
望遠レンズを搭載したカメラというと、本体の寸法が大きくなることが難点ではないでしょうか。
今回紹介する「Cyber-Shot DHC-HX99」は、高倍率ズームの望遠レンズを搭載しながら、とてもコンパクトに仕上がっています。
Cyber-Shot DHC-HX99のスペック
出典:sony
まずはCyber-Shot DHC-HX99のスペックから。前のモデルであるHX90Vと比較してみましょう。
HX99 |
HX90V |
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発売日 |
2018年10月26日 |
2015年6月5日 |
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価格 |
56,590円 |
45,980円 |
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イメージセンサー |
1/2.3型 |
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有効画素数 |
約1820万画素 |
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F値 |
F3.5(W端) |
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F6.4(T端) |
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焦点距離 |
f=4.25-118mm (35mm判相当 24-720mm) |
f=4.1-123mm (35mm判相当 24-720mm) |
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ISO感度 |
ISO80-3200(Auto) |
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フォーマット |
JPEG、RAW |
JPEG |
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動画 |
4k |
HD |
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タッチパネル |
〇 |
× |
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外形寸法 |
102.0 x 58.1 x 35.5mm |
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質量 |
約216g(本体のみ) |
約218g(本体のみ) |
ソニーは今回、HX99と同時にHX95を発売していますが、2つの違いは、タッチパネルを搭載しているかどうかです。私もタッチパネルでないCyber-Shot(RX100)を所有していますが、マニュアルで焦点を合わせるのが結構面倒なんですね。タッチパネルから焦点を合わせたい対象にタッチできるのは、背景のボケた写真を撮影したい人にとって魅力的です。

出典:sony
「オートフォーカスで十分!」という人や「少しでも安く望遠用のCyber-Shotを購入したい」という方は、HX95を買う方がベターでしょう。ただ購入したカメラが不便だと感じてしまうと、カメラそのものを使わなくなる可能性もあります。ですので、私はHX99の購入をオススメします。

出典:sony
Cyber-Shot全般にいえますが、非常にコンパクトです。実際ナマでHX99を観賞しましたが、私の所有するのと大きさの違いを感じませんでした。ただRXと異なり、イメージセンサーは1/2.3型ですが、それを差し引いても十分な性能をもっているといえます。

出典:sony
なんといっても、焦点距離が35mm判相当で720mmまで撮影可能なのがHX99の強みですね。焦点距離が長いとレンズがどうしても大きくなりがちなのですが、200g強でそれを実現しているのは驚きです。
また35mm判相当で24mmの広角でも撮影できるのも、嬉しいポイント。ミラーレス一眼と異なり、レンズを交換できません。また近年、スマートフォンのカメラの性能が上がっていますので、高級コンデジでないとミラーレス一眼やスマホとの差別化が図れません。
HX99の場合、広角から望遠まで撮影できるだけでなく、持ち運びが便利というメリットがありますので、十分差別化が図られているのではないでしょうか。
またHX90Vと比較すると、相当パワーアップしている印象です。RAW形式で保存できるだけでなく、4k動画での撮影も可能です。先述のようにタッチパネル化したのも見逃せません。
有機ELのファインダーを搭載
出典:sony
最新鋭のiPhoneやテレビなどのディスプレイに使用されるのが、有機EL。HX99のファインダーも、有機ELを搭載しています。
昔からカメラを使用している方でしたら、ファインダーから覗いてカメラを撮影する方が便利と感じるかもしれません。私は最初の一台がコンデジでしたので、液晶越しで撮影するのに違和感がありません。RX100初号機もファインダーを搭載していませんが、ファインダーがなくともあまり不自由に感じません。もちろんHX99の場合、ファインダー越しでも液晶越しでも撮影可能ですので、幅広いユーザーのニーズに対応しているといえます。

出典:sony
有機ELということで、液晶よりもずっと見やすいというのもポイントですね。
まとめ
いかがでしょうか。ファインダーの搭載や、タッチパネルに対応しマニュアルでフォーカスを操作しやすいなど、HX99は初心者だけでなく、中級以上の方にもオススメできます。
やはりせっかくカメラを購入するのですから、不便で押入れに収納して使わない状況を避けたいですよね。そういう意味で、十分な機能をもった望遠対応の高級コンデジだと思います。