作業効率化デバイスとしてクリエイターに人気の左手デバイス「TourBox」シリーズから、iPadOSに対応したモデル「TourBox Elite Plus」が登場しました。
価格は公式サイトで4万3967円となっています。
動画制作、写真編集する方はもちろん、PC（Mac / Windows）とiPadの両方で作業するという方や、iPadでお絵描き（デジタルペイント）する方に特におすすめのモデルとなっています。
今回、メーカー様より「TourBox Elite Plus」をご提供いただきましたので、レビューをお届けしたいと思います。
記事の後半では、Lightroom Classic 向けの新機能「ダイナミックパネル」を使ったフルスクリーンの写真編集もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【セール情報：公式サイト秋のBIGセール中、Elite Plus 15%OFF、全モデル最大35%OFF（10/15-10/
TourBox Elite Plusの特徴
左手デバイス「TourBox」シリーズは、専用アプリ「TourBox Console」を組み合わせることで、あらゆるアプリを自在にコントロールすることができる、クリエイターにはとってもありがたい作業効率化アイテムです。
今回ご紹介する「TourBox Elite Plus」は「TourBox」シリーズの中でも現状で最も上位のモデルにあたり、Bluetoothでのワイヤレス接続に対応し、さらにPC（Mac / Windows）とiPadに両対応したモデルになります。
iPadに対応しているのは、現状では「TourBox Elite Plus」のみとなっています。
昨今ではiPadで作業を行うというクリエイターも増えてきているので、iPadに対応したのはとても嬉しいポイントです。写真編集をPCとiPadの両方で行う人や、動画編集をPCで行い、iPadで絵コンテを書くといった映像制作者にもピッタリなんじゃないでしょうか。
外観チェック〜セットアップ
TourBox Elite Plusの開封、外観チェックからセットアップ、簡単な使い方まで解説します。
外観チェック
「TourBox Elite Plus」の開封〜セットアップまでをご紹介したいと思います。
こちら外箱になります。アイコンでBluetoothに対応していること、PC（Mac / Windows）とiPadに両対応したことが一目でわかります。
箱の中身は、本体とマニュアルとなっていました。
こちらがTourBox Elite Plus本体です。
「TourBox Elite Plus」はクリアな外装となっており、内部の構造がぼんやり見えて、ガジェット好きにはたまらないデザインになっているかと思います。
質感もさらさらしていて、操作している時のストレスもなさそうでした。
割とどんなデスクにも馴染むかと思います。
ボタン配置はTourBox Elite Plusの下位モデルTourBox EliteやTourBox Neoと全く同じなので、移行する際も、操作感はそのままに移行することができそうです。
無線接続する場合は、本体に単三乾電池を入れておく必要があります。
開封時点で最初の2本は付属していましたので、購入後そのまますぐに使うことができます。
操作感も従来モデルと同様に非常に高いものになっています。
他モデルとの操作感の違いは特に感じませんでした。
PCとの接続方法
PCとの接続はTourBox Consoleというソフトを使用します。
TourBox ConsoleはTourBox 公式ページより、ダウンロードできます。
接続できると、プリセット設定の画面になります。
プリセットは、TourBox Consoleの中にも豊富にあるので、自身で選択して追加すればすぐに使用可能になります。
他にもプリセットを使用したい場合は、TourBox公式ページに世界中のクリエイターが作成したプリセットダウンロードページもあります。
ボタンのカスタマイズもTourBox Consoleを使うととても簡単です。
またボタンの組み合わせ非常に豊富なので、さまざまな操作を設定しておくことができます。
複数のアプリケーションを使い分ける場合は、オートスイッチをオンにしておくことで自動で切り替えてくれます。
iPadへの接続方法
またiPadでTourBox Elite Plusを使用するにはTourBox ConsoleアプリをApp Storeからダウンロードする必要があります。
アプリを立ち上げるとデバイスの接続方法がわかりやすく解説されているので、迷うことなく接続できます。
iPadのTourBox Consoleアプリには現状で8つ対応アプリのプリセットが用意されています。
iPadのTourBox Consoleアプリもボタンのカスタマイズは非常に簡単でした。
ProcreateでTourBox Elite Plusを使ってみた
筆者は、普段お絵描きはしませんが、映像制作業務の流れで絵コンテを描くことがあるので、試しにProcreateでTourBox Elite Plusを使用してみました。
プリセットは現状で8つ入っていました。今回はProcreateのプリセットを使用します。
右手のペン先での操作や、ジェスチャーで行っている操作をTourBoxで行うことができます。具体的にはブラシサイズの調整、ブラシと消しゴムの調整、キャンバスの回転や拡大などの操作です。
iPadとペンだけの操作だと左手はほぼ使わないので、右手でばかりの操作になってしまい、効率は良いとは言えませんが、TourBoxを使うことでストレスなく、よりお絵描きを楽しむことができました。
予想以上の操作感で感動しました。
個人的には今後絵コンテを描く際の必須アイテムとなりそうです。
また、iPad版のTourBox Consoleアプリでも自身でボタンのカスタマイズが可能となっています。
こちらも設定画面は非常に優れたUIになっているので、迷うことなく設定が可能です。
普段、絵を描かない私でも感動したので、iPadで普段からお絵描きすることが多い方であればより感動は大きいかと思います。
お絵描きのお助けツールになること間違いありません。
Lightroom Classic 向けの新機能「ダイナミックパネル」を使ってみた
続いて、TourBox Elite Plusを使って、TourBox Console 5.10.0 Betaに搭載されたLightroom Classic 向けの新機能「ダイナミックパネル」を使って、フルスクリーンの写真レタッチを行ってみました。ダイナミックパネル機能の詳細については公式ページをご覧ください。
この新機能「ダイナミックパネル」を使うとフルスクリーンでのより没入感の高い、直感的な写真レタッチが可能です。イメージこちらです。
フルスクリーン写真レタッチの操作方法を解説します。
まずプリセットですが、TourBox Consoleの中に最初から用意されている、Lightroom Classic Proのスマートプリセットを使用しました。プリセットリストパネルの「プリセットを新規追加」から追加することができます。
こちらのプリセットを使用すれば「ライブラリ」「現像」「その他」の3つのサブプリセットが用意されており、Lightroom Classicで使用しているページによって自動的に切り替えてくれます。非常に便利なスマートプリセットになっています。
またToruBoxの新機能、ダイナミックパネルを使用することで、Lightroom Classicでフルスクリーンのレタッチを行うことができます。
Lightroom Classicをフルスクリーンにするには、上部メニューの
ウィンドウ >> スクリーンモード >> パネルなしフルスクリーン
を選びます。
すると、下の写真のように、写真をフルスクリーンで表示させながらもTourBoxのダイナミックパネルでパラメーターを操作することができます。
フルスクリーンのレタッチが実現可能になったことで、より没入感の高い写真レタッチが可能になりました。色の繊細な変化やディティールなど、写真の細部まで確認しながらも、直感的にレタッチを行えます。
まさに今までできなかった新しい写真レタッチ体験といえます。
こちらが「ダイナミックパネル」の拡大になります。
このパネルは画面内を移動させることもできますし、パラメーターの項目は自身で自由に選ぶことができます。
パラメーターの数字はLightroom Classicと全く同じ数値になり、誤差はゼロでLightroom Classicの操作と全く同じ数値感覚で調整できます。
TourBox Consoleからダイナミックパネルの項目は自身で選べます。
カテゴリから選んで、チェックボックスにチェックを入れるだけなので、簡単にカスタマイズ可能です。
また数値をクリックすることによって、指定した数値を直接入力することも可能です。
さらにマスク、削除ツールも認識してくれるため、対応するパネルに自動で切り替えてくれます。
ノートPCで写真レタッチを行っている方で、画面が小さくてレタッチしにくいという方や、デスクトップPCで大きなスクリーンを使用している方で、より細部を確認しながらレタッチを行いたいという方にも、どちらの使い方でも便利な機能かと思います。
よりこだわって写真レタッチができるので、写真の仕上がりも良くなりそうですし、レタッチのスキル向上にもなりそうです。
TourBox Elite Plusを実際に使ってみた感想
TourBox Elite Plusを実際に使ってみた個人的感想を簡単にまとめます。
元々筆者はTourBox Elite Plusの下位モデルであるTourBox Elite をずっと愛用していましたが、TourBox Elite Plusを使ってみて、より進化を感じました。
iPad OSに対応したことで、より可能性が広がったように感じます。筆者の場合、お絵描きこそそんなにすることはありませんが、仕事上iPadは毎日のように使うので、PCでもiPadでも使える作業効率化デバイスがあれば非常に心強いなと感じました。現状、iPadに対応したプリセットはまだまだ少ないですが、今後のアップデートでの対応アプリが増えていくことを期待しています。
筆者の使い方としては主にデスクトップPCでの写真編集と、映像編集になります。
写真編集と、映像編集においては、編集時間の短縮つながることは間違いないので、編集の作業量が多いクリエイターに非常にオススメです。
特に今回初めて使用した新機能ダイナミックパネルについても、新しい写真レタッチ体験ができたと感じていて、よりこだわって細部の確認をしながらのレタッチではかなり重宝する機能だと思いました。
今まで数々の作業効率化左手デバイスを使用してきましたが、結果毎度TourBoxに落ち着いています。
その中でもTourBox Elite Plusが筆者のベスト左手デバイスをさらに更新してくれました。今後も愛用していくと思います。
TourBox Elite Plusはこんな人におすすめ
改めて、TourBox Elite Plusはどんな人におすすめかをまとめました。
- iPadでお絵描きする人
- 写真編集する機会の多いフォトグラファー
- 映像編集者
- 絵コンテを描くことがある方
- グラフィックデザイナー
TourBox Elite PlusはiPadにもPCにも対応していて、操作感も難しくはないながらもカスタマイズ性が非常に高いので、クリエイターであればどんな人にもおすすめできると思います。
iPadでお絵描きする方であればTourBox Elite Plus一択かと思いますが、PCでの作業がメインの方であっても、iPadOSに対応したTourBox Elite Plusを持っておいて損はないかと思います。
iPadでクリエイティブな作業をする方が増えた現代にこそぴったりな最新左手コントローラーだと感じました。
まとめ
以上、TourBox Elite Plusのレビューをお届けしました。
今回試した新機能ダイナミックパネルもそうですが、TourBox Consolは毎度嬉しい機能が追加されていくので、クリエイターであればTourBox シリーズのデバイスを一つ持っておいて損はないと思います。
決して安い価格ではないので、慎重になって考えてしまうかと思いますが、早く買っておけばよかったと思うくらい、使いこなせば作業効率化に大きく貢献してくれます。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
【セール情報：公式サイト秋のBIGセール中、Elite Plus 15%OFF、全モデル最大35%OFF（10/15-10/
