ワイヤレスで屋外撮影も!モノブロックストロボ「Godox Ad300Pro」レビュー

 

小野友暉
どうも、関西写真部SHAREの小野友暉です!

 

 

中国メーカーのワイヤレスモノブロックストロボ「Godox Ad300Pro」を購入し、1ヶ月ほど使用してみたので、レビューを書いていきたいと思います。

結論からいうと、ライティング撮影が快適になり、撮影の幅も広がるかなり優れたモノブロックストロボでした。それでは詳しくレビューしていきます。

 

 

「Godox Ad300Pro」はこんなストロボ

「Godox Ad300Pro」

「Godox Ad300Pro」は中国で設立されたライティング機材のメーカーGodoxから2020年6月19日に発売された出力300Wを誇るバッテリー駆動のワイヤレスモノブロックストロボです。

フル発光時のリサイクルタイムは1.5秒で、フル充電のバッテリーで320回のフル発光が可能です。また2色調光可能なLedモデリングランプも搭載しており、3000-6000Kの範囲で色温度を変えることができ、明るさも1〜10レベルで調整可能となっています。

ちょっとしたライティングから本格的な撮影まで対応できる大容量のモノブロックですが、本体は非常にコンパクトかつ軽量で、実物をみた時に驚きました。希望小売価格は税別6万8,800円で、まあまあいい値段はしますがスペックや他社比較で考えると値段相応〜安いくらいだと感じます。

 

 

 

「Godox Ad300Pro」開封

「Godox Ad300Pro」を開封していきます。

「Godox Ad300Pro」外箱

外箱からすでにコンパクトです。箱の中身を出してみました。

 

 

専用のハードケースが付属しています。専用ケースがあると持ち運び時に非常に助かります。

「Godox Ad300Pro」ハードケース

 

 

ハードケースの中身を全て出しました。

「Godox Ad300Pro」

中身は

  • 「Godox Ad300Pro」本体
  • バッテリーチャージャー
  • チャージャー用電源ケーブル
  • バッテリー
  • アンブレラホルダーブラケット
  • 専用クロス

となっています。バッテリーの端子部分と、ストロボ本体の発光部分には専用キャップがついていました。

 

 

「Godox Ad300Pro」は非常にコンパクトで、「Godox Ad200Pro」と比較してみてもなんと長さがやや短くなっています。長さは19cmでかなりコンパクトなサイズ感です。

「Godox Ad300Pro」と「Godox Ad200Pro」

 

また円形になっていて、直径は約9cmほど。片手でも軽々持てるサイズです。これで300Wのストロボだということが驚きです。

「Godox Ad300Pro」

 

 

裏面には操作パネルとバッテリーをいれる部分がついています。非常にシンプルで無駄のない設計です。操作画面もストロボに慣れている方であれば全く難しくありません。

「Godox Ad300Pro」

 

 

 

「Godox Ad300Pro」はLedモデリングランプも搭載しています。

「Godox Ad300Pro」

 

 

 

操作パネルから3000-6000Kの範囲で色温度を変えることもでき、明るさも1〜10レベルの間で設定できます。設定方法も簡単でモデリングのボタンを押すことでON/OFFができ、ボタン長押しするとパネルの画面が切り替わるので、色温度と明るさをダイヤルで設定するだけです。

「Godox Ad300Pro」

 

筆者は操作マニュアル等は一切読むことなく扱い方がわかりました。それくらい操作はシンプルで簡単です。

 

 

 

 

一緒に購入したアクセサリー

「Godox Ad300Pro」にはアクセサリーも豊富にあります。今回一緒に購入したアクセサリーもご紹介したいと思います。

 

1S2ブラケット

S2ブランケット

出典:Amazon

Godox Ad200やAd200Pro、V1シリーズとAd300Pro、Ad400Proフラッシュストロボなどに対応したS2ブラケットです。こちらを装着することで、ボーエンズマウントのソフトボックスやバーンドアなどのアクセサリーを使うことが可能になります。ボーエンズマウントのハニカムグリッド付きソフトボックスを使用したかったということもあり、こちら「Godox Ad300Pro」と合わせて購入しました。

