複数の分野で専門スキルを!写真以外で身につけていてよかったスキル

 

小野友暉
どうも、関西写真部SHAREの小野友暉です。

 

突然ですが、私はカメラマンとして写真をお仕事としています。また写真以外にもディレクションや動画制作、ライター、Webデザイン、マーケティングコンサルティング、メディア運用などのお仕事もしています。

複数のスキルを身につけて複数お仕事をしているおかげで、コロナ禍でも収入が減ることはなく、むしろありがたいことに右肩上がりに伸び続けています。

 

実業家である堀江貴文氏の著書「多動力」の中でも、これからの時代は専門スキルは複数あったほうがいいとありました。またコロナ禍の影響で「大副業時代到来」ともいわれていて副業(複業)が当たり前の時代になっています。これからの時代は複数の専門スキルを持つ人が、どこへいっても重宝される時代だと予想できます。

今回は、私自身の経験を通して写真以外に身につけていてよかったスキルというのを個人的な見解でご紹介していきたいと思います。これから写真をお仕事にしていきたいと考えているアマチュアカメラマン、駆け出しのフリーカメラマンにおすすめです。

 

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カメラマンも複数スキルを持っていた方がいい理由

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現に写真業界でもひと昔前のアナログ時代のカメラマンは”写真を撮る”のがお仕事でしたが、現代のカメラマンは写真を撮ることはもちろん、”写真のレタッチや補正”も当たり前に求められるようになりました。

さらに撮影した写真を広告ポスターや雑誌に掲載する場合は、DTP(印刷)の知識があると仕事の幅が広がりますし、Webに掲載する場合はWebデザインの知識があるとデザイナーさんとのやりとりもスムーズです。

またブランドや商品の写真を撮影し、その後必ずその商品やブランドを売っていく、認知させるという段階に進みます。その際にマーケティングの内容を理解していて、誰にどういう風に見てもらいたくて、ゴールはどこなのかが明確に頭に入っていると、そうでないカメラマンと比較すると大きな差が生まれます。

大きい撮影現場ではまだまだ専門の人らがチームを組んで分業していて、”写真を撮る”だけの専門の人は存在しますが、そういった現場にフリーになりたての人がいきなり入っていくのは難しいです。なので現代のカメラマンは”ただ写真を撮る”だけのスキルでは、なかなか食べていくのは難しいと言えます。

私自身、カメラ歴はまだまだ浅いのですが写真のスキル以外に、自己ブランディングとして独学で始めたWebマーケティング、SNSマーケティングに力を入れていました。Web制作のスキルも身につけ、作ったサイトをたくさんの人に見てもらうためにSEOも勉強し、当サイト「関西写真部SHARE」は月間38万PV(2021年5月時点)のサイトに育ちました。そこからメディア運営のノウハウを他社へ提供するためにSEOマーケティングアドバイザーの資格を取得し、現在はWebマーケティングのコンサルも行っていて、大手企業のクライアント様もできました。そんな調子で収入もカメラを始めたての2016年から比較するとなんと6〜7倍ほど稼げるようになりました。

ちょっと話がそれましたが、それだけたくさんの方に見ていただいているメディアになったことでWebやSNSからのお仕事依頼やお問い合わせ数は月間で多い時は50件を超えます。基本仕事に困ることは無くなりました。

なので、カメラマンもただ写真のスキルを身につけるだけでなく、自己ブランディングや印刷の知識、マーケティングの知識など、なにかしら複数のスキルを組み合わせるとこれからの時代を生き抜いていくのに困らないと思います。

 

 

複数の専門スキルを身につけるメリット

まずは、複数の専門スキルを身につけるメリットを4つご紹介したいと思います。

 

1収入が複数あることでリスク軽減

複数の専門スキルがあれば、収入源も確実に増えます。増えない場合はその市場の需要レベルまで達していないだけなので、もう少しレベルを上げるために勉強、経験や実績を積むと良いでしょう。

収入源が複数になると心の安定がハンパないです。例えばサラリーマンからフリーランスに独立した人の多くが、安定した収入が入り続けるかを不安に思っていると思います。コロナ禍で特に飲食業界やホテル業界は大痛手であまり景気のいい話は聞きません。

そんな誰しも予想できない突発的な出来事が起きた場合、1つの収入源しかないと、無くなってしまった時に希望は絶たれてしまいます。ですが複数の収入源があれば、1つなくなったとしても急に食べるのに困るといったことにはなりません。

 

 

2幅広い人脈ができる

複数スキルを身につけることで、幅広い人脈ができます。これが大きな財産になると考えています。

私は「人脈が広いね」と周りからもよく言われるくらい、さまざまな業界に知り合いがいます。今でも毎月新しい出会いは多いですが、多い時は1日5アポ、分刻みのスケジュールで新しい出会いを作ってた頃もありました。社会に出てからさまざまな分野に手を出して、いい意味で写真に固執してこなかったので、幅広い人脈ができました。

