『写真展』の集客を成功させる5つの方法。沢山の人に来場してもらうには?

 

\この記事はこんな方におすすめ/

・はじめて写真展を開催するけど、知り合い以外で見に来てくれる人がいるか不安

・写真展を開催したが集客ができずに終わってしまった

・出版社やメディアなど、写真家としての認知を広げるための集客を行いたい

 

個人または写真サークルで写真展を行う際、『集客』はどれくらい意識していますか?

展示をするときの写真選びや紙にこだわっても、それを見てくれる人がいなければ、写真展が成功したのか曖昧になってしまいます。特に「写真家として沢山の人に作品を見てもらいたい」と感じている方であれば、写真展を開催する前の集客は重要になってきます。

そこで今回は、写真展の集客を成功させるための方法をご紹介します。

 

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写真展の集客につまずく理由

写真展が身内会になりやすい理由

1 日本では写真・アートを飾る習慣がない
2「ギャラリー=敷居が高い」イメージがある
3 SNSで世界中の写真家の作品を見れるようになった

 

写真展に人が集まらない理由の一つとして真っ先に挙げられるのが『日本ではアートを部屋に飾る習慣がない』ということです。SNSで写真やアートを見たり、カメラやスマホで写真を撮る方は多くても、それをプリントしたり、アーティストの作品を購入して飾るというのは一般家庭では浸透していません。

なぜ、日本ではアートを飾る習慣がないのかはこちらの記事に詳しく書かれているので、気になる方は読んでみてください。

▶︎家に絵・アートが当たり前に飾られる国にしたい

 

アート・写真を飾る習慣のない国で「ギャラリーに足を運んで写真を見る=敷居が高い」というイメージが強いのも事実です。

・雑貨屋さんやカフェに飾られている作品を”たまたま見た”

・知り合いの展示会、有名な写真家の展示会には行く

という方はいても、知らない写真家の展示に行ったり、ふらっとギャラリーに立ち寄ったり、たまたま見た作品を購入するという習慣がある方は少ないかと思います。

さらに、最近ではInstagramで世界中のアーティストの作品を無料で気軽に見れるようになったので、より写真展に集客することへのハードルが高くなっている印象を受けます。

 

つまり、写真展を身内会で終わらせないためには、ただ写真を展示をするだけでなく、「集客」にも力を入れてあなたの写真展に行きたくなる工夫をしなければならないのです。

 

写真展を開催する目的をハッキリしよう

写真展を開催する理由は人それぞれです。知り合いに見て欲しくて開催する方もいれば、「写真展を沢山の人に見てほしい」「出版社やメディアの人に認知してもらいたい」という思いで開催する人もいます。

集客に関するこの記事を読んでいる方はきっと、後者ではないでしょうか。

一般の方を対象にするのであればSNS集客、メディア・出版社であれば紙のDMや案内メールなど、参加してほしい対象を定めることで集客の方法も変わります。

集客の方法はさまざまなので、写真展を開催する目的を決めることで、見てほしい相手にしっかり届く集客の方法を見つけることができます。

 

写真展を告知するときにおすすめの集客方法5選

写真展の集客に役立つ方法を5つご紹介します。

1 ギャラリーにパンフレットを置く

自分が写真展を行うギャラリーではなく、他のギャラリーにパンフレットを置かせてもらうことができます。

これは筆者が実際に行った方法で、カメラメーカーの展示ギャラリー、街のアートギャラリーなど、直接ギャラリーにパンフレットを持ち込んで「置かせていただいてもいいですか?」とお願いするとOKしてもらえることが多いです。

いろいろなギャラリーのパンフレットを置いているコーナーがあり、写真やアートに興味がある方が手に取ってくれます。有名な写真家が展示を行うようなギャラリーであれば、出版社やメディアの人が訪れることもあるので、目を引くパンフレットを作りましょう。

写真展の集客では“自分のことを知らない人にも来てもらう”ことが難しい部分になりますが、写真ギャラリーでパンフレットを手に取ってくれる人は、週末にギャラリー巡りをすることが趣味だったり、無名の写真家にも興味を示してくれる人が多いので、効果的な集客方法だと思います。

★目を引くデザインのパンフレットを作ろう!

