
2019年7月16日23時、Sony(ソニー)がαシリーズの新デジタル一眼カメラ「α7R IV(ILCE-7RM4)」を発表しました。その画素数はフルサイズカメラとしては世界初の6100万画素という驚異的な画素数となっています。新型の裏面照射型CMOSセンサー「EXMOR R」を搭載し、大幅に画素数を上げてきました。
発売は2019年9月を予定しており、価格はアメリカ価格で3,500ドル(日本円で約37万9000円)としています。
従来モデルから大幅に性能アップした「Sony α7R IV」
Image: Sony
「Sony α7R IV」は大変人気だった「Sony α7RⅢ」の後継機種に当たります。全モデル「Sony α7RⅢ」から大幅にスペックを上げてきました。約4240万画素の「α7RⅢ」に対し、「α7R IV」はさらに高画素化し約6100万画素を実現しています。APS-Cサイズにクロップしても約2620万画素の写真を撮影できるのはとても強いです。
筆者である私も「Sony α7RⅢ」を愛用していますが、「Sony α7R IV」の世界初の6100万画素のカメラにはとても驚きました。中判カメラで5140万画素を誇るFUJIFILM GFX50Rも所有していますが、画素数だけでいうと「Sony α7R IV」の方が大きく上回っています。レンズのバリエーションや、ボディサイズや携帯性を考えると「Sony α7R IV」の方が使い勝手が良さそうな気がします。スペックがどれくらいあがったのか、まとめてみました。
- ダイナミックレンジは14ストップ(α7RⅢ)→15ストップ(α7R IV)
- 位相差AFの測距点が399点(α7RⅢ)→567点。カバー率74%(α7R IV)
- リアルタイム瞳AFが動画にも対応。人間も動物も認識。
- 5.5段階の5軸ボディ内手ぶれ補正
- 電子ビューファインダーには576万ドットの有機ELディスプレイを採用
- グリップ改善
「Sony α7R IV」を動画で見てみよう
SONY公式チャンネルから「Sony α7R IV」についての動画が上がっています。こちらを見ればどんなカメラなのかがよくわかります。
2億4000万画素のピクセルシフトマルチシューティング
「Sony α7R IV」は、ピクセルシフトマルチシューティングを使うと、2億4000万画素で撮影できるようです。(とんでもない画素数)
どういうことかというと、
Image: Sony
こちらの画像を
Image: Sony
こーんなにトリミングしてみてもこんなに綺麗。2億4000万画素…おそるべしです。
最後に
以上、αシリーズ新機種「Sony α7R IV」についてまとめました。今回の発表は、ソニーユーザーにはもちろん、カメラをしている人々にはかなり衝撃的な発表だったのではないでしょうか。高画素なカメラは暗所に弱いという弱点を全モデル「Sony α7RⅢ」で克服し、後継機種である「Sony α7R IV」では6100万画素にまで画素数を上げてきました。一体どんな写真が撮れるのか…試してみたいところです。
心配なのは6100万画素の画像データ、一枚あたりの容量がとても大きくなると思うので、SDカードや現像する際のPCスペックなど。「Sony α7R IV」は日本円で約38万円なのでハイアマチュアのカメラマンからすれば頑張れば手の届かない額ではないですが、同時にパソコンやSDカード、ハードディスクの追加購入となれば、大きな出費になることが歪めないです。
それでも6100万画素のカメラとても気になります。店頭に並ぶのがとても待ち遠しいですね。