Loupedeckコントローラー「+」「CT」の違いを比較してみた

 

今回は、世界中のクリエイターが愛用する編集・配信コントローラーLoupedeckが販売している「Loupedeck +」「Loupedeck CT」の比較レビューをお届けします。

過去記事でそれぞれの使い方や特徴についてご紹介していますが、本記事では外観や機能、価格などを見比べていきたいと思います。どちらを選べばいいか迷っている方はぜひ参考にご覧ください。

Loupedeckとは

Loupedeck

出典:loupedeck公式サイト

2016年にフィンランドでクラウドファンディングをベースに設立され、カスタム編集コントローラであるLoupedeck+、Loupedeck CT、Loupedeck Liveの製造・販売を行っている「Loupedeck」。

ユーザーが限界を感じずに自由自在にコンテンツの制作・編集・配信に取り組めるよう、12カ国から意欲的なエンジニア、デザイナー、クリエイター、ソートリーダー、マーケターが集い創造性を刺激するカスタムコントローラーを開発しています。

本格的に日本での展開をスタートし、日本人スタッフによるサポートや日本語での操作解説も充実してきています。

Loupedeckコントローラは公式サイトまたはAmazonから購入できます。

 

Loupedeckのラインナップ

現在Loupedeckオンラインショップで販売されている製品ラインナップはLoupedeck+、Loupedeck CT、Loupedeck Liveの3種類です。どのコントローラも指先の操作でクリエイティブワークを加速&快適にしてくれますが、機能や価格はさまざまなので、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

LoupedeckLoupedeck+
「Loupedeck+」は、プロからビギナーまで全てのクリエイター向けにデザインされた、写真と動画を直感的に編集できるカスタムコントローラ。
LoupedeckLoupedeck CT
「Loupedeck CT」は、Loupedeck が提供する最も強力でカスタマイズ可能な、プロフェッショナル向けの編集用コントローラ。
LoupedeckLoupedeck Live
「Loupedeck Live」は、スピードと正確性、そして完璧なコントロールをクリエイターと配信者に提供するコントローラ。

ボタンやつまみの数、タッチパネルのあり・なし、大きさなど色々な違いがあります。3つのラインナップの中でも、今回の記事では「Loupedeck +」と「Loupedeck CT」を実際に使用し比較してみたいと思います。

Loupedeckの「+」「CT」を比較してみた

「Loupedeck +」と「Loupedeck CT」の外観や機能、価格を比較してみました。

外観・サイズ

Loupedeck

■寸法:150mm x 110mm x 30 mm ■重さ:365g

Loupedeck+は3製品の中でも一番サイズが大きく、タッチパネルがない分ボタンやダイヤルが沢山あります。触り心地のいいさらさらとした素材で、ホコリが溜まったらブロアーで簡単にお手入れできます。

 

Loupedeck

■寸法:160mm x 150mmx 30mm   ■重さ:230 g

Loupedeck CTは高級感のあるアルミニウム製のカバーやダイヤル、タッチスクリーン、LEDバックライトなどを備えています。キーボードの横に並べても場所を取らないスリムなデザインで、デスクトップパソコンでもノートパソコンでも使用できるコンパクトサイズが魅力的です。

 

「Loupedeck+」コントロール構成 「Loupedeck CT」のコントロール構成
  • 四角ボタン 24個
  • 丸ボタン 6個
  • プリセットボタン 8個
  • 縦ダイヤル 8個
  • つまみ 12個
  • ホイール 1個
  • ダイヤル6個(プレス機能付き)
  • タッチボタン12個 (タッチスクリーン内)
  • ホイール(タッチスクリーン付き)
  • ◉ボタン8個 (ホームボタンを含む)
  • 四角ボタン12個

 

Loupedeck

2つの外観・サイズから、Loupedeck+はLightroomでの写真編集を快適にしたいフォトグラファー向け、LoupedeckCTは多様なソフトで同時に色々な作業をこなすクリエイター向けということがわかりました。

 

機能

Loupedeck+の対応ソフトウェアは9種類、カスタムはプリセットと別にもう一つカスタムで別の設定を作ることができます。

Loupedeck CTの対応ソフトウェアは14種類、カスタムは無制限とLoupedeck CTは特にプロ向けで自由自在なコントロールを楽しめます。

Loupedeck + 対応ソフトウェア Loupedeck CT 対応ソフトウェア
  • Adobe Lightroom Classic 7.4+
  • Adobe Lightroom 6*
  • Adobe Photoshop CC 20.0+ Camera Raw
  • Adobe Premiere Pro 2018,2019+
  • Adobe Audition CC
  • Adobe After Effects CC
  • Final Cut Pro X 10.4.5+
  • Capture One Pro 11 + – Beta
  • Skylum Aurora HDR 2018 (1.2)
  • Adobe Lightroom Classic
  • Adobe Photoshop with Camera Raw
  • Adobe Premiere Pro
  • Adobe After Effects
  • Adobe Illustrator
  • Adobe Audition
  • Final Cut Pro X (v. 10.0) (MacOS)
  • Ableton® Live™ (v.10.0)
  • Capture One Pro
  • Streamlabs OBS (Win)
  • OBS Studio
  • Twitch
  • Spotify Premium
  • Philips Hue Bridge
Loupedeck+カスタム Loupedeck CT カスタム
2段階 無限