パンフレットを置くコーナーには、他の展示のパンフレットも並んでいます。紙のサイズ、デザイン、用紙のこだわりで差がつくので、沢山のパンフレットの中から手に取ってもらえるように工夫をしましょう。

 

 

2 クラウドファンディングでPR

最近は資金援助だけを目的とせず、写真展のPRも含めたクラウドファンディングを行う人が増えています。

クラウドファンディングをおすすめする理由としては、「写真展を開催したい理由」「写真展のコンセプト」を詳しく伝えることができるからです。そして、その思いに共感し、応援したいと思ってくれた人が支援してくれます。

また、プロジェクトはクラウドファンディングのサイトに残り続けるので、写真展の開催概要や実績がWEBに残るところも、次回開催時の集客に活用できるのでおすすめです。

メリット
  • 写真展のコンセプトや思いを詳しく伝えられる
  • リターンを通じて支援者とのコミュニケーションを取れる
  • 無名の写真家でもプロジェクトが注目されれば写真展の集客につながる
  • 成功した場合の実績がインターネット上に残り続ける
デメリット
  • 手数料が取られる
  • 成功する秘訣を知り尽くす必要がある

 

 

3 イベント告知プラットフォームを利用する

「こくちーずプロ」や「EventBank」など、誰でもイベント告知ができるプラットフォームへの掲載もおすすめです。

普段から展示会やイベントを探している人が見るサイトなので、自分のことを知らない人でも、写真展に興味を持ってくれれば来場してくれる可能性があります。

必要な項目を記入して投稿するだけなので、WEBに詳しくない方でもブログのような感覚で簡単に集客をすることができます。

無料で掲載できるサイトも多く、告知にコストをかけたくない方でも効果的な集客を行えます。

 

 

4メディアサイトに掲載依頼をする

カメラ・写真関連のメディアサイトへの掲載は、サイトに問い合わせをすれば載せてくれる可能性があります。

専門性の高いメディアサイトであれば、写真展に来てほしい層に向けてしっかり告知することができ、「メディアで紹介されるということは注目されている写真家なのかな」「このメディアが紹介しているから行ってみようかな」と、写真家としてのブランディングにも繋がります。

ただ、どのメディアサイトで掲載してもらえるかは依頼をしてみないと分からないので、写真展情報を掲載しているメディアサイトにメールを送ってみて、掲載してもらえたらラッキーと考えておきましょう。

サイト運営者に興味を持ってもらう必要があるので、写真展の情報やビジュアルなど、細かい情報を最初のメールで送りましょう。

 

 

5ダイレクトメール(DM)を送る

写真家として活躍していきたいのであれば、一般向けの告知だけでなく、出版社や企業に向けた紙のDMを送り、担当者に知ってもらう必要があります。

DMを見て写真展に来てくれれば、名刺交換をしたり、仕事の話に繋がるかもしれません。若手写真家を発掘している人や、写真集を制作している人が直接声をかけてくれる可能性もあります。

写真家としての実績や知名度がない方がSNSで告知するだけでは、写真家に仕事依頼をする人に情報が届かないので、DMを活用して直接届けてみてはいかがでしょうか。

 

 

『誰でも入りやすい』写真展にあるもの

写真展の集客は告知も重要ですが、開催当日にギャラリーの前を通った人がふらっと立ち寄ってくれる工夫も必要です。

1 「看板」を置いて敷居を低くする

ギャラリーの前に看板を設置するのは、通り過がりの人を集客するのに効果的です。

ギャラリーの外観によっては、ドアを開けるまで中でどのような展示が開催されているのか分からなかったり、ビルの中にある場合は写真展をしていることすら認識されなかったりします。

看板を設置することで、通りすがりの人も興味を持てばギャラリーに入ってくれる可能性があります。

写真を大きめにプリントすれば、遠くから歩いてきた人の目に留まる(立ち止まりやすい)

QRコードを掲載して、SNSやポートフォリオサイトを見れるなどの来場のハードルを下げる工夫をしよう!

 

 

2 「展示」以外の見どころがある

あなたのことを知らない人に写真展を見てもらうためには、写真の展示以外の見所も用意しておくことをおすすめします。

普段カメラをしている人でも、知り合いの展示や、有名な写真家でない限り、写真展に行く機会は少ないと思います。ということは、あなたのことを