今回、プロ写真家向けのプリンター「EPSON SC-PX5VⅡ」を購入したので、フォトグラファーのプリンターの必要性と、「EPSON SC-PX5VⅡ」のレビュー記事を書いていきたいと思います。
ちなみにプリンターは「EPSON EP-30VA」からの乗り換えになります。
エプソン プロセレクション SC-PX5VII (A3インクジェットプリンタ)
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フォトグラファーがプリンターを所有するメリット
フォトグラファーがプリンターを所有することによってどんなメリットがあるのかをまとめてみました。
1長い目で見て印刷コストが抑えられる
普段からたくさんプリントをする、これからしていきたいと考えている方ならプリンターを所有する方が長い目で見て印刷コストを抑えることができるので、お得になります。
ちなみに、カメラのキタムラに写真印刷を頼んだ場合と、プリンター(EPSON SC-PX5VⅡ の場合)で写真印刷した時のコストの差を比較してみました。
印刷コスト(L判写真) | 本体代 | |
EPSON SC-PX5ⅤⅡ | 約18.9円 | 81,189円(2019年10月現在 Amazon価格) |
カメラのキタムラ | 29円 | – |
印刷コストだけ見ると「EPSON SC-PX5VⅡ」の方が安くなります。ただしそこにプリンター代もかかってくるので、プリンター本体代も考えると、たくさんプリントする人であればあるほど、長い目で見て印刷コストを抑えられることができます。
2いつでも自分のタイミングでプリントできる
プリンターが自宅にあれば、プリントしたい写真を自分のタイミングでいつでもプリントでき、プリントした結果をすぐに見れるのはとても大きな利点だと思います。
例えばパソコンで現像している段階で「今回は抜群に良い写真に仕上がった」と感動した時にすぐにプリントできる環境があれば、その感動の気持ちを保ったままプリントまでできます。プリントできる環境がない場合、街のカメラ屋さんまで持っていくか、ネットプリントかなにかに頼まなければなりませんが、その頃にはその感動は薄れてしまいます。
何より、毎回カメラ屋さんでプリントする手間と時間を考えたら、自宅にプリンターが一つあった方が大幅な時間の節約にもなります。
3様々な種類の用紙を試せる
プリントにおいて、用紙選びはとても重要なポイントになります。厚みや表面のテクスチャー、触った時の感覚で見ている人の感じ方も大きく変わってきます。街のカメラ屋さんだと用紙など細かい部分にこだわることができない場合が多いため、様々な種類の用紙を試せることはプリンターを所有することの大きなメリットといえます。
4フォトコンテスト応募のハードルが下がる
デジタル社会になり、フォトコンテストもデジタルデータで受付ける所も増えてきましたが、やはり用紙にプリントした写真を手にした時の感動はデジタルデータの写真では感じられません。
フォトコンテストも本格的なコンテストになればなるほど、プリント写真のみの受付だったりします。自宅にプリンターがあるとそういったフォトコンテストへの参加のハードルが一気に下がります。「フォトコンテストに挑戦してみたい」と考えている方にはプリンターを所有することをおすすめします。
4写真展で本領発揮できる
普段からプリントをするようになり様々な用紙を試していると、自然と用紙の違いによる結果の違いなんかもわかるようになり、次第に「この写真ならこの用紙との相性が良い」といったことも段々とわかってきます。そうなると、写真展など展示の場面で本領発揮できるようになります。プリンターを持っていない人よりも、表現の幅で差を見せつけつことができるでしょう!
5写真と向き合う時間が長くなり写真をより楽しめる
プリンターがない場合、デジタルカメラで撮影したデータをパソコンでRAW現像し、その後の作業がありません。データのままSNSでシェアしたり、サイトにアップしたりで完結してしまいます。
自宅にプリンターがあると、さらにそこからプリントを楽しむ時間が増えます。そうなると結果として写真と向き合う時間は長くなります。フォトグラファーとしてもプリントの知識やノウハウがあったほうが幅も広がります。撮影→現像だったのが撮影→現像→プリント(表現)となることで、写真を楽しむ幅が広がることは明白です!
なぜEPSON SC-PX5VⅡ を選んだのか?
まずプリンターを選ぶ際、最初に悩むのがEPSONにするかキャノンにするかだと思います。写真印刷の場合は大体この2つのメーカーに絞られます。
僕がキャノンではなくEPSONを選んだ一つの理由が、プロ写真家の世界において作品出力や印刷プルーフ出力に使われるインクジェットプリンタは100%近くがEPSON製だということです。
あとは個人的に以前使用していたプリンターもEPSONであったこと、スキャナーも「EPSON GT-X980」を使っていたので、僕の場合はEPSONの一択でした。
EPSONの中でも「SC-PX5VⅡ」を選んだ理由は、以前使っていた「EP-30VA」よりもハイスペック、A3ノビまで印刷できる、モノクロが綺麗にプリントできるプリンターを探していたのからです。モノクロプリントに定評のある「SC-PX5VⅡ」に決めました。
EPSON SC-PX5VⅡ レビュー
「EPSON SC-PX5VⅡ」は、顔料インクを採用したプリンターの上位モデルになります。僕は普段、光沢紙よりもマット紙の方を好んでよく使います。その中でも「EPSON UltraSmooth Fine Art Paper」でモノクロプリントした時の相性が抜群に良い気がしました。
また、EPSON EP-30VAからの乗り換えで、「EPSON SC-PX5VⅡ」の「Epson Ultrachrome k3」インクの黒の深みの表現力には驚きました。もちろんカラーでも圧巻されるほど綺麗に印刷できます。
僕はポートレートをよく撮影するため、滑らかな肌色の表現やグラデーションはかなり気に入りました。これからのメインのプリンターとして長く愛用していくことは間違いなさそうです!高い買い物でしたがいい買い物ができたと思います。
ただ、高いパフォーマンスを見せてはくれるもののインクは結構なお値段になります。インクだけもう少し安くなってくれればいいなと、個人的には思っています。
最後に
以上、フォトグラファーのプリンターの必要性と、「EPSON SC-PX5VⅡ」購入レビューについて書きました。記事冒頭でも述べたとおり、プリントすることによって写真の楽しみの幅は大きく広がります。プリンターの購入を悩んでいるという方はぜひ思い切って購入することをおすすめします。
普段自分で撮影した写真をPCの画面で見るのとは全く違うので、新たな気づきも得られますし、写真のスキルアップに繋がることは間違いありません!
エプソン プロセレクション SC-PX5VII (A3インクジェットプリンタ)