家族連れに人気の動物園。せっかくなら、一眼レフと望遠レンズで動物たちの愛くるしい表情を写真に収めたいですよね?
今回は、先日購入したCanonのフルサイズ一眼レフ「EOS 6D MarkⅡ」で初めての動体撮影にチャレンジしました!
この記事では、大阪の撮影スポット「天王寺動物園」の紹介や、動物たちを撮影するときにオススメのカメラの設定、動物を上手に撮影するテクニックなどをご紹介します。
動物園で撮影してきた、かわいい動物たちの写真も楽しみながらご覧ください!
大阪のおすすめ撮影スポット「天王寺動物園」
緊急事態宣言が解除され、5月末から天王寺動物園がオープンしました。
入場制限やマスクの着用、「大阪コロナ追跡システム」の登録が求められ、きちんと感染症対策もされていました。
天王寺動物園のアクセスは?
JR大阪環状線 天王寺駅から徒歩5分ほどの立地にある「天王寺動物園」は、外国人観光客の方に人気の新世界・通天閣とも近く、人気の観光スポットです。
また、天王寺公園の地下には駐車場があり、車でのアクセスも抜群です!
僕は日曜日の昼間に行きましたが、家族連れ・カップルなど多くの方が来られていました。
電車でお越しの方
地下鉄御堂筋線・谷町線「天王寺」駅、JR「天王寺駅」、近鉄「大阪阿部野橋駅」、阪堺上町線「天王寺駅前駅」、各駅から徒歩すぐ大阪シティバスでお越しの方
新世界側入り口(新世界ゲート)「地下鉄動物園前」より 約10分
天王寺側入り口(動物園ゲート)「あべの橋」より 約5分引用:天王寺公園のアクセス
動物園の特徴は?
天王寺公園の特徴はなんといってもアクセス抜群の立地!近くには新世界やあべのハルカスなど、大阪で人気の観光スポットもあるので、大阪観光には外せないスポットです!
動物園の敷地も広く、中には食事スペース、ふれあい広場などがあり、家族で1日じゅう楽しめます。
とくに「鳥の楽園」エリアでは、川や森林などの自然が再現されていて、ガラスや柵で区切られていないので、バードウォッチングや撮影にもおすすめのスポットです!
動物園ではどんな動物と出会える?
天王寺公園は、以下の4つのエリアに分かれています。
- アフリカサバンナゾーンと周辺エリア
- アジアの熱帯雨林ゾーンと周辺エリア
- ふれあい広場と周辺エリア
- 鳥の楽園と周辺エリア
アフリカ・サバンナゾーンでは、広い敷地にライオン、ラクダ、キリンなどが生息していて、背景の「あべのハルカス」と手前の動物たちのコントラストが魅力的です。
トラ・ペンギン・フラミンゴなど、子どもに人気の動物たちにも出会えます!
動物を一眼レフで撮影するときの設定は?
続いて、動物を一眼レフで撮影するときの設定をご紹介します。
シャッタースピードは400/1秒に
動きの早い動物を撮影するとき、シャッタースピードが遅いと被写体がブレた写真になってしまいます。
特に、望遠レンズで離れた場所にいる動物を撮影するときは、動きの遅い動物でも手ブレしてしまう可能性があります。SSの目安は「焦点距離/1」なので、焦点距離が300mmのレンズであれば300/1秒以上に設定しましょう。
カメラの設定はマニュアルモード。露出・シャッタースピード・F値は固定しておいて、ISOをオートにして撮影するのがオススメです。
ホワイトバランスを「太陽光」に設定
ホワイトバランスは、写真の印象を決めるために大切です。
通常の撮影だとオート(雰囲気優先)で大丈夫ですが、鳥の撮影など背景が緑色の場所で撮影をすると、青みがかった写真になってしまいます。一方で、ホワイトバランスは「太陽光」に設定すると、目で見たのと同じような色味で撮影できます。
少し暗い場所の鳥の写真でも、色味を暖かく設定(約5200K)したことで、温かい雰囲気の写真になりました。
F値を設定して柵が写らないようにする
大自然のど真ん中で撮影したような写真にチャレンジしてみましょう!
一眼レフのF値を開放(一番小さい値)に設定することで、動物たちの入っている網や柵を写真から消せます。
近くにいる動物だとF値を開放にしても柵が消えにくいので、柵が写らない写真を撮るときは、展示スペースの真ん中〜奥の壁際にいる動物・鳥を狙って撮影しましょう。
柵が太いと写真が暗くなってたり、太陽光が当たると玉ボケが入ってしまうので、撮影するシチュエーションに応じて柵の写らない写真を撮ってみましょう!
AIサーボAFで動体撮影もばっちり!
