世界的な賞でAI画像がグランプリ、米国カメラマンの平均年収…CAMERA NEWS

かんばらふうこ

最近の個人的ニュースは3歳の息子が三脚とスマホを使って自分で動画を撮るようになったことです!どうも、関西写真部SHAREライターのかんばらふうこです。

 

世界的フォトコンテストでまさかのAI画像がグランプリ、富士フイルムが発表した「写真幸福論」プロジェクト、国内最大級のカメライベント「CP⁺2024」にプラレール展示が登場など、気になるニュースをPICK UP!

写真との向き合い方について考えさせられるニュースを集めたので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

 

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1 富士フイルムが「写真幸福論」プロジェクト開始!

2023年8月25日、富士フイルム株式会社が発表した「写真撮影」や「写真プリント」を通じて人生の幸福度を高める「写真幸福論」プロジェクト。スマホで写真を撮影しクラウド上にそのデータを保存している時代に改めてリアルな「写真プリント」が持つ価値に注目して開始したそうです。

 

提供スタートしたサービスは、学校や企業などが気軽に写真展を行える「“PHOTO IS”想いをつなぐ。 会話と絆が生まれる写真展パッケージ」と、40色のカラフルな台紙の中から好きな色を選びハーフサイズプリントまたはLサイズと組み合わせプリントできる「フォトメッセージカード」です。

 

最近は保育園・学校の写真販売もオンラインなので子供達がプリント写真を見る機会が減っていたり、家族や友人への写真共有もアプリですることが当たり前な時代になっていますが、プリント写真だからこそ伝えられる本当の気持ちや、写真展を通じて多くの人に自分の写真を見てもらえる楽しさを味わえます。

筆者が特に気になったのは参加経験のある「“PHOTO IS”想いをつなぐ。 会話と絆が生まれる写真展パッケージ」です。兄の結婚式が近づいているので、それぞれの家族の思い出の写真を展示してサプライズするのも最高に素敵な思い出になりそうだな、と思いました!

 

 

 

 

2 世界的写真コンテストの入賞作はなんと「AI」が生成

関西写真部SHAREでも紹介したことのある世界的なフォトコンテスト「Sony World Photography Awards 2023」でなんと、画像生成AIシステム「DALL-E(ダリ)2」を使って生成した作品が一般応募のクリエイティブ部門で1位に。

「AIは写真ではない」とボリス・エルダグセン氏は受賞を辞退しましたが、このニュースが国内外の多くのアートメディアで取り上げられ話題になりました。

Boris Eldagsen

出典:Boris Eldagsen turned down a prize for his AI-generated image, and started a whole new conversation about art

エルダグセン氏はロンドンの授賞式で「人工知能と写真に関する議論を引き起こすためにコンテストに参加した」と述べ、歴史的な瞬間に感謝をしていました。

さらに、

“We, the photo world, need an open discussion. A discussion about what we want to consider photography and what not. Is the umbrella of photography large enough to invite AI images to enter — or would this be a mistake?”
「私たち写真界には、オープンな議論が必要です。私たちが写真を何を考慮したいのか、そうでないのかについての議論が必要です。写真の傘は、AI画像の参入を招くほど十分に大きいのでしょうか?それとも、これは間違いでしょうか?」

Sony World Photography Award-winning photograph turns out to be AI-generated image

とも語っています。

 

最近は画像生成AIシステムで作った写真集も販売されているほど、AI画像のクオリティが上がりカメラで撮影した写真と区別がつかないほどになっています。カメラを仕事にしている人や、写真家としてコンテストにチャレンジしていきたい方にとってAI画像が受賞するのは複雑な気持ちになる方も多いのではないのではないかと思います。

AIは今後の写真業界にどのような影響を与えていくのでしょうか。

 

 

 

 

3 国内最大級のカメライベント「CP⁺2024」でプラレールの展示!?

