
RAW現像ソフトである、Adobe Lightroomを使ったフォトレタッチ術、前回はホワイトバランス(WB)についてまとめました。今回はコントラストについてまとめていきたいと思います。コントラストという言葉はよく聞きますね。ですが意外とどういう意味でどんな効果があるのかをしっかり理解している人は少なかったりするので、わかりやすく解説していきたいと思います。前回のホワイトバランスについての過去記事と、Lightroomについてまとめた過去記事は下記リンクからお読みください。
コントラストとは??
まずはコントラストの意味から。コントラストとは、写真でいうと明るい部分と暗い部分の明度の差、明暗差のことです。コントラストをあげる(強める)と明暗差が広がり、下げる(弱める)と明暗差が狭くなります。様々な写真補正ソフトがありますが、コントラストは必ずと言っていいほど調整できるようになっています。コントラストはまだまだ基本中の基本なので、しっかりとつきこなせるようになることが必要です。大事なのはコントラストで何を表現するかです。しっかりとそこを頭に入れておきましょう。
今回はこの写真を使って説明していきたいと思います。
Lightroomでコントラストを調整
それでは早速Lightroomを使ってコントラストを調整していきたいと思います。今回は先ほどの写真のコントラストを調整して、よりパンチの効いた写真に仕上げていきたいと思います。
コントラストのスライドバーで調整
まずはLightroomで画像を読み込んで、現状モジュール画面へいきます。コントラストを調整するにはいろいろな方法があるのですが、一番基本的な部分は基本補正メニューのコントラストのスライドバーを調整していくのが一番簡単でわかりやすいです。
写真の赤い枠で囲ってある部分、ここが基本補正メニューになります。
その中に、コントラストという項目があります。ここをスライドさせるだけでコントラストを調整することができます。右側へスライドさせるとコントラストが強くなり、左側にスライドさせるとコントラストが弱くなります。今回は、パンチの効いた写真にしていくので、このスライドバーを右側にスライドさせます。
右側へ+50スライドさせました。これで写真はこのように変化しました。
先ほどの写真より明暗差が広がって、よりパンチの効いた写真になりましたね。
明部、暗部を個別に調整してコントラストをあげる
先ほどの、コントラストのバーをスライドさせる方法とは少し違ったやり方でコントラストを調整する方法を紹介します。先ほどの方法より細かに、明部と暗部を個別に調整するやり方です。それは基本補正の中の、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルを調整します。
赤枠で囲った部分を調整していきます。今回はコントラストを強くしたいので、明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗くします。ハイライトと白レベルで明るい部分、シャドウと黒レベルで暗い部分を調整していきます。
少々、極端なセッティングかもしれませんが、ハイライト&白レベルを+30、シャドウ&黒レベルを-30にしてみました。これによりコントラストが強くなります。このやり方はコントラストバーをスライドさせるやり方より、微調整が効きます。細かく調整したい場合におすすめなやり方です。
トーンカーブを使ってコントラストをあげる
3つ目の方法として、トーンカーブを使う方法があります。トーンカーブを使うと、狙ったところをピンポイントで明るくしたり暗くすることが可能です。まずはLightroomのトーンカーブ画面を開きます。
そして左上にあるターゲット調整ボタンをクリックします。(赤丸で囲まれた部分)するとマウスポインタの形が変わるので、この状態で、写真の中の明るさをあげたい部分を上方向にドラッグしていきます。今回の写真で行くと、ビールの白い部分を明るくしていきます。
好みの明るさになるまで上にドラッグしていきます。そして次に、暗い部分この写真でいうと樽の影になっている部分を今度は下にドラッグしていきます。
好みの暗さになるまで下にドラッグしていきます。するとトーンカーブの方も変化しました。
この方法を使えば、ピンポイントにトーンカーブを扱えなくてもコントラストを調整していくことができます。
最後に
以上、コントラストを調整する方法を3つほど紹介しました。コントラストをうまく扱えるようになれば、写真のインパクトを与えるようになります。しっかり使いこなせるようになりましょう。