撮影中に重い三脚やスタンドを持ち上げて移動している方、スライド撮影をするときにスライダーなど別の機材に取り付け直している方におすすめ!
三脚や機材を簡単に移動できる「ドリー」をご紹介します。ドリーにはキャスターが付いているので機材を持ち上げて運ぶ必要がなく、さらにカメラを三脚に固定させた状態でスライドができるようになるので、スライダーのように移動範囲を制限せずに動きのある動画を撮影することができます。
今回はドリーをはじめて購入するカメラマン向けに、ドリーの選び方と人気の商品をお届けします。
「三脚ドリー」の3つの魅力
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三脚ドリーを使用するメリットとは?日頃から撮影機材の使用が多い方、重い機材の移動に体への負担を感じている方にドリーの魅力をお伝えします。
撮影中の機材の移動が楽ちん
大型・重い三脚を使用している方や、照明をスタンドに取り付けて撮影を行う方にとって、撮影中に何度も機材を持ち上げて移動するのは大変ですよね。
いつも使用している機材にドリーを装着するだけで、持ち上げる必要がなくなり、スライドさせるだけで好きな位置に移動させることができます。
ドリーの中には固定できるものもあり、撮影中はドリーが動かないように固定しておくことができます。
スライド撮影が可能になる
キャスター付きのドリーがあれば、動画撮影をするときに手持ちよりも左右に移動するときにブレが少なく滑らかな映像を撮ることができます。
カメラスライダーの場合、移動範囲が制限されたり、スピードの調節が難しかったりします。それに加え、撮影したいイメージごとにカメラを付け替えるのも手間…。
スタジオでも屋外でも、ドリーを付ければ動きのある撮影と固定撮影を交互に、時間をかけずに撮影することが実現します。
コンパクトで荷物の負担が少ない
写真・動画撮影のクオリティを上げたい、快適にしようと思うほど、持ち運ぶ機材の数も増えてきますよね。
カメラ機材は重量があるものが多く、さらにサイズや長さがあるので荷物の負担が増えやすくなります。そんな中でもドリーは重量が少ないものが多く、機材の持ち運びの負担になりにくいところが魅力です。
女性カメラマンもカメラに加え三脚とドリーだけの持ち運びであれば体への負担が少なくて嬉しい!撮影のお仕事でも荷物を置く場所がなかったり、撮影スペースを確保することが難しいシーンがあるので、ドリー一台あればいろいろな現場で活躍してくれます。
「三脚ドリー」の選び方
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快適な撮影を行うために、購入前にチェックしておきたいドリーの機能。使い方や役割は同じでも、製品によって違う部分もいくつかあるのでおさえておきたい選び方ポイントをご紹介します。
キャスターが大きく移動がスムーズ
ドリーを移動させるコロコロ「キャスター」のサイズが大きい方が安定性があり、重い機材の移動もスムーズに行えます。
野外での撮影でも、坂道やゴツゴツした石がある道で機材を移動させる時にキャスターが大きいドリーがおすすめです。
ストッパー付きで固定撮影も可能
スタッパー付きのドリーであれば、三脚を移動させたあとも装着した状態で固定して撮影することができます。
ストッパーがないタイプだと、固定して撮影した時も振動で動いてしまったり、体が当たってしまった時に動いてしまいます。
撮影の内容に合わせて、固定したり、移動できる設計になっているドリーがおすすめです。
照明・補助スタンドにも対応
スタジオでの撮影では三脚に加え、照明機材も使用するカメラマンが多いかと思います。
ドリーの中には三脚だけでなく、照明・補助スタンドの設置に対応しているものあり、撮影中の機材の移動を快適にしてくれます。
使用するスタンドにドリーを設置しておくことで、カメラマンやアシスタントの撮影の手間を削減することが可能です。
高さ・角度の調節もできると便利
ドリーは機材を移動させる役割だけでなく、高さや角度を調節することで、三脚の機能を高めることができます。
ウエディングや運動会、イベントなど、広い会場で人の高さより上から撮影したいとき、三脚の高さだけでは物足りない時にサポートしてくれます。
スペックの高い三脚を買い直す必要がなく、撮影シーンに合わせて調節できます。
「三脚ドリー」の人気おすすめ7選
ドリーの魅力から選び方を解説したところで、おすすめのドリーをお届けします!アマチュアからプロ、スペックで変わる幅広い価格設定、あなたの撮影内容にぴったりなドリーを見つけてください。
1 Neewer 撮影写真用三脚ドリー
標準的な三脚やライトスタンドに対応、Neewerの安定性に優れた三脚ドリー。
脚の長さを27.4cmから40cmまで調節することができるので、設置するカメラやライトの重さに合わせてしっかり支えられます。
最大積載量は22.68kgと重いビデオカメラなどにも対応。折りたたむとコンパクトサイズになるので持ち運び快適で、キャリーハンドルで手持ちも楽ちん。
材質 | プラスチックと金属 |
ホイール直径 | 7.62cm |
脚の長さ | 27.4-40cm |
折り返しの長さ | 45cm |
重量 | 2.72kg |
耐荷重 | 22.68kg |
2 Velbon ドリーポッド DP-83S
スタジオ撮影に便利な大型キャスター装備の三脚代用・照明スタンドと多機能なドリーポッド。
キャスター部分が取り外し可能となっており、固定撮影をするときはキャスターだけ外せるところが便利です。三脚にドリーがついている状態で収納をするので、撮影をするときはすぐに組み立てられ、別々のケースに入れる必要もありません。
雲台を外し、付属のダボ式シューを取り付けると照明スタンドとして使用することができます。
全高 : <キャスター使用時> | 全段伸長:約1610mm 中段まで伸長:約1145mm 下段のみ使用:約740mm |
質量 | 約3620g(キャスター使用時)/約2550g(平キャップ使用時) |
推奨積載質量 | 3kg |
付属品 | 照明機材用ダボ受け、ダボネジ(17mm対応)、キャスター、キャスター取付用スパナ、 |
3 LeafIn カメラ ドリー
脚輪脚部の伸縮により、幅広い三脚に対応しているLeafInのカメラドリー。
低価格ですがキャスターが小さい分転がすときの音が大きいので、スタジオや室内での撮影に向いています。
また、簡単に脚輪の移動をロック・解除ができるストッパーレバーが搭載されており、三脚の設置をスムーズに行えます。肩に掛けて使える専用ケース付で、マジックテープ一本で収納できます。
材質 | アルミ |
本体重量 | 約2kg |
耐久重量 | 約15kg |
脚の長さ | 30-43cm |
脚間の距離 | 56-78cm |
脚輪 | 直径5cm |
4 サンワダイレクト キャスター付き三脚台
回転が可能で三脚の向きを自由に扱えるキャスター付き三脚台。
手ぶれの心配がない設計でビデオ撮影にも最適なドリーです。脚部が伸縮するので幅広い三脚に対応しており、ボルトで三脚をしっかり固定できることで転倒防止にもなります。
ストッパーは足で解除・ロックできるので、動画撮影中でもカメラのモニターから目を離すことなく移動ができます。
対応三脚 | 脚と脚同士の距離が55~75cmまでで、脚先の幅が50mmまで |
脚展開時サイズ | 最小:W600×D125×H520mm 最大:W800×D125×H680mm |
耐荷重 | 15kg |
本体重量 | 約1.6kg |
5 SIRUI SHシリーズ三脚用ドリー
SHシリーズビデオ三脚に取り付け可能なドリーです。
高性能なプロ向け機材を取り扱うブランドで、他のドリーと比較するとやや高めですが、三脚の固定力が高く、簡単に折りたためるところが魅力です。
サイズ | 直径1110mm |
重量 | 2.9kg |
シルイ SHビデオ三脚用ドリー「DT-06」 SIRUI DT-06 返品種別A
6 SLIK 三脚アクセサリー ドリーII
固定時は車輪の回転と向きの両方が一度に固定できるSLIK「ドリーII」。
最大搭載重量が15kgなので、プロ用の超大型三脚を支えることも可能です。脚を一方向に畳めるので、収納時はスリムで機材ケースに入れやすいです。
対応する機材 | 三脚開脚時の石突先端部分が直径1,020mm以上に広がる三脚 |
最大搭載重量 | 15kg |
重量 | 4,050g |
サイズ | 縮長:580mm / 最大直径:1,020mm / 高さ:155mm |
7 Manfrotto ベーシックドーリー
軽量・中重量の三脚用に設計されたManfrottoのドーリー。
通常の脚のほか、スパイク付きの三脚にも適応しており、三脚のサイズに合わせて脚の長さを調節することが可能です。
他製品と比較すると最大耐荷重が10kgと軽めになっているので、旅行やアウトドアシーンでのシーンやvlogなど気軽な撮影におすすめです。
適合三脚 | 055D、055CL、055PRO、055MF3、055MF4、190D、190CL、 190PRO、190MF3、190MF4、458B |
重量 | 4.05 kg |
素材 | アルミ |
最大耐荷重 | 10 kg |
まとめ
三脚・ライトスタンドの移動に便利なドリーをご紹介しました。数千円と低コストのものから、三脚や雲台もセットになった高性能なドリーまで、カメラマンの撮影スタイルに合わせて選べるドリーばかりです。
ドリーを取り付けることで、これまで負担に感じていた機材の持ち運びが楽になり、三脚だけでは難しいスライド撮影が可能になります。
ぜひ今回ご紹介したドリーから気になる商品をチェックしてみてください。