Loupedeck+はデフォルトでもLightroomであれば十分な操作性を発揮してくれます。筆者は、カスタムではお気に入りのプリセットに変更したり、よく使用するショートカットキーを設定しました。基本補正や画面切り替えなど、コントローラ本体に文字が書かれている機能はLightroomを使用する上ではそのままでいいかなと思いました。

一方でLoupedeck CTはクリエイティブソフトだけでなく、タッチパネルにGmailやSpotifyなど日頃から使用するアプリも表示することができる万能コントローラ。編集作業はもちろん、その他の仕事やパソコン作業がスムーズに進みます。

 

価格にも差がある分、対応ソフトやカスタム機能の豊富さは異なりますが、2つのコントローラの共通点としては“マウスやタッチパッドでは難しい1単位ごとの調節がつまみやダイヤルでストレスなくコントロールできる”というところです。

 

ループデック

公式サイトの日本語サポートではコントローラの操作方法やソフトウェアの使い方が見れます。

 

英語版にはなりますがコントローラの機能を詳しく解説しているユーザーマニュアルもあるのでPDFファイルのリンクを載せます。

 

 

価格

Loupedeck CTはLoupedeck+の約2倍の価格で、プロの中でもクリエイティブワークに力を入れている人向けなのではないかと思います。

Loupedeck + Loupedeck CT
34,630 69,980円

Loupedeckで販売されているのはコントローラ本体、収納ケースで、ソフトは無料ダウンロードになるので、一度購入すればその先で発生する費用がないところは長い目で見てコストパフォーマンスがいいと感じます。

長時間かけて行う写真・動画の編集作業も、コントローラを取り入れることで時間が短縮されたり、作品のクオリティが上がることでよりクリエイターとしての可能性も広がるかもしれません。

「Loupedeck+」は写真編集に特化している

Loupedeck+

実際に使用して感じたことは、Loupedeck+は対応ソフトの中でもLightroomでの写真編集に最適ということです。デフォルトの機能でもLightroomで扱いやすいように設定されているので、Loupedeck専用のソフトをパソコンにインストールすればすぐに使えます。

もちろんカスタマイズができるというのもLoupedeckの魅力ですが、現時点では本格的なカスタマイズは英語表記になっているので、英語が苦手な方でもプリセットやショートカットキーなど簡単なカスタムで満足に使用できるところは嬉しいポイントです。

Loupedeck+の特徴をまとめます。

  • Lightroomでの編集に特化している
  • 写真編集のクオリティ&効率を上げたいときにおすすめ
  • マウスやタッチパッドで難しい微調節がつまみで快適になる
  • 机にスペースが必要

 

Loupedeck+の使い方をもっと詳しく知りたい方はこちらの関連記事もご覧ください。

 

「Loupedeck CT」は万能で写真や映像も編集する人

ハードウェアとしての質が高い

Loupedeck CTは無駄のないオシャレなデザインで、対応ソフトでの編集が快適になるのはもちろん、タッチパネルにYouTubeやGoogleドライブなどよく使うサイトをワンクリックで瞬時に呼び出せるようにカスタムできるところがLoupedeck+ではできない便利さです。

現在は有線での接続になりますが、Bluetoothが内蔵されており今後のソフトウェアアップデートで無線接続が可能になるようです。Loupedeck CTはどこにでも持ち運べるサイズ感でクリエイティブワークの質を上げてくれるコントローラです。

Loupedeck CTの特徴をまとめます。

  • 無限のカスタマイズで使い心地抜群
  • コンパクトサイズで場所を取らない
  • 写真、映像、デザイン、さまざまなクリエイティブソフトで活躍
  • 価格も機能性もプロフェッショナル

 

プロカメラマンがLoupedeck CTをレビューした記事も公開しているのでチェックしてみてください。

【関連記事】

まとめ

Loupedeck

「Loupedeck +」「Loupedeck CT」の比較レビューをご紹介しました。どちらのコントローラもクリエイティブソフトで困難なマウスでの微調節を快適にするデザイン性を備えながら、Loupedeck +は写真編集に特化し、Loupedeck CTはマルチに活動するプロクリエイターたちのパソコンワークをサポートするそれぞれの魅力を持っています。

筆者が使用するクリエイティブソフトはLightroomがほとんどなので、写真編集にとことんこだわれるLoupedeck +が使い心地良いです。

今回は比較記事をお届けしましたが、「Loupedeck +」「Loupedeck CT」どちらも単体の製品レビュー記事を公開しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

 

 

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