
ふんわりエアリーな写真を見ると、癒されますよね。通常はレタッチやオールドレンズを使って、ふんわりした写真をつくることができます。
しかし、「レタッチはむずかしいし、オールドレンズも持っていない。」中には、そんな方もいるのではないでしょうか。実は、そんな方でも簡単にふんわり写真を撮る方法があります。今回は、レタッチなしで簡単にふんわり写真を撮れる100均グッズと、ふんわり写真を撮るコツについてご紹介いたします。
レタッチなしでもふんわり写真は作れます!
お花やポートレートにふんわりした加工をするだけで、グッと雰囲気があっておしゃれな写真になります。
ふんわり写真を撮る方法は大きく3つあります。
まず、「オールドレンズやレンズフィルターを使うこと」で、理想のふんわり写真を撮ることができます。装着するだけなので、初心者でも簡単に撮影を楽しむことができます。
ただし、オールドレンズやレンズフィルターは数千円から数万円はするので、
・コストはかかってしまうこと
・レンズ交換ができないカメラの場合は使えない
という2点がデメリットです。
次に、「レタッチ」でふんわりとした写真に加工することもできます。Lightroomやその他のアプリを使いこなせる方であれば、問題なく加工ができるでしょう。
ただ、技術がないと不自然な写真になってしまうこともあるのがデメリット。初心者には、少しむずかしいかもしれません。
3つの中でも、より手軽にふんわり写真を撮れるのが「グッズを使うこと」です。
レンズと被写体の間に、あるグッズを挟むことでフィルターの効果があり、ふんわりとした写真を撮ることができます。
グッズを持ち運ぶ必要があることがデメリットですが、リュックのサイドポケットに入る大きさのグッズなので、大きく心配する必要はないでしょう。
誰でも簡単ふんわり写真が撮れる100均のグッズとは?
それでは、ふんわり写真を簡単にとれる100円均一グッズをご紹介いたします。今回、紹介するグッズは以下の5つです。
②マニキュア
③ワセリン
④霧吹き
⑤ペットボトル
実際の写真とともに解説するので、好みのふんわり写真があれば試してみてください!
1虫眼鏡
虫眼鏡越しに撮影すると、マクロレンズを使っているかのような写真を撮ることができます。
虫眼鏡とレンズの距離や、被写体と虫眼鏡の距離を調整することで、ぼやけ具合も変わります。同じ角度でも違った写真を撮ることができるので、撮影をより楽しめます。
ただ、ピントが合わせにくいのが注意したい点です。
虫眼鏡越しだとピントがどこにあっているのか確認しづらく、少しブレるとピントの当たっていない写真が撮れてしまいます。
そのため、できるだけカメラと虫眼鏡を固定して、ブレやピントのズレが少ない撮影を意識してみてください。
2マニキュア×レンズフィルター
いらなくなった透明のレンズフィルターにマニキュアを塗って撮ると、所々がボケてふんわりとした写真を撮ることができます。上記の写真の左中央部がふんわりボケているのは、マニキュアを塗った部分です。
マニキュアを塗るコツは、レンズの中心を避けて点々とつけることです。全体にべったりと塗ってしまうと、写真全体がボケてしまうので、水滴のように点々とつけてみてください。
色付きやラメ入りのマニキュアなどいろんなものを使えば、光が反射してほのかに色がついたり玉ボケの写真も撮ることができるので、試してみてください!
3ワセリン×レンズフィルター
ワセリンを使うと、白くぽわっとしたふんわり写真を撮ることができます。ワセリンもマニキュア同じくレンズフィルターに少量塗り、レンズにつけるだけで簡単に撮影できます。
ワセリンを塗るときも、中心を避けて少量つけるのがコツです。塗りすぎてしまうと、全体がボケた写真になってしまうので注意しましょう。
撮影するときは、日光や光のある場所で撮ってみてください。光が反射することで、よりふんわりとした写真になります!
ワセリンはさっと拭き取れるので、レンズフィルターを汚すことにしまうのに抵抗がある方も試してみてください!
4霧吹き×レンズフィルター
マニキュアやワセリンを使うと一部がボケてふんわりとした写真ができますが、全体をふんわりさせたい場合は、霧吹きを使うのがおすすめです。
こちらもレンズフィルターに霧吹きでシュッと水滴をつけて、レンズにセットし撮影します。
ふんわり度は、水滴の量を調整することで変えることができます。霧吹きの一吹き目と二吹き目でも、雰囲気はガラッと変わるので、気分によって調節していろんなふんわり写真が簡単に撮れて楽しめます。
水を使うので、機材にはかからないように注意してくださいね。
5ペットボトル
こちらは、100均じゃなくても手に入るグッズです!ペットボトル越しに写真を撮ってみると、少し白っぽい写真を撮ることができます。
ペットボトルはプラスチックで光に反射しやすいので、光を利用して撮ってみるのがおすすめです。少し凹んでいる部分や、曲がっている部分越しに撮ってみることで、フレアやゴーストが入ったかのような写真を撮ることもできます。
その日に持っていた飲み物で試すことができるので、ぜひ一度撮ってみてください。同じ風景がいつもと違った雰囲気になりますよ!
ふんわり写真を撮るときの意識ポイント3つ
ふんわり写真を撮るときに意識したいポイントが3つがあります。
②明るさ
③光
この3つのポイントを意識するだけで、もっとふんわり雰囲気のある写真が撮れます。それぞれについて解説していきます!
1ボケ
背景をぼかせることで、ふんわり度はグッと高まります。
ボケ感を出す方法は、以下の2つです。
① F値を下げる
② 望遠レンズや遠近法を使う
また、マクロレンズやマクロモードを使ってボケさせることもできます。
ここでのコツは、被写体はボケさせないこと。ふんわり写真を撮ると被写体までボケてしまい、ピンとしない写真になることもあります。
ピントがあっているかしっかり確認しながら、撮影してみてください!
2明るさ
ふんわりした雰囲気を出すために、明るめの写真を撮る意識をしましょう。
暗めの写真だと線の境目がはっきりとした、くっきり写真になってしまうことがあります。
明るめの設定にすると、光の加減で物の境界線が写りにくく、全体的にエアリーでふんわりした写真になります。
ただし、明るすぎると白飛びしてしまうことがあるので、露出やシャッタースピードを調節しながら撮影をしてみてください。
3光
ふんわり写真を撮るためには、光をうまく使うことが大事です。
特に、逆光を意識してみてください。
逆光によって写真全体に光が入り、ふわっとした雰囲気やゴースト・フレアが映り込んだ幻想的な写真を撮ることができます。
逆光で撮るときは、オートモードだと暗めの写真になってしまうこともあります。そのため、白飛びしない程度に露出をプラスして、明るめの写真を撮るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
100円で買えるグッズを使って、簡単にふんわり写真が撮れるので、「知らなかった!」という方はぜひ試してみてください!
もし、レンズフィルターがない場合は食品用ラップでも代用できます。
コンデジやスマホなどでレンズフィルターが使えない方も、試してみてください!
また、レタッチで色味や明るさを加工すれば、もっとふんわり雰囲気のある写真にすることもできますよ。
ふんわり写真を撮って、自分の理想の写真を撮影してみてください!