出典:https://www.nikon.co.jp/news/2018/0830_p1000_02.htm
今回紹介するのは、9月に発売になりましたNikon COOLPIX P1000です。なんといっても目玉は125倍ズーム可能な超望遠レンズ。コンデジでありながら、遠くまで撮影できる驚きのカメラについて紹介します。
Nikon COOLPIX P1000のスペック
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/
まずは、いろいろな方向からCOOLPIX P1000を眺めてみましょう。
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/
どうですか?欲しくなったでしょう(笑)
これだけじゃCOOLPIX P1000の性能がわかりませんので、スペックを見ます。
COOLPIX P1000 |
COOLPIX P900 |
|
有効画素数 |
1605万画素 |
|
センサーサイズ |
1/2.3型 |
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レンズ |
光学125倍レンズ |
光学83倍レンズ |
焦点距離 |
4.3-539mm (35mm判換算 24-3000mm) |
4.3-357mm (35mm判換算 24-2000mm) |
開放F値 |
f/2.8-8 |
f/2.8-6.5 |
電子ズーム倍率 |
最大4倍 |
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ダイナミックファインズーム |
最大2倍 |
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シャッタースピード |
1/4000-1秒 |
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1/4000-30秒(Mモード) |
1/4000-15秒(Mモード) |
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ISO感度 |
ISO100-1600、ISO3200、ISO6400 |
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ファイル形式 |
静止画:JPEG,RAW(NRW) 動画:MP4 |
静止画:JPEG 動画:MOV |
寸法 |
146.3×118.8×181.3mm |
139.5×103.2×137.4mm |
質量 |
約1415mm |
約899g |
COOLPIX P1000の位置づけは、2015年3月に発売されたCOOLPIX P900の後継機になっています。わかりやすいように、スペックを比較してみましょう。
COOLPIX P900よりも、一回り大きいですね。筆者も秋葉原に現物を見にいったところ、その大きさにビックリ!!コンパクトデジタルカメラと銘打っていますが、コンパクトじゃないです(汗)
35mm判換算で焦点距離が3000mmの驚きの超望遠レンズ
気になるのは焦点距離が相当延びたことでしょう。COOLPIX P900では焦点距離が4.3-357mm(35mm版換算で24-2000mm)ですので、今回販売されるCOOLPIX P1000はさらにパワーアップしています。
焦点距離が3000mmですので、天体の撮影にもってこいです。通常ですとデジタルスコープにコンデジを装着して撮影するか、天体望遠鏡が必要な距離です。デジタルスコープや天体望遠鏡はご存知のように巨大なので、COOLPIX P1000は超望遠レンズを搭載した「コンパクト」なカメラといえますね。
ちなみに、撮影におススメの惑星ですと、金星や木星、土星といったところでしょうか。
(参考:『驚異!デジカメだけで月面や土星の輪が撮れる—ニコンCOOLPIX P900天体撮影テクニック』)
搭載されている電子ズームを使用すれば、35mm判換算で焦点距離12000mmまで撮影可能です。とはいえ、撮影後に画像処理して拡大するのも、液晶モニターから4倍に拡大するのも同じですので、液晶越しに土星の円盤を見たいという方には電子ズームがおススメでしょう。
月を撮影すると、クレーターの凹凸まではっきり映し出していますね。
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/sample.html
天体だけではなく、明るい被写体ならCOOLPIX P1000で撮影できます。望遠レンズの魅力は、遠くにある被写体を撮影できることでしょう。たとえば列車や動物、飛行機といった被写体の撮影にもってこいです。
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/sample.html
そのほかの機能
COOLPIX P1000との連携アプリですが、SnapBridgeに対応しています。リモコンがない場合やセルフタイマーを使用しない場合に、スマホのアプリからシャッターを切る機能が搭載されています。Wi-FiでCOOLPIX P1000とスマホを連携後、アプリ上で写真の撮影や閲覧はもちろん、ズーム操作も行なえます。
SnapBridge以前にはWMU(Wireless Mobile Utility)というアプリでスマホから撮影できたのですが、評判があまりよくありませんでした。ズーム操作は可能なもののほかの機能は使えなかったり、アプリから写真を共有したりできないなど、用途が限られていました。SnapBridgeに多くの機能が搭載されたことで、従来より使い勝手がよくなりました。
RAW記録への対応も、P1000から新機能として追加しました。ニコン独自のRAWフォーマットであるNRWに対応しています。筆者はカメラで撮影するときJPEG形式とRAWフォーマットの2種類で撮影するよう設定していますが、JPEGですとあとで編集すると画質が悪くなるなど面倒です。その点RAWフォーマットで保存しておくと、現像ソフトで現像しても画質が悪くなりませんので、カメラ中級者やインスタ映えするように現像したい方にはおススメですね。
出典:http://www.nikon-image.com/products/accessory/remote/ml-l7/
手ブレ機能の高さも魅力的です。P900から引き続き、超望遠撮影に耐えられる高性能のものが搭載されています。シャッタースピードが5段分で、1/30秒で撮影しても、1/1000秒で撮影したのと同程度のブレ量になるとのこと。また別売で「リモコン ML-L7」を購入すれば、Bluetooth接続でスムーズな超望遠撮影ができるようになります。
まとめ
出典:http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/sample.html
以上、天体撮影を中心にCOOLPIX P1000を紹介しました。天体撮影だけでなく、動物や列車、飛行機などさまざまな被写体に対応しています。ぜひCOOLPIX P1000を手にして、決定的瞬間を納めてはいかがでしょうか。