 

 

 

 

 

2Godox FSB-UE120傘型 ソフトボックス

Godox ソフトボックス120cm

出典:Amazon

ボーエンズマウントのハニカムグリッド付きソフトボックス120cmです。こちら評判もよく、安かったので購入したのですが、届いたものを装着してみるとかなり大型で、狭いスタジオでは使いにくかったです…。広めのスタジオでは良いと思います。また収納サイズは持ち運びに結構苦労するサイズ感でした。「もう少し小さめを購入しておけば良かった」と後から後悔しましたが、実際に使ってみるといい感じに光を柔らかく広げてくれるので、機能面と価格はまぁ良しかなと思えました。

 

 

 

 

3Godox Xpro-S

Godox Xpro-S 送信機

出典:Amazon

ワイヤレスフラッシュトリガー送信機は「Godox X1T-S」を使用していたのですが、「Godox Ad300Pro」の購入を機に「Godox Xpro-S」へ乗り換えました。大画面でみやすく操作性も「Godox X1T-S」より断然良いです。Godoxストロボでワイヤレスの多灯ライティングする方にはおすすめです!

 

 

 

 

4Godox AD-S85S

Godox AD-S85S ドームソフトボックス

出典:Amazon

Godox FSB-UE120傘型 ソフトボックスがあまりに大きかったので、追加購入したのが「Godox AD-S85S」、直径85cmのソフトボックスです。少々値段は高くなりますが、S2ブラケットを介さず、「Godox Ad300Pro」に直接取り付けることができるソフトボックスです。付属品も多数あり、作りもしっかりしていてサイズ感も持ち歩けるサイズ感でバッチリでした。

 

 

 

 

「Godox Ad300Pro」を使って撮影!

「Godox Ad300Pro」で撮影

「Godox Ad300Pro」を購入してから4つの撮影現場で撮影する機会がありました。ワイヤレスで撮影できるので、ケーブルなど持ち歩かなくて良いのが非常に楽です。

 

「Godox Ad300Pro」を購入しても、スタンドはついてこないので手持ちのスタンドを使用することになります。スタンドの形状にもよりますが、アンブレラホルダーブラケットとスタンドの間にネジアダプターが必要になるかと思います。

ネジアダプター

 

筆者は何個か持っていたので、購入することはなく使えましたが、持っていない方は購入しておいた方が良いです。Amazonで安価で購入できます。

 

 

「Godox Ad300Pro」と「Godox Ad200Pro」の多灯ライティングにも挑戦してみました。

ライティング

 

 

実際に使ってみた感想は後ほどご紹介するとして、先に「Godox Ad300Pro」を使って撮影した作例写真をご紹介します。

 

 

 

「Godox Ad300Pro」を使って撮影した作例写真

実際に「Godox Ad300Pro」を使って撮影した作例写真をいくつかご紹介します。使用カメラは「SONY α7RⅣ」で、使用レンズは「SONY FE 35mm F1.8 SEL35F18F」と「SONY FE 85mm F1.8 SEL85F18」です。

 

「Godox Ad300Pro」作例
「Godox Ad300Pro」&「GODOX FSB-UE120」

 

 

「Godox Ad300Pro」作例
「Godox Ad300Pro」&「GODOX FSB-UE120」

 

 

「Godox Ad300Pro」作例
「Godox Ad300Pro」&90cm ディフューザー付きアンブレラ

 

 

「Godox Ad300Pro」作例
「Godox Ad300Pro」&「GODOX 50x70cm ソフトボックス」+「Godox Ad200Pro」&「90cm アンブレラ」

 

 

「Godox Ad300Pro」作例
「Godox Ad300Pro」&「GODOX FSB-UE120」

 

いかがでしょうか。作例写真だけじゃわかりにくいかもしれませんが、光の質もそんなに悪くなく、綺麗な方だと思います。profotoなんかのストロボと比べると、さすがに劣ってしまう部分もありますが、価格帯を考えたらコスパ抜群のストロボだといえます。

 

 

 

 

実際に使ってみて、感じたいいところ悪いところ

ワイヤレスモノブロックストロボ「Godox Ad300Pro」を実際に使ってみて感じたいいところ、悪いとところをいろいろまとめてみました。

 

1撮影時の荷物が圧倒的に少なくなった!

