自分の魅せ方を知る
写真うつりに自信を持つためには、日頃からカメラに写る自分がどういう風に見えているのかを研究することが大切です。
手持ちで撮影していもいいですし、人に撮られるときの角度で練習するために三脚にスマホを取り付けてセルフタイマーで撮影してもOK。
モデルが撮られ慣れているかはカメラマンはすぐに分かるので、セルフィーでもとにかくたくさん撮り、いろいろな表情ができるように練習しておけば撮影本番でも自信を持ってカメラの前に立てます。
鏡の前でポージングの練習
ポージングは、その場のノリやカメラマンの指示に任せきりではスキルアップに繋がりません。
ポージングレッスンの本や雑誌を見ながら鏡の前で自分の体形にあったポージングを見つけたり、次の撮影に着用する衣装に似ているファッションの写真を探しスタイルの良く見えるポージングを学んだり…、最高のモデルでいるためには小さな努力を怠らないことがカギになります。
SNSプロフィールや内容の見直し
SNSでいろいろなフォトグラファーに声をかけているけど中々撮影に繋がらない…という方は、まずはSNSの見直しをしてみましょう。
自分の顔やスタイルが分かる写真が投稿されているか、プロフィール文章に撮影依頼しようと思えるような情報が載っているかなど、少しの工夫や習慣で依頼数も増えます。
モデルとしての目標を書き出してみる
モデルとしての目標を書き出し、自分がするべきことを明確にしてみるとモデル活動も良い方向に繋がり、素敵な出会いにも恵まれます。
どんなモデルになりたいかハッキリしないと「なりたいモデル像になれなかった」「中途半端に活動を続けてしまった」と自分を苦しめる結果になっていまいます。
目的がブレることで、何でも撮影依頼を引き受けていると悪い実績が増えてしまう可能性もあります。自分に良い未来をもたらしてくれる撮影と、自分のブランド価値を下げてしまう撮影の差を見極められるモデルになりましょう。
カメラを持つとモデルのスキルアップに繋がる
ポートレートモデルをしながらフォトグラファーもしている女性は多くいます。
私自身高校性の時に事務所に所属しモデル活動をしていましたが、自分がカメラを持つようになると出来ていなかったことが明確になりました。
カメラマンが撮りたいイメージとモデルの表情やポーズがマッチしないのは、モデルがカメラにどんな世界が写し出されているのか想像できず勝手なイメージだけでポージングしていまうからです。
本格的なデジタルカメラでなくても、友人にモデルをしてもらいiPhoneやコンデジで撮影しながら表情やポーズを指示してみることでカメラマンが自分をどんな風に見ているかもわかります。
“私力“を磨いて素敵なモデルになろう
以上、‟撮りたい”と思わせるポートレートモデルになるためのHow Toをご紹介しました。
ポートレートモデルはただカメラマンの指示を聞くだけでなく、自分から行動を起こすことも、日々の習慣を変えることもモデル力が問われるポイントになります。
これからポートレートモデルとして活動したい人、その先のプロのモデルを目指している人もぜひ今回の記事を参考に自分自身を見直してみてください。