写真家・安田悠人『写真は子どもたちの財産』CP⁺2024コラボインタビュー

 

CP⁺2024×関西写真部SHAREのコラボワークショップでゲスト出演していただく、写真家・安田悠人さんにインタビュー。

Instagramで400万回再生越えの7歳の娘にカメラを持たせてみたら…の裏側や、お子様の自然な姿を残す上で大切にしていることをお聞きしました。

Profile

CP+2024ゲスト はじめまして。安田悠人です。 8歳の娘と2歳の息子のお父さんをしています。 本業は美容師さん。休みの日には子どもたちとの日常を撮っています。 慌ただしく過ぎていく子どもとの毎日に実は沢山のドラマがあって。いずれきっと忘れてしまう。 そんな”今”を残しておきたくて日々シャッターを切っています。

子供を撮る時は距離感と温度感を大切に

ほのぱぱ

ーインスタグラムではお子様の写真が印象的ですが、安田さんがカメラを始めたきっかけはなんですか?

ほのぱぱ

普段は美容師をしているため、ヘアスタイル撮影や作品撮りでモデルさんを撮らせていただくことがあって。駆け出しの頃からお店のカメラを使ってよく分からないままパシャパシャ撮っていました。

自分のカメラをはじめて買ったのは娘が産まれた次の日。毎日変わっていくであろう子どもの顔を残しておきたくて妻が入院中に買いに走りました。笑

 

ー安田さんの写真はお子さんとパパの距離感がとてもリアルに映し出されていますよね。愛用しているカメラ・レンズと、その魅力を教えてください。

ほのぱぱ

カメラはFUJIFILMのX-Pro3、レンズはXF23mmF1.4を使っています。

その距離感とか温度感っていうのをすごく大切にしていて。
以前はたくさんのカメラ、レンズを持って出掛けていたのですがどうしても存在感が強くて。子どもがカメラを意識しちゃうんですよね。
遊んでる空気を壊さず自然に構えずに撮る。が叶うカメラがX-pro3でした。液晶モニターが手前に開くのでファインダーを覗かずに子どもの目線の高さで撮れるのも大きなポイントです。

レンズも23mm(換算35mm)しか使ってません。その場の景色も一緒に残したいのであまりボカさず撮ってます。
23mmは子どもと手を繋いだ状態で撮れる広さなのでお子さん撮りたい方には本当におすすめです。

 

ー普段は美容師をされている安田さんですが、写真はどのくらいの頻度で撮影しますか?またどんな時に写真を撮りたいと思いますか。

ほのぱぱ

子どもと遊びに行くときはほぼカメラを持っていきます。が、実は一枚も撮らないこともあって。
写真を撮りに出掛けるのではなく、遊びを記録するために写真を撮る感覚なので、邪魔しちゃうなっていうときは撮らずに終わります。

でもやっぱり子どもたちが楽しそうに遊んでる姿を見ると”あぁ撮りたいな”って思いますね。

 

 

400万回再生越えの7歳の娘にカメラを持たせてみたら…の裏側

ほのぱぱ

ー安田さんの投稿されている「7歳の娘にカメラを持たせてみたら…」のシリーズは400万再生を超えている動画もありますよね。カメラを持たせようと思ったきっかけは?

ほのぱぱ

娘が3歳くらいの頃、よく僕のカメラを勝手にいじっていて。その時は大きいカメラを使っていたので危なくて、FUJIFILMのX100Fという小さなカメラを買ってあげたんです。(僕が欲しかっただけですが笑)
すぐ飽きるだろうと思ったら意外に気に入ってくれて。ベタベタにシールを貼って使ってくれていました。
最近は僕のカメラをいっしょに使うことが多いです。あの動画も実は本当にカメラを持ってもらいたかっただけなのですが勝手に撮ってくれていたので慌てて動画を回した感じです。

 


ーこの動画には沢山の反響があったと思います! 実際にカメラで撮影したお子さんは撮った写真を見てどのような反応でしたか?

ほのぱぱ

正直、撮った写真に関しては”へぇー綺麗に撮れてたね!”ぐらいの感じでした。笑
インスタグラムにあげた動画を見た時はなぜかとっても喜んでおりました。自分の行動が動画になったのが嬉しかったみたいですね。

 

 

写真を見返すことで “家族の時間”がまた増える

ほのぱぱ

ーほのぱぱさんがこれまでに撮った写真で一番のお気に入りの写真を見せてください。

ほのぱぱ

とっっっても難しい質問ですね、、笑
弟くんが生まれてすぐに撮ったこの一枚はお気に入りです。

 