カメラマンでなかなか仕事がないという人を俯瞰から見ると、人脈があまりない、もしくは偏った業界の人脈しかない場合が多いように感じます。

例えばカメラマンのクライアントとなるのはデザイン会社だったり、広告会社、出版社なんかですが、そういった会社は仕事依頼するカメラマンのリストを普段からたくさん持っています。その中で選ばれるようなカメラマンになるにはかなり突出したものが必要になるます。もしくは決裁権を持った人との直接的な関係性がないと難しいです。市場としては完全にレッドオーシャン、競争の激しい市場となります。そういった決まった分野、業界の繋がりを作ることはもちろん大事ですが、別の業界の人脈も作っておくことも大事です。

写真の仕事を依頼したいけど、どこに依頼したらいいかわからない、カメラマンの知り合いがいないというお悩みを多く持った業界にも人脈を作っておけば、うまくいけば独占状態になりえます。

私の場合、飲食関係のお仕事もしていたので、飲食店様と関わることも多かったです。その業界では写真のお仕事、Webのお仕事なんかは山のようにありました。

そういった点で複数スキルを身につけることがきっかけで、幅広い人脈も形成されると思います。

 

 

3点と点が繋がる瞬間がでてくる

複数スキルを身につけておくと点と点が繋がる瞬間が必ずあります。そうなった時の爆発力は凄まじいです。

2005年 米スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズ氏がおこなった「伝説のスピーチ」と呼ばれるスピーチの中でも点と点を繋げる話が出てきます。

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせようとすることが難しいですが、信じて進んでいれば複数のスキルが繋がる瞬間が必ずでてきます。

 

 

 

 

41万人に1人の逸材になるハードルが下がる

一つの分野、例えばカメラマンで1万人に1人の逸材になろうと思ったら、相当な才能や環境、努力や情熱を持ち合わせていなければ難しいです。

ですが100人に1人の逸材になら、ある程度の勉強と経験、時間と努力を積み重ねることでなることは可能です。1万人に1人に比べると一気に現実的になります。

もし100人に1人レベルの専門スキルを3つ持つことができれば、100×100×100で1万人に1人の逸材になることができます。

フローは違えど、1万人に1人の逸材と同じく希少性の高い人材になることができます。

大体1つのことに1万時間費やせば、その分野のプロフェッショナルになれると言われています。それがさらに自分の好きなことであれば短い時間で大きく成長することができます。つまり成長スピードが早くなります。1万時間が8,000時間、6,000時間と短縮されるので、早ければ2〜3年ほどでその分野のプロになれるかもしれません。

それを複数持つことができればどんどん希少性の高い人材へとなっていくでしょう。私も今、3つ以上の分野でのプロフェッショナル、エキスパートを目指して日々奮闘しています。

 

 

写真以外に身につけてよかったと思うスキル

それでは、写真以外に身につけていてよかったスキルをご紹介したいと思います。

 

1営業スキル

写真教室ポートレート講座

私は20歳から専門学校卒業後にサラリーマンを経験し、1年ちょっとでやめてしまうのですが、そのあとフリーで活動する際に営業活動を約2年間していました。その時に身につけた営業の考え方や信頼関係構築のスキルが今も活きています。

営業スキルというと口がうまくなければいけないという印象を持たれる方が多いと思いますが、全くそんなことはありません。私自身もともと人と話すのにとても苦手意識がありました。小さい頃は無口でとんでもなく人見知りの激しい子でした。ですが逆に口下手なおかげで話し方や口が上手いとは別の切り口で信頼を得るためのスキルを身につけることができました。

営業にもいろんなスタイルがありますが、私の場合は、相手のニーズに寄り添って相手の期待を上回る経験値や知識量、課題解決案、積み上げてきた覆しようのない目に見えるもので信頼を得るというスタイルが合っていました。そのスタイル確立ができたことは今も財産となっています。

カメラマンをする上でも、プロジェクトによっては打ち合わせを重ねるプロジェクトもあります。そういった場でさまざまな提案ができれば、クライアントに気に入られご依頼いただいた内容とは別の形で仕事に繋がることもあります。

 

 

2印刷・DTP

EPSON プリンター 所有するメリット

フォトグラファーとして活動する上では必須項目かもしれませんが、印刷(DTP)の知識は写真を仕事にする上では必ず必要になります。私はデザイン会社に勤めていた時期があり、その時にある程度印刷(DTP)について基本的なところは勉強しました。もちろん、仕事以外で自主的に勉強する時間もかけましたが、働きながらだったため割と短期間で基礎的な部分は身につきました。カメラの仕事になってからもデータのやり取りをする場合だったり、自分で写真集を作ったりプリントする際など、何かと身につけていて良かったと思う瞬間は多いです。

 

 