「Godox Ad300Pro」を購入する前は、ライティング撮影ではモノグロックの「COMET TWINKLE 04III 400w」を2灯持ち歩いていました。「COMET TWINKLE 04III 400w」に比べると、「Godox Ad300Pro」はハードケースごと持ち歩いても非常にコンパクトに収まるため、撮影時の荷物量が圧倒的に少なくなりました。

僕の場合、東京⇄大阪間を移動する機会もそこそこあるため、特に長距離の移動では撮影時の荷物量が少なくなるのはとてもありがたいです。

 

2ワイヤレス撮影が快適すぎる

以前使っていた「COMET TWINKLE 04III 400w」は有線のシンクロコードでカメラに接続していて、モノブロックの電源も電源ケーブルの接続が必要だったので、撮影現場ではケーブルだらけでした。モノブロックストロボの位置を移動させる時や準備・片付けなんかが非常に面倒でしたが、「Godox Ad300Pro」はバッテリー駆動で、カメラとモノブロックストロボもワイヤレスフラッシュトリガーを使って、ワイヤレスでの撮影が可能なので、撮影時のストレスが軽減されました。

まだ屋外での使用はしてないのですが、近々撮影の予定はあるので、屋外でのワイヤレス撮影で感じたことも追記したいと思います。

 

 

3モデリングランプの色温度や明るさを変えれるのはありがたい

購入の決め手となった一つの機能が、モデリングランプの色温度や明るさを変えれることです。以前使っていたストロボでは色温度は調整できず、明るさも2段階しか調整できなかったので、ちょっと物足りなさを感じていました。「Godox Ad300Pro」のモデリングでピントを合わせることはもちろん、色温度を正確に設定することで、シャッターを切る前に大体の撮影後の絵がイメージできるので、”撮って確認→調整→再度撮って確認”という作業は減りました。

 

 

4バッテリーも持ちが悪い 替えバッテリーは必須

「Godox Ad300Pro」を購入した時に、替えのバッテリーは特に購入しなかったのですが、3時間以上の撮影などになると、フル充電していてもバッテリーが切れてしまうことが何回かありました。撮影の空き時間に都度充電しながらで、その現場はなんとか乗り越えましたが。思っている以上にバッテリーの持ちは悪いと思います。特にモデリングランプを使いながら発光するとバッテリーの減りはとても早く感じます。

長時間の撮影現場が多い方は替えバッテリーは必須かと思います。

 

 

「Godox Ad300Pro」はこんなカメラマンにおすすめ!

「Godox Ad300Pro」

「Godox Ad300Pro」はこんなカメラマンにおすすめです!

 

  • 屋外でライティング撮影をしたい方
  • ライティング撮影の機会が多いプロカメラマン
  • もっと手軽にライティングを楽しみたい方

 

商品撮影やアパレル、人物撮影などの本格的なライティング撮影をする機会の多いカメラマンにはおすすめできるストロボです!

 

 

 

最後に

以上、「Godox Ad300Pro」のレビューでした。気になる部分もありましたが、結果的には大満足なモノブロックストロボでこれからのライティング撮影では多用することになりそうです。多灯ライティングにも良さそうなので、2つ目の購入も検討中です!

(「Godox Ad300Pro」をもう1灯買うか、「Godox Ad400Pro」を買うかで迷ってます….。)

 

ライティング撮影する機会が多いスタジオカメラマンの方には間違いなくおすすめのストロボです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

また過去には「Godox Ad200Pro」「Godox Ad400Pro」のレビュー記事も執筆しています。興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

 

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