ーこの写真を選んだ理由は?エピソードがあれば教えてください。

ほのぱぱ

ちょうど娘が5歳のときに弟が生まれたのですが、娘にとって初めての赤ちゃんなので僕たちも不安だらけ。正直可愛がってくれるか心配でした。
これまでの賑やかな日常からも一転。寝ている赤ちゃんを起こさないように静まりかえったリビングで過ごしていました。
娘にたくさん我慢をさせてしまっている中でふと見たら、すごく優しい眼差しで赤ちゃんに触れてて。
僕もそっと写真を撮りました。

このときの娘の表情で”あ、大丈夫だな”って思えた想い出の一枚です。

 

ーお子さんや奥さんと一緒に写真を見返したりしますか? 撮っている瞬間、家族に褒められた瞬間など、家族写真を残す中で好きな瞬間があれば教えてください。

ほのぱぱ

結構見返すかもしれません。
家族で定期的に子どもたちが生まれてすぐくらいの写真から見返すのですが、撮ってて良かったなぁって毎度思います。
自分が撮った家族写真をみんなで見返すことで”家族の時間”が作れた瞬間。そんな瞬間が好きです。

 

 

この瞬間は感じにくい”いま”という価値を残しておきたい

ほのぱぱ

ー子供写真と聞くと、子供と一緒にいる時間の長いママの方が自然と写真が増えていくようなイメージがありますが、ほのぱぱさんの写真は “子供とパパの距離感”がとても近くて、さらに自然な表情が多いのが印象的です。写真を撮る上で大切にしていることはなんですか?

ほのぱぱ

写真より遊びを優先すること、ですかね。
子どもって基本的に写真撮られるの嫌いなんですよ。でもそれってきっと遊びとかやりたいことの邪魔をされちゃうから。
こっち向いてーとか笑ってーとか。その瞬間って遊びを止めちゃってるので笑ってくれるわけないんですよね。
遊びながら撮る。遊びを記録するつもりで写真を撮ると自然な表情が増えるかもしれません。

 

ーママが撮る写真と、パパが撮る写真の違いは何だと思いますか?

ほのぱぱ

ズバリ、分かりません!笑
ものすごく考えたのですが。
各家庭によってママとパパの立ち位置って異なると思うので難しいなと。
うちの場合、妻のスマホ内の写真(スマホで撮った)は子どもたちのリアルが写ってます。毎日家で子どもと向き合ってるからこそ撮れる写真ですよね。

 

ー子供ができる前と今、写真の価値観が変わりましたか?

ほのぱぱ

この瞬間は感じにくい”いま”という価値を残しておきたい。そう思うようになりました。
毎日少しずつ変化していく子どもたちの”いま”を残しておくのって親しかできないし、もしかしたら子どもたちの財産になるのかなと。

お洒落でカッコいい写真を撮りたい!よりもいま目の前にある景色の価値に気付けるようになりました。
乳歯が抜けた子どもの顔って最高じゃないですか。そんな感じです。笑

 

CP⁺2024 ワークショップについて

ー今回CP+の依頼が来た時の素直な気持ちは?

ほのぱぱ

嬉しい反面、僕で良いのかなって。
SNSで毎日のように美しい写真を目にしていて。
どれもこれもフォトコンテストの最優秀賞みたいでもはや劣等感すら感じていたので。笑
“映える家族写真の撮り方”をレクチャーするワークショップとかでしたら即辞退していたかもしれません。笑

 

ー「2児のパパと兄弟写真トーク&キッズカメラマン体験!」をテーマにワークショップを開催しますが、どんな方にきていただきたいですか?

ほのぱぱ

お子さんがいらっしゃる方はもちろん、身の回りの当たり前の日常を写真に残しておきたいなと思っている方。
どんな時どんな所にカメラを向けると良いか、、なんてお話しもできたらと思うのでぜひご参加ください。

 

ー来場者に向けてメッセージをお願いします!

ほのぱぱ

わ!これ苦手なやつ!笑
初めまして、安田悠人です。
ワークショップではカメラ歴や機材のアレコレは置いておいて、いまこの瞬間を残すことの大切さや心が動く瞬間のとらえ方などを実体験や写真をみながらお話しできたらと思います。
お子さんには実際にカメラを持って写真を撮ってもらいます。きっとそこには技術より大切な何かが写るはず。
ぜひぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします。

 

◾️2児のパパと兄弟写真トーク&キッズカメラマン体験!

子供達との日常風景写真で人気の安田悠人『ほのぱぱ』と兄弟写真トーク。司会は関西写真部SHAREのママライター・かんばらふうこです。 そして、Instagramで400万再生を超えた「7歳の娘にカメラを持たせてみたら…」の動画から、ワークショップではキッズカメラマン体験を開催!
開催日 2月24日(土)
時間 16:00~17:00
講師 安田悠人
講師Instagram @honopapa_gram
体験人数 先着 10名

 

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