3メディア運営

メディア運用

私は過去に6つのメディアサイトの運営に携わっていました。今でも2つのメディアを運営、2つのメディアをディレクションしています。その中でも当サイト「関西写真部SHARE」は自身ではじめて運営し、今は自分で記事を書くことはそこまでしてませんが、外部ライターに記事を書いてもらいながら順調にPVも伸ばしつつづけていて、マネタイズの部分を考えたりしています。

このメディア運営のスキルは身に付けていて良かったと思っています。特に今は風の時代とも言われていて、インターネットが普及し、テレワークなど働き方も変わりつつあり、個人で情報配信できる時代です。

誰もが簡単に情報をネットにあげれるようになりましたが、競合が多くなってきた今だからこそ人にしっかりと見られる情報配信のスキルというのがとても重要になります。

メディア運営ははじめてもう5年経つのですが、写真のメディアを運営していることで、写真業界の大物に出会うことができたり、写真関係の企業と繋がれたり、写真撮影依頼をいただいたり、恩恵がとてもたくさんありました。

確実に自己成長にもつながっているため、身に付けていて良かったと思います。

 

 

 

 

4Webマーケティング

ぼちぼち

先程紹介したメディア運営に通じる部分も非常に多いですが、Webマーケティングのスキルは身につけていて特に良かったなと思います。もともと独学から始めて、その後セミナーや講座で本格的に勉強し、「SEOマーケティングアドバイザー」の資格も取得しました。日本はまだマーケティングが弱く、マーケティングを武器にビジネスをやっているところもまだまだ少ない感じがします。そういった意味でまだまだ競合性の低い市場です。2020年〜2021年は特にコロナの影響もあり、オンラインでの商品・サービス販売の需要が非常に高まったため、Webでの集客や売上を作るためのノウハウを教えてくれというお問い合わせを非常に多くいただきました。

関西写真部SHAREのメディアサイトでも商品紹介で収益を上げていて、当サイト経由でのAmazon、楽天だけの売上で毎月1,500万円を超えます。私自身にはその紹介料しか入りませんが、普通にサラリーマンで稼げる額よりもはるかに高い金額が入ってきます。ここまで形にするのは正直とても大変でしたが、今となってはコロナで大きく収入が減った業界があることも考えると、そういった影響も受けずに右肩上がりで入り続けているのである意味安定した収益と言えます。

Webマーケティングのスキルは一見写真と全く関係のないようですが、実は通じる部分が非常に多いです。普段写真や動画の撮影依頼を受けるのですが、その撮影した写真や動画は必ずマーケティング上の”商品やサービス、ブランドの情報を届ける”という部分に用いられます。広告代理店が間にはいっている場合は別ですが、クライアントから直接依頼を受けている場合、「マーケティングはどのようにお考えですか?」と聞くだけでマーケティングの仕事をとってこれる可能性が出てきます。

あとは自身の過去実績や経験を提示しプレゼンして、ご依頼してくださるかどうかの判断はクライアントに委ねます。そんな感じで2020年度はある飲食店様のECサイトのWeb集客のアドバイザーや大手百貨店のSNSマーケティングのコンサルティングなどのお仕事を経験しました。私自身今までとはまた違った経験をしてひとまわり大きく成長できた実感があります。

 

 

5Webライター

Webライターとして今もこうして記事を書くことがありますが、このスキルも身につけて良かったと思います。Webライターを始めて約5年が経つのですが、最初の頃は全く知識もなかったので正直めちゃくちゃな記事が多かったです(笑)。

今もそんなに優れた文章が書けるわけではありませんが、ここで重要なのはライターとしてのスキルというよりも、”自分の考えを言葉でアウトプットする”いわゆる「言語化スキル」の方です。「言語化スキル」は写真をする上でもあったほうが良いです。

写真を撮る方であれば、仕事で撮る写真とは別に自身の作品を創作されている方も多いと思いますが、展示会やコンテストに作品を出すときに必ず作品のコンセプト、ステートメントを求められます。

このステートメントがいわゆる頭の考えを言葉でアウトプットしたものになるのですが、やはり慣れていない人ほど書き方に悩みます。逆に日頃から言葉にしにくい考えや表現の部分を言語化する癖を付けていると、ステートメントを書く時もすらすらと出てきます。それが作品として評価されるかどうかはまた別の話ですが、仕事でもこの言語化はとても役立つので、文字でアウトプットする仕事をしていて良かったなと感じました。

 

 

最後に

以上、写真以外で身につけていてよかったスキルをご紹介しました。実際に写真業界で活躍される著名なカメラマン、写真家たちもWeb制作やデザインの会社に勤めていた、ライターをやりながら写真をしているといった方が多いです。色々なことに手を出して中途半端になってしまうのは違いますが、少し余裕が出てきたら写真以外のスキルに目を向けてみてもいいかもしれません。

 

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