一般女性が気軽にはじめられる「被写体」「ポートレートモデル」や「サロンモデル」が人気となる一方で、撮影に関する知識がないままモデルをし、カメラマンへのNG行動を起こすモデルも大勢います。
しかし、ルールを知らなければ自分でも気づかないうちに失礼な行動を繰り返してしまうので、次の撮影に繋げることはできません。
そこで、モデルがしがちなNG行動をまとめたので、当てはまっていないかチェックしてみてください!
常識的な連絡や挨拶ができていない
仕事ではない・相互無償だからと、カメラマンとの連絡や撮影中の挨拶を怠っていませんか?
カメラマンとモデルが気持ちよく撮影の時間を過ごすためには、こまめな連絡と挨拶を意識しましょう。
特に、撮影日の直前に連絡が遅かったり、既読無視をしてしまうと、カメラマン側は「もしかしてドタキャンされるかも」と考えてしまうこともあります。
また、コミュニケーションと作品のクオリティは比例する部分もあるので、積極的に挨拶や会話をすることもモデルには大切です。
・カメラを向けられたら「お願いします」と言いポージングをする
・撮影終了後はその日のうちにお礼のメールをする
カメラマンの作品イメージを無視する
カメラマンが指示したポーズや表情に対し、自分のスタイルには合わないからと柔軟に応えることのできないモデルは次の撮影に繋げにくいです。
もちろん、カメラマンの指示の内容に違和感を感じる、目的とそれている場合であれば抵抗することも正解です。
しかし、「この表情は自分が好きじゃない」といった自己中心的な都合でモデルをすると、カメラマンは思い通りの写真を撮ることができず満足度の低い撮影となります。
いろいろな自分を発見したいという気持ちで撮影にチャレンジすれば、ポージングスキルも磨かれますし、多くのカメラマンから注目されるモデルになれます。
・カメラマンの作品イメージに近い写真を見てポーズや表情の勉強をしておく
・カメラマンが満足する表情をするには、カメラマンのポートフォリオやSNSに登場するモデルの表情を要チェック
カメラマンに気遣いを求めすぎる
モデルの中には「○○はカメラマンがして当たり前」と勘違いしている方がいます。
例えば、撮影中に荷物を置くためのレジャーシートや、冬の野外撮影で必要な上着やブランケットなどを、カメラマンが用意するのが礼儀だとよく耳にします。
本格的な撮影現場であれば、モデルのためにあらゆるグッズが用意されていることもありますが、費用の発生しないポートレート撮影ではモデル自身が持参することが常識です。
カメラや機材などの重たい荷物を持ち運ぶカメラマンに対しさらに要求をするとなると、それはただのわがままになってしまいます。ですので、体のケアはカメラマンに頼らず自分でしましょう!
・普段の撮影を思い返して必需品リストを作る
・自分だけでなく、カメラマンに気遣いができるようになればGOOD!
顔の角度や表情の制限など、要望が多すぎる
撮影を行う上で、自分の表情やポーズに制限をかけていませんか?
「この表情から撮ったら太って見えるから嫌だ」「ポーズによって写りが違うから、お決まりのポーズが決まっている」というモデルも多くいます。
しかし、モデルに必要なのは、どこから撮られても最高の表情とポーズをできる自信と、撮影に向けてのコンディション作りです。
ポートレートモデルやサロンモデルはオーディションを受けず誰でも始められ、身長・体形に制限がないのでスタイル維持が緩みがちになってしまいます。ですが、モデルが自分磨きをしていなければカメラマンにも失礼ですし、いつまで経ってもモデル力が上がることはありません。
まずはカメラマンに要望を言うのではなく、どんな撮影にも対応できるモデルになりましょう。
・どの角度から撮られても最高の表情ができる練習を日課にする
・雑誌やSNSからプロモデルの表情やポーズテクニックを学ぶ
・いつものメイクから雰囲気を変えてみる
写真を早く送るよう急かす
撮影終了後、カメラマンに対し写真データを送るよう急かしていませんか?
モデルの中にはカメラマン事情を知らずに「いつ送っていただけますか?」「はやく写真を送ってください」と連絡をしてしまう方がいます。
しかし、カメラマンは撮影後、写真の編集作業に時間がかかるので、モデルから写真を急かされてしまうとモチベーションが下がってしまいます。
はやく写真を見たいという気持ちもあるかとは思いますが、カメラマンに対し急かすような連絡をしてしまうと、また撮りたいと思うモデルから遠ざかってしまうので気を付けましょう。
・データを急ぐ時は事前に事情を伝え早めに送ってもらう
・撮影から1週間以上経過してしまっていたら連絡してもOK!
撮影者の許可なしに商業目的で使用する
撮影してもらった写真を、カメラマンに許可をもらわず商業目的で使用するのはNGです。
例えば、モデル事務所のポートフォリオやイベントへの出演で勝手に写真を掲載するなど、カメラマンの知らないところで別の目的に使用するのは非常識です。
写真に写っているのは自分だとしても、撮影したカメラマンに著作権があるので、許可をもらわず使用してしまうとトラブルになるケースもあります。
カメラマンに撮影してもらった写真を、他の目的で使いたいときは必ず許可をとりましょう。
・カメラマンが嫌な気持ちにならないよう、言い方を考えたり、お礼の挨拶を徹底する
編集後の写真データを勝手に加工&トリミング
もらった写真をSNSにアップするとき、フィルターをかけたりトリミングするのは失礼です!
カメラマンがショックを受けるモデルのNG行動の定番のひとつが、時間をかけて丁寧に編集した写真を自分好みに変えられてしまうこと。
カメラマンは写真の構図を気にしたり、作品のテーマに合わせて色を調節していますが、モデルが自分勝手に加工してしまっては編集時間も無駄になってしまいます。
作品のコンセプトを無視して加工をしたり、カメラマンの気持ちを考えない行動をとるのはやめましょう。
・これまでの写真を見返して失礼なことをしていないかチェック
・どうしても加工したいときはカメラマンに一言添える
撮影のルールを守ってモデル力をアップしよう
撮影のルールを知らずにモデルをはじめると、カメラマンに対し失礼な行動をとってしまう方が多くいます。
私自身、カメラマンの事情を知ったことで、モデルをしているときにNG行動をたくさんとっていたことに気づきましたが、普段カメラマンは言葉にしないので自分で気を付けなければなりません。
現在モデル活動をされている方や、これからモデルを目指す方はしっかり撮影マナーを学んで、カメラマンから愛されるモデルになりましょう。