動物や鳥などといった「動く被写体」を撮影するときには、「AIサーボAF」を使います。
「AIフォーカスAF」は、一度フォーカスボタンを押すとピントが固定されるのに対して、「AIサーボAF」(Canon名称)はフォーカスボタンを押し続けている間、ずっと被写体にピントを合わせ続けてくれます。
動き回っている動物にピントを合わせるには、「AIサーボAF」を使いこなしましょう。
ピント合わせとシャッターを別のボタンで操作する「親指AF」を使いこなすと、AIサーボAFでも自分の好きなタイミング・構図で撮影できます。
露出はマイナスで引き締まった写真に
日なたと日陰で明暗差が大きい動物園では、カメラのダイナミックレンジ性能が求められます。
一眼レフのHDR機能は、異なるダイナミックレンジ(露出)で撮影した複数の写真を合成する機能ですが、動体撮影には向いていないので、RAW現像で現像することで対応します。
白飛びを防ぐために、あらかじめ露出を低め・RAWファイルで撮影しておいてレタッチで明るさを調整することで、明暗を表現した写真になります。
露出を絞って撮影することで動物の「黒」が強調されて、より引き締まった写真になるので、ぜひ試してみてください。
連写モードでベストショットを狙おう
動く動物を撮影するときは連写しましょう!
数撃ちゃ当たる戦法。じゃないですが、構図・ピントなどを決めたらファインダーを覗いてひたすらシャッターをきるようにしています。
僕はプロのカメラマンではありませんが、こちらのカバの写真もタイミングを見ながら連写して、ピントがサイの顔にばっちり合った、構図も満足できる写真を撮影できました。
連写モードで決定的瞬間を捉えられることもあるので、試してみてください!
もっと動物を上手に撮影するテクニック
カメラの設定に加えて、撮影するときに気をつけることを紹介します。
ピントは動物の目に合わせる
カメラは面積が大きい場所にピントを合わせがちなので、動物の目にピントが合わないことがよくあります。
実は、目にピントを合わせる方法がよくわかっていないのですが、同じ構図で何枚も撮っておくことで、目にピントの合った写真を撮影できます。
お持ちの一眼レフがスマホのWi-Fi転送に対応している機種なら、撮影の途中に一度ピントがきちんと合っているかチェックできますね!
お食事シーンは撮影のチャンス!
こちらはアシカのお食事シーン。
アシカが飼育員さんと戯れながらエサを食べている、ほっこりするシーンを撮影できました。
動物園の撮影だと、動物だけを被写体にすることが多いかもしれませんが、飼育員さんや周囲の柵など、全体の空気感をおさめた写真を撮影してみてはいかがですか?
動物ごとにエサやりの時間が決まっているので、お食事シーンの撮影をしたい場合は、あらかじめ動物園のリーフレットをチェックしておきましょう!
動物の行動パターンをチェックする
ここまでカメラの設定について紹介しましたが、ぶっちゃけ”根気”がイチバン重要です笑
どれだけ高価なカメラを持っていても、急いで撮影したら良い写真は撮れません。でも、動物の動きをしっかり見て、ベストタイミングで撮れれば最高の写真を撮れるんです!
かなり粘って撮影したペンギンですが、「岸に上がる→橋を渡る→みんなで1列に並ぶ→一斉に飛び込む」というルーティンで動いていました。
なのでペンギンが橋を渡って、自分の方にむかって来るタイミングを撮影しよう!と思い、場所を移動したりしながら、15分ほどかけて撮影できました。
サイも同じ場所をぐるぐる回っていたので、他の動物も観察してみると行動パターンがわかるかもしれません。Good!な写真が撮れるまで粘ってみてください(笑)
レタッチで人工物を消そう
動物についている管理タグなどの人工的なものが写り込むと、動物園っぽい写真になってしまいます。
自然そのままの動物を撮りたい!というときは、レタッチの修復ツールをつかって人工物を消去してみましょう。
例えばこちらのペンギンの写真。レタッチ前の写真では右側に大きく水面が映っていますが、思い切って消してみました。
地面の汚れ・ペンギンの両羽についていたタグ?もきれいに消すことができ、氷の上のペンギンが印象的な写真に仕上がりました。
まとめ
この記事では、大阪で人気の観光スポット「天王寺動物園」の紹介や、一眼レフで動物を上手に撮影するテクニックをご紹介しました。
最近ではミラーレス一眼カメラが人気ですが、やはり動体撮影にはファインダーを直接覗いて撮影できる「一眼レフカメラ」に軍配が上がります。
シャッタースピードを早く設定したり、ホワイトバランス・露出を設定しておくことで、初心者の方でも上手な動物の写真を撮れます。
動物の動きのパターンを見つけたり、お食事タイムを狙って動物園でお気に入りの写真を撮影してみてくださいね!