
2022年1月20日(木)にSennheiser(ゼンハイザー)から映像クリエイター向けオンカメラショットガンマイクロホン「MKE 400-II」が発表されました。2009年に発売された既存の「MKE 400」のリニューアル版のマイクになります。
デザインが一新され、よりコンパクトになりマイクとしての性能も向上しました。動画の音声を強化するために設計された手軽で使いやすい高機能なマイクです。
海外ではすでに販売されていた新「MKE 400-II」ですが、ついに日本上陸となりました。日本での発売日は2022年1月27日(木)を予定しています。価格はオープン価格※参考価格28,600円(税込)となっています。
「MKE 400-II」の使用レビュー、口コミ記事はこちら
新しくなったMKE 400-IIってどんなマイク?
出典:Sennheiser
Sennheiser MKE 400-II0は映像クリエイター向けの、カメラショットガンマイクロホンです。既存のMKE 400からデザインも一新され、携帯性とマイク性能が向上しました。特に、会話の収録に向いています。2021年3月に発売された「MKE200」の上位モデルにあたります。MKE200と比較するとやや大きいですが、それでもまだコンパクトなサイズ感です。
出典:Sennheiser
カメラに載せた時の外観がこちらですが、非常にコンパクトに収まっているのがわかります。ミラーレス一眼で動画を撮るのに向いています。
新機能として自動電源のオンオフ機能も搭載しているので、マイクの電源の入れ忘れ、切り忘れ防止になります。ケーブル抜け防止のロッキングジャックなど細かい部分まで配慮されています。
具体的にどのようなマイクなのかはこちらの動画をご覧いただいたらわかります。
なんとこちらの動画、最初から最後までMKE 400-IIで収録しています。会話の収録に向いているマイクですが、環境音も非常に綺麗に収録できることが動画からもわかります。
MKE 400-IIの機能・特徴
出典:Sennheiser
MKE 400-IIの機能・特徴についてまとめました。
指向性の強いオンショットガンマイクロホン
MKE 400-IIの指向性は音響干渉管によって実現されており、カメラが向いている方向からのピックアップを確保し、よりクリアな音質を実現します。特に動画の音質を向上させるために設計されたということもあり、しゃべっている声をしっかりと狙ってクリアな音声で収録してくれます。
ノイズに強い設計
MKE 400-IIにはウインドプロテクション(風防)とショックマウント(衝撃吸収)が標準装備となっています。風切り音、ウインドノイズを低減してくれます。室内利用であればそのままの使用で十分にクリアな音声を収録可能です。屋外での使用では、付属のウインドシールドを装着すると、より高い防風効果を得ることができます。
またローカットフィルターも搭載しているので、エアコンの音や風切り音など、気になる低音域を簡単に軽減することができます。
自動電源のオンオフ機能搭載
MKE 400-IIにはデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラに接続すると、カメラと一緒に自動的 に電源のオン/オフが行われる自動電源のオンオフ機能が搭載されています。これにより電源の切り忘れ防止になります。電源の入れ忘れで音声が取れていなかったということも無くなります。逆に電源を切るのを忘れていて、入れっぱなしだったということもなくなります。また撮影していないときの省エネにも役立ちます。
感度スイッチとモニターボリュームコントロール搭載
MKE 400-IIには、3段階の感度調整スイッチが装備されておりデバイスごとに感度調節が簡単に行えます。また一眼レフ用マイクでは珍しい、モニターボリュームコントロール(8段階)も搭載されています。これにより音声のレベルチェックとサウンドモニタリングがより快適にできるようになりました。
十分な電源の駆動時間と電池残量表示
MKE 400-IIは、単4電池2本でマイクを駆動します。電池は購入時に付属しています。最大100時間の連続音声録音が可能で、電池が切れる3時間前には、電池残量表示で目で確認できます。電池が切れるまでの時間を十分に確保できるので、途中で収録が切れてしまったというトラブルも減ります。
細かい部分にまで配慮された設計
MKE 400-IIは、多くの機能をマイク内部に標準搭載しているので、かなりコンパクトになりました。持ち運ぶ時はもちろん、実際にカメラに取り付けて使う際もより手軽になりました。またケーブルのジャックはロッキングジャックになってり、ケーブルの抜け防止になります。さらにジャックをマイクの前面に配置することで一眼カメラとの接続時にカメラモニターにケーブルがかかることもありません。実際に使う人のことをよく考えられていて細かい部分にまで配慮された設計となっています。
Sennheiser MKE 400-IIの付属品
出典:Sennheiser
MKE 400-II本体に加え、以下の付属品があります。
- スマートフォン用3.5mm TRRSケーブル
- カメラ用3.5mmTRSケーブル
- ウインドシールド
- ポーチ
マイクの駆動に必要な単4電池2本も最初から付属されているので、届いてすぐに使用が可能です。コンパクト設計でポーチまで付属しているので、持ち運びにも便利です。ロケ撮影が多い方には嬉しいですね。
モバイルキットも同時発売!
出典:Sennheiser
スマートフォンでのも動画を撮られる方向けに、MKE 400-IIモバイルキットも同時発売します。
モバイルキットの価格はオープン価格で※参考価格34,100円(税込)です。
出典:Sennheiser
モバイルキットはMKE 400-IIの付属品に加え、専用スマホホルダーと、マンフロットのPIXIミニ三脚がついてきます。
一眼カメラユーザーではない、スマートフォンで動画制作を行うクリエイターに最適です。オーディオに関するあらゆるニーズに対応しました。
MKE 400-IIはこんな人におすすめ!
- YoutuberやVLOGを普段から撮影している人
- 動画を撮る機会が多いが、音声にこだわれていない人
- ミラーレス一眼で動画を撮る人
- スマートフォンでも動画を撮る人
本格的なマイクは扱いが難しいものが多く導入のハードルが高いですが、MKE 400-IIは初心者でも簡単に扱えるので、高性能なわりに導入のハードルもかなり低いと思います。ミラーレス機やスマートフォンで普段から動画を撮ることが多い方は買いです。
Sennheiser MKEシリーズのラインナップ
Sennheiser MKEシリーズには今回新しく発表された「MKE 400-II」の他に、「MKE200」「MKE440」「MKE600」といったラインナップがあります。MKEシリーズのラインナップをご紹介します。
MKE200![]() |
MKE 400-II![]() |
MKE440![]() |
MKE600![]() |
|
指向特性 | スーパーカーディオイド | スーパーカーディオイド | ステレオ、スーパーカーディオイド | スーパーカーディオイド/ローバー |
周波数特性 | 40 – 20,000 Hz | 50 – 20,000 Hz | 50 – 20,000 Hz | 40 Hz – 20,000 Hz |
最大音圧レベル | 120db SPL | 132db SPL | 132db SPL | 132 dB SPL (P48) 126 dB SPL (battery) |
電源 | なし | 単4電池2本 | 単4電池2本 | 48 V ± 4 Vまたは単3電池(1.5 V/1.2 V) |
サイズ | 69 x 60 x 39 mm | 126 x 67 x 37 mm | 67 x 106 x 128 mm | 直径:20 mm 長さ:256 mm |
重量 | 48g | 93.5g | 165 g | 128 g |
Sennheiser MKE 400-II まとめ
オンカメラショットガンマイクロホン「MKE 400-II」の概要をお届けしました。個人的にはMKE200もそうなんですが、デザインがかなり好みです。
機能性もかなり向上しているので、手に入れて使用レビューの方もまたお届けできればと思います。興味のある方はぜひチェックしてみてください。