関西写真部SHAREも企画運営で参加させていただく「CP⁺2024」のプレスリリースが公開され、出展ブースやセミナーなど従来のコンテンツに加え、ファミリー企画としてプラレールジオラマ展示をする予定だと発表されました。コロナ禍でオンラインイベントがメインとなっていましたが、2023年より会場とオンラインのハイブリット開催となり盛り上がりが復活しています。

 

カメラ好きな大人が参加するイベントというイメージの強いCP⁺ですが、「CP⁺2024」ではお子様連れでも気軽に参加できるプラレール展示やワークショップが充実。そのほか、サークル展示や新製品展示、SNSフォトコンテストなどがあります。

私も1児の母ですが、高価な機材が並んだカメラ屋さんやアートギャラリーは子連れで入りにくい雰囲気があるので、大きなイベントを通じてカメラの魅力に触れられるのはとても嬉しく思います。

会場イベント(パシフィコ横浜) 2024年2月22日(木)〜25日(日)
オンラインイベント 2024年2月22日(木)〜25日(日)

 

ちなみに「CP⁺2024」では関西写真部SHARE運営チームも会場にいるので、ぜひワークショップなど企画に参加していただけると嬉しいです!

 

ニュース参考

 

 

 

 

4 令和にフィルムカメラ開発!? PENTAX「Film Project」

2022年12月20日にリコーイメージング株式会社より発表された「フィルムカメラプロジェクト」に進展が。

2023年7月に新宿 北村写真機店にて開催されたPENTAX特別企画展「It’s time for film!」でフィルムカメラの試作機を初のお披露目。イベントレポートはこちらをご覧ください。

開発中のフィルムカメラ試作機をサプライズ展示…PENTAX特別企画展「It’s time for film!」

 

ここ数年でフィルムの生産終了、現像サービスの終了などフィルムカメラ愛好家にとって辛いニュースが続いていましたが、新しいフィルムカメラの登場と聞くとワクワクが止まりません!さらにアフターサポートのフォローもあるので、はじめてフィルムカメラを手にする新世代の方々も気軽にフィルムカメラを楽しめます。

 

 

ニュース参考

Film Project/ PENTAX | RICOH IMAGING

▶︎PENTAX「Film Project」

 

 

 

5 米国カメラマンの平均年収は…

カメラマンを仕事にしていると「他のカメラマンはどのくらい稼いでいるんだろう?」と気になりますよね。

筆者は日本と米国でカメラマンの年収にどれくらいの差があるのか調べてみました。職種ごとに差はありますが、ぜひ参考にしてみてください。

※2023年8月31日時点での日本円です。

Talent.com(1万人の年収に基づく平均)より

35,100ドル / 年間 日本円で約512万9,329円

平均時給:16.88 ドル

▶︎州ごとの平均年収をチェックする

初心者レベルでは年間 29,250 ドル(約427万4,441円)から始まり、経験者になってくると年間で63,695 ドル(約930万7,906円)も稼げるようになるそうです。

ただ、2019年の調査の時点で米国の全職業の平均賃金は下回っているようで、Forbes Mediaによると写真業界の雇用は2016年から2026年にかけて6%減少すると言われています。

 

一方日本では、以下のような調査結果になっています。

求人ボックス

(2023年8月23日)

正社員 平均年収:352万円
ふぉとる

(2023年4月13日)

正社員 平均年収:約300万円

フリーランス 平均年収:約435万円

indeed 平均年収:3約269万円

国内の調査は求人サイトが出している情報が多いので、会社に所属して毎月同じ給料をもらっているカメラマンや、スタジオカメラマンとして働いている方がメインとなってきています。近年、出張撮影サービスやクラウドソーシングなど気軽にカメラの副業をはじめられるサービスも増えていますが、米国のように平均年収が500万円を超えているという情報はあまり見かけません。

カメラマンを本業とし平均年収以上稼ごうと思うと、フリーランスになり個人で大きなクライアントを獲得していったり、海外での活動も視野に入れていく必要がありそうです。

 

 

以上、カメラライター・かんばらふうこが最近気になった5つのニュースをお届けしました。

富士フイルムの「写真幸福論」やPENTAX「Film Project」など、デジタル時代の今だからこそアナログな世界もまた盛り上げていきたいという思いが伝わるニュースは嬉しいです。

みなさんはどのニュースが気になりましたか?

 

 

 

 

 

 

 

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