過去記事でワイヤレス映像伝送システム 「Hollyland MARS 400S PRO」のレビュー記事を書きました。
「Hollyland MARS 400S PRO」の新しいファームウェアアップデートで屋外で利用するための条件をクリアした機能が実装されたということで、今回は実際に屋外で映像をワイヤレス伝送してみました。
屋外で映像伝送!
さっそく屋外で「Hollyland MARS 400S PRO」を試してみました。今回ビデオカメラは「SONY FX6」、そしてモニターは「ATOMOS NINJA Ⅴ」を使用しました。
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まずはアンテナを取り付けたトランスミッターを「SONY FX6」に取り付けていきます。今回はSDIケーブル対応のカメラだったためSDIケーブルで接続してみました。
そして今度はトランスミッターと同じようにアンテナを取り付けたレシーバーを「ATOMOS NINJA Ⅴ」に取り付けます。こちらはHDMIケーブルで接続。
これであとはカメラとモニターの電源を入れて、「Hollyland MARS 400S PRO」のトランスミッターとレシーバーの電源をつけるだけです。20〜30秒ほどで自動でリンクされ映像が映し出されます。
これで問題なく映像が伝送されました。
詳しいセットアップ方法については「Hollyland MARS 400S PRO」の過去記事で詳しく解説しています。
ちなみに、「iPhone12 Pro MAX」で「Hollyview」アプリからも同時接続してみました。
「iPhone12 Pro MAX」と「ATOMOS NINJA Ⅴ」の2台同時接続でも問題なく映像が写すことができました。
映像の安定感はやはり素晴らしいです。
続いて、カメラから距離をとってみました。
距離にして約50mほど。実際の映像の現場ではモニタリングとカメラがこんなに離れることはまぁそんなにありませんが、「Hollyland MARS 400S PRO」はスペック的には最大120mまでの伝送距離に対応しています。
モニター側から見ても問題なく綺麗に映像が映っています。
気になる映像の遅延はこのような感じ。
無線とは思えないほど遅延も少ないです。それでいて画質はとても綺麗。感動ものです!
実際に屋外で使ってみた感想
実際に屋外で「Hollyland MARS 400S PRO」を使ってみた感想をまとめました。
1映像の安定感は非常に高い
屋外で、なおかつ距離をとって試してみましたが、約100m以内では非常に安定した映像を伝送することが可能です。約120m前後になると映像が途切れだしますが、実際の現場でそんなに離れてモニタリングすることはほぼないので十分すぎるスペックです。
有線で接続している時と大差ないくらいの安定した映像がワイヤレスで伝送されるので、「さすがHollyland製品だな」といった所感です。
2中規模以上の撮影で活躍しそう
ワンオペで回すような映像現場では「Hollyland MARS 400S PRO」を使うようなシーンはなかなかないかもしれませんが、撮影スタッフ2名以上の中規模以上の映像現場では 活躍すること間違いなしだなと思います。クライアントが現場にいるようなシチュエーションでもクライアント用のモニターを用意してある場合に複数台に伝送したりと、幅広い使い方ができるので、そういった現場をこなしている映像クリエイターには「Hollyland MARS 400S PRO」はぴったりなんではないでしょうか。
3複数台接続できるのが便利
今回、屋外でiPhoneと外部モニターの合計2台のモニターに映像伝送しましたが、これがとても便利だなと思います。これによって様々な使い方ができます。特に、スマートフォンやタブレットへ伝送する場合レシーバーは不要なので、スマートフォン、タブレットその物があればモニタリングできてしまうのはとても良いと思います。(レシーバー不要な分、やや映像の安定性は落ちます。)
個人的にはM1チップ搭載のiPad Pro 12.9インチに映像伝送すると驚くほど綺麗だったので、タブレットと外部モニターの2台に映像伝送し、クライアント用と自身での確認用として運用していこうと思っています。
最後に
以上、屋外で「Hollyland MARS 400S PRO」を使ってみました。この価格帯の映像伝送システムで、なおかつ屋外利用できるのは嬉しいポイントです。また屋外でも屋内でも利用できれば様々な現場で活躍すること間違い無いので、それだけで買いだと思います。
気になる映像クリエイターはぜひチェックしてみてください!