今回なんと、ミラーレス中判デジタルカメラの「FUJIFILM(富士フィルム) GFX50R」を購入しました。そして早速撮影してみたので、使用感などの実写レビューを書いていきたいと思います。作例写真もありますので、最後までご覧ください!
中判デジタルカメラ『GFX50R』を選んだ3つの理由
なぜ、中判デジタルカメラを選んだのか、その理由をまとめてみました。
1広告系のお仕事が増えてきた
まず理由の一つとして、広告写真のお仕事が増えてきたというのがあります。もちろん中判カメラでなくフルサイズ機やAPS-Cでも広告の印刷物などには十分な写真は撮影できるのですが、やはり中判カメラならではの画質を知ってしまうとたまに物足りなくなってしまう瞬間があります。広告写真を極める、幅を広げるという意味も込めて中判デジタルカメラの購入を決めました。
2中判フィルム代、現像代が上がった
今まで中判カメラはPENTAX67ⅱを所有していたのですが、ここ数年でブローニーの値段が上がってきたことと、今までよくフィルム現像を頼んでいたカメラ屋さんまでフィルム現像の価格が値上がりしたことから、中判フィルムカメラで撮り続けることが困難になってきました。毎回の撮影でのフィルム代、現像代を考えると、長い目で見て中判デジタルカメラを購入する方がコスパがいいなと判断し、中判デジタルカメラの購入を決めました。
3中判デジタルカメラの中でもコンパクトなカメラが欲しかった
こんなこと言うとカメラマン失格かもしれませんが、僕は大きくて重いカメラを持って歩き回るのがとても苦手で、普段の撮影時もなるべくコンパクトで荷物の少ない格好で撮影現場に向かいます。基本は室内での撮影が多いですが、モデル撮影なんかは屋外で撮影することもありますが、中判デジタルカメラの中でもなるべくコンパクトで持ち歩けそうなカメラを探していました。そういった点ではFUJIFILM GFX50Rが中判デジタルカメラの中でも非常にコンパクトで、軽量だったため迷うことなく即決で「GFX50R」を選びました。
一緒に購入したレンズ
中判デジタルカメラ「FUJIFILM GFX50R」と一緒に購入したレンズが「FUJI FILM フジノンレンズ GF63F2.8 R WR 」です。購入の理由は35mm換算で約42mmと、個人的にはポートレートで扱いやすい焦点距離であったこと。そして価格もGFレンズの中では一番手の出しやすい価格だったことが挙げられます!まだ他のGFレンズは試してみていないのですが、とりあえず最初の一本でこのレンズを選んで良かったと思います。
FUJI FILM フジノンレンズ GF63F2.8 R WR
FUJIFILM GFX50Rで撮影した写真をご紹介
実際に、FUJIFILM GFX50Rを使ってモデル撮影をしてみました。撮影した写真ご紹介します。
ISO250 63mm f/2.8 1/50秒
フィルムシミュレーション CLASSIC CHROME
ISO500 63mm f/2.8 1/60秒
フィルムシミュレーション ACROS+レッドフィルター
ISO800 63mm f/2.8 1/2500秒
フィルムシミュレーション ASITS/ソフト
ISO800 63mm f/8 1/150秒
フィルムシミュレーション Velvia/ビビッド
ISO200 63mm f/2.8 1/550秒
フィルムシミュレーション モノクロ
GFX50Rを実際に使ってみて感じたこと
FUJIFILM GFX50Rを実際に使ってみて感じたことをまとめてみました。
1とにかく軽い!野外撮影でもらくらく
GFX50Rは中判カメラにしては非常にコンパクトです。GFX50Rの少し前に発売されたGFX50Sと比べてもサイズが一回り小さくなっています。さらに見た目の割にとても軽いです。中判カメラでここまで小さく、また軽いカメラは他にないと思います。
小さく軽いカメラは屋外での撮影でかなり重宝します。僕は屋外での撮影が多いので、高画質なカメラを屋外でストレスなく持ち歩けるのはとても助かります。
2RAW画像一枚あたりの容量がでかい!
FUJIFILM GFX50RはRAW画像の容量がとても大きく、一枚あたり120MB近くあります。高画素な分それは仕方ないことですが、大容量の画像を取り扱うので、SDカードも大容量なければいけませんし、写真現像するパソコンのスペックなどもそれなりのものでないと動作が重たすぎて快適に作業できません。また画像保管用のハードディスクなども大容量でないとすぐにいっぱいになってしまいます。僕の場合は4TBのHDDを追加で購入しました。
3シンプルな設計、操作に迷わないし簡単
もともとFUJIFILM XシリーズのX-T2、X-T3を使っていたということもあり、GRF50Rを使用し始めてからも操作に迷うことなく使用できました。初めてFUJIFILMのカメラを使用するという方でも操作は迷いにくいと思います。これは他社メーカーにはない、 FUJIFILMの特徴ですが、レンズの絞りや露出補正ダイヤル、シャッタースピードダイヤルが全て液晶モニターの外についているので、もちろん液晶モニターで確認することもできますが、電源OFFの状態でも現在のカメラの設定がどうなっているのかがわかります。
昔の銀塩カメラのような設計で、F値も露出補正もシャッタースピードもカメラのボディを見ればどこで調整すれば良いか一目でわかるので、「シャッタースピードどこで調整すれば良いんだろう?」「F値をどこで調整すれば良いんだろう?」と悩むこともありません。FUJIFILMならではのこの設計はとてもシンプルでわかりやすいと思います。
GFX50Rはこんな人におすすめ
FUJIFILM GFX50Rはなかなか高額なカメラになるため、趣味の範囲を超えるレベルなので、プロカメラマンとして普段からカメラを扱うお仕事をしている方、もしくはプロアマのようなカメラを極めている方にはおすすめかもしれません。SNSでアップして完結している方であればここまでハイスペックのカメラは必要ないかと思いますが、高解像度かつ色表現を求める方にはとってもおすすめできるカメラだと思います。
最後に
以上、FUJIFILM GFX50Rについてレビューを書かせてもらいました。最近はフルサイズ機でも高画素なモデルがたくさん出ています。SONYからはGFX50Rを超える6100万画素のカメラ「Sony α7R IV」も発表されました。中判にこだわらないのであれば、こちらの選択肢もありかと思います。
ただ個人的にはXシリーズから気に入っているFUJIFILMの「フィルムシミュレーション」の色表現はなかなか捨てられませんでした。結果としてGFX50Rを購入して大変満足しています。
FUJI FILM フジノンレンズ GF63F2.8 R WR