
中国メーカーのワイヤレスものブロックストロボ「Godox Ad400Pro」のレビューをお届けします。
結論、「Godox Ad400Pro」はポートレート写真や物撮りをされる方や、クリップオンからワンランク上のライティングをするためにモノブロックストロボを検討しているカメラマンへおすすめです!

出典:Amazon
この記事を書いた人
大阪で活動するフォトグラファー。年間書籍「プロカメラマンFile」2018-2020に選出、掲載。日本最大の写真の祭典「関西御苗場2018」でレビュアー賞獲得。仕事では広告写真や写真教室講師等務める。プライベートではポートレートやスナップの作品を撮影する。
「Godox Ad400Pro」はこんなストロボ
「Godox Ad400Pro」は中国の照明機材を展開しているメーカーGodox(ゴドックス)のモノブロックストロボになります。2018年12月14日に発売され、400Wsという高出力でありがら低価格で、ワイヤレスの撮影にも対応した高機能なストロボです。
また30Wのモデリングライトを搭載していて、これまで以上に快適な撮影ができるようになりました。
「Godox Ad400Pro」のスペック
「Godox Ad400Pro」の概要、スペックになります。
ワイヤレススレーブモード | 2.4GHz無線モード/光伝送モード(ニコン/キヤノン/ソニー/フジ) |
ガイドナンバー | 72(ISO100・m) スタンダードリフレクター使用時 |
パワー | 400Ws |
シンクロモード | ハイスピードシンクロ(最大1/8000秒)、先幕および後幕シンクロ |
モデリングランプ(LED) | 30W/4800K |
受信範囲 | 100m |
電源 | リチウムバッテリーパック(21.6V/2600mAh) |
発光回数(フル発光) | 390回 |
リサイクルタイム | 約0.01-0.9秒 |
サイズ/重量(バッテリー含む) | 220x102x128mm、約2.1kg |
「Godox Ad400Pro」の外観
まずは「Godox Ad400Pro」の外観からチェックしていきます。
「Godox Ad400Pro」には専用のセミハードケースが付属しています。
持ち運びもこの専用ケースのままできるので、別途購入する必要がないのはありがたいです。
こちらが中身になります。
- WITSTRO AD400Pro(本体)
- リチウムバッテリーWB400P
- バッテリーチャージャーC400P
- フラッシュチューブFT-AD400PRO
- リフレクターAD-R10
- ボーエンスマウントBW-AD400Pro
といった内容です。
フラッシュチューブとバッテリーを装着するとなかなかの重さ、大きさになります。
全長220mm、重量は約2.1kgになります。
下位モデルの「Godox Ad300Pro」と比較するとこの通り。
コンパクトさでは「Godox Ad300Pro」に軍配が上がります。
電源をつけてみました。
液晶モニターの大きさは「Godox Ad400Pro」の方が大きくてとてもみやすいです。
個人的には面積の大きいストロボの側面に液晶と操作ボタンが配置されているのは嬉しいポイントです。
また、「Godox Ad400Pro」はワイヤレスの撮影になるので、ストロボとは別に「GODOX TTLワイヤレスフラッシュトリガー」を購入する必要があります。
筆者はソニーのカメラを使っているので、ソニー用のワイヤレスフラッシュトリガーを使っていますが、自身のカメラメーカーに対応したワイヤレスフラッシュトリガーを購入する必要があります。
「Godox Ad400Pro」を使って撮影した作例写真
実際に「Godox Ad400Pro」を使って撮影した写真を何枚かご紹介します。
まずはこちらのセッティングで撮影した一枚。


続いて、ダイレクト光でカポックを使って光を絞ったこちらのセッティング。

こちらのセッティングで撮影した写真がこちらです。

影もつけてかっこいい感じの写真に仕上がりました。
実際に使ってみて、感じたこと
「Godox Ad400Pro」を実際に使用して感じたことをまとめます。
1リサイクルタイムが早い
「Godox Ad400Pro」のリサイクルタイムはAD200Proよりも早く感じます。AD300Proと同じくらい、やや早いかな?といった感じです。
普通にブツ撮りをするだけであればリサイクルタイムはそんなに気にするポイントではないかもしれませんが、ポートレートのライティング撮影の場合は、リサイクルタイムは短ければ短い方が重宝します。
失敗してくない現場では携帯性が優れているストロボよりも重くてもリサイクルタイムの早いストロボをなるべくに選ぶようにしています。それくらい、リサイクルタイムは撮影の調子を左右するものになります。なので早いに越したことはないです。
実際にスペックでADシリーズ別に比較するとこの通りです。Ad400Proのリサイクルタイムが早いことがわかります。
機種名 | リサイクルタイム |
Godox Ad400Pro | 約0.01〜0.9秒 |
Godox Ad300Pro | 約0.01〜1.5秒 |
Godox Ad200Pro | 約0.01〜1.8秒 |
2GodoxマウントとBowensマウント両方使える
「Godox Ad400Pro」のアクセサリー装着部はNEW GODOXマウントを採用しています。ですが、付属アクセサリーのBowensアダプターを使えばBowensマウントも使うことができます。
GODOXマウント、Bowensマウントどちらのソフトボックスも使用することができるので、マウントに合わせて新しくソフトボックスの買い足しをせずに済みました。
GODOXマウントとBowensマウント両方使えるというのは「Godox Ad300Pro」ではできなかったことなので、とても嬉しいポイントです。
3モデリングランプの明るさが明るい
LEDモデリングランプは30Wの出力をもっており、下位モデル「AD300Pro」では12Wの出力だったので、「AD400Pro」の方がかなり明るくなっています。
「AD300Pro」のモデリングランプの明るさがもう少し明るければいいなと感じていたので、これは嬉しいポイントでした。
また10-100%から点灯する出力固定モードと出力に連動するPROPモードを搭載しています。演色性もTLCI93と非常に高いです。
ただし、色温度の調整はできません。
4重量重め、屋外利用はやや大変
コンパクトで、ワイヤレスのモノブロックストロボとはいえ、400Wの高出力のストロボなので、それなりの重量、サイズがあります。
サイズは220x102x128mm、重量は約2.1kgあります。実際に使用するときはリフレクターやアンブレラやソフトボックスなどの重量も加算されるので、安定感の高いスタンドに載せなければ不安なくらい重いです。
バッテリー駆動のワイヤレスなので、電源のない屋外での利用も可能ですが、機動性はあまり良くありません。
屋外利用であれば「AD300Pro」や「AD200Pro」が手軽かなと感じました。
最後に
以上、「Godox Ad400Pro」のレビューをお届けしました。
発売されてからそれなりに経っている商品にはなりますが、まだまだ撮影の現場で活躍する長く使えるストロボだと思います。
スタジオでの撮影が多い方には非常におすすめです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。