世界的に有名な写真家をご紹介!アメリカで活躍した有名写真家3選

 

TOP画出典:Shooter Files

 

「もっと人の心に響くような写真を撮りたい!」と思っても、どうやったら上達するのかというのは難しい課題です。

写真という分野はそれぞれの感性に良し悪しが左右されるので、なかなか「正解はコレ!」とはっきり言いづらいものがありますね。

自分があまり良くないと思った写真でも、人によってはすごくいい写真だ!となるのもよくあることです。

しかし、写真を上達する方法として「有名写真家の作品をたくさんインプットする」というのは間違いなく大事なことです。

そこで今回は世界的にも有名なアメリカの写真家を3人ご紹介します。今なお愛され続ける巨匠たちの作品を見ていきましょう!

 

リチャード・アヴェドン Richard Avedon 

リチャード・アヴェドン

1923年5月15日 – 2004年10月1日

出典:The Richard Avedon Foundation

リチャード・アヴェドンはアメリカ合衆国・ニューヨーク生まれの写真家です。 

デパートの広告写真撮影からキャリアをスタートし、報道写真・ファッション誌・商業写真など様々な分野で大きな成功を収めました。

リチャード・アヴェドン

スージー・パーカーとロビン・タタソール、ディオールのコート、コンコルド広場、パリ、1​​956年8月1日

出典:The Richard Avedon Foundation

 

精神病院の入院患者、ベトナム戦争に関する写真、ベルリンの壁崩壊など多岐にわたる分野で撮影しています。

リチャード・アヴェドン

ナパーム弾の犠牲、サイゴン、南ベトナム、1971年4月29日

出典:The Richard Avedon Foundation

 

 

リチャード・アヴェドン

精神病院#9、イーストルイジアナ州立精神病院、1963年2月15日

出典:The Richard Avedon Foundation

 

 

 

コラージュや映画的な表現を駆使した彼の作品は、当時のファッション写真の常識を次々と塗り替える革新的なものだったようです。

リチャード・アヴェドン

コンフォートポートフォリオ、#02、24エピソードの寓話、ニューヨーク州モントーク、1995年8月

出典:The Richard Avedon Foundation

 

 

 

躍動感のある人間的な表情を撮影するために、ときには被写体をわざと怒らせるということもしていたそうです。

彼のポートレート撮影に対する美学が感じられるエピソードですね。

ビートルズやマリリン・モンローも撮影しており、日本では宇多田ヒカル「Addicted To You」のジャケットも撮影しています。

リチャード・アヴェドン

マリリン・モンロー、女優、ニューヨーク市、1957年5月6日

出典:The Richard Avedon Foundation

 

 

 

リチャード・アヴェドン

出典:Hikaru Utada Official Website

 

 

 

被写体を理想的に写すのではなく、服装や態度といったその人を構成する要素をリアルに撮影したリチャード・アヴェドン。

写真集もあるので気になる人はチェックしてみてください。

「Nothing Personal」

https://www.amazon.co.jp/Nothing-Personal-Richard-Avedon/dp/383656954X

 

 

ウィリアム・クライン William Klein

ウィリアム・クライン

1928年4月19日 –

出典:Shooter Files

ウィリアム・クラインもまたアメリカ合衆国・ニューヨーク生まれの写真家です。パリの画家のもとで、絵画と彫刻の抽象化に焦点をあて芸術を学びました。その後、ファッション業界の撮影にてキャリアをスタートします。

ウィリアム・クライン

ドロシー ホワイトライトストライプ、1962

出典:Artnet

 

彼はブレやボケといった、従来良くないものとされてきた要素を大胆に作品に取り入れました。

ウィリアム・クライン

出典:Shooter Files

 

広角レンズでのクローズアップ写真や、今までなかった型破りなフレーミングも後の写真家たちに多大な影響を与えています。

彼は写真をしっかりと学んだことがなく、写真のルールや技術についてもそれほど関心がなかったようです。

ウィリアム・クライン

出典:Atget Photography.com

 

しかし基礎的な芸術に対する理解に裏付けされた彼の型破りなスタイルは、今も続くストリートスナップシーンに大きな影響を与えたといわれています。

ウィリアム・クライン

銃、ニューヨーク、1955年

出典:Artnet

 

2012年~13年には日本の写真家・森山大道との二人展『William Klein + Daido Moriyama』がロンドンで開催され、大きな話題を呼びました。

写真だけではなく映画、ドキュメンタリー、テレビコマーシャルの監督と幅広く活躍しています。

写真集も数多く出版されています。

「William Klein ABC」

 

 

ロバート・フランク Robert Frank

ロバート・フランク

1924年11月9日2019年9月9日

出典:Shooter Files

ロバート・フランクは1924年にスイス・チューリッヒで生まれました。

1947年にアメリカに移住し、ニューヨークでファッションフォトグラファーとして働き始めます。

その後、フリーランスのフォトジャーナリストとしてアメリカ全土を旅しながらリアルな社会を撮影していきます。

第二次世界大戦後にアメリカが繁栄していく中で、移民としての自身の経験も含めた人種差別、不平等、孤独感をテーマに撮影を行い「The Americans」という作品を発表します。

 

ロバート・フランク

出典:Amazon

 

この写真集は出版当初「反米的」であると批判されましたが、現在では20世紀を代表する一冊となっています。

ロバート・フランク

出典:Shooter Files

 

彼は照度を抑えたダークな作風で、不安や空虚といった感情を表現しました。

ロバート・フランク

出典:Atget Photography.com

 

当時は鮮やかで豪華な作品が人気だったこともあり、リアリズムを感じさせるこれらの写真は珍しかったようですね。

ロバート・フランク

出典:Atget Photography.com

 

彼の作品はスナップ写真の本質であるともいわれ、現在では「写真とは何か」を再定義した傑作として多くの人に愛されています。

 

「The Americans」

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?偉大な写真家たちの作品をインプットすることで、どのように写真文化が発展してきたのかも知ることができますね。国内だけでなく、海外の有名写真家を知ることでスキルアップにつながるかもしれません。世界には多くの偉大な写真家がいるので皆さんもぜひ調べてみてください。

 

 

 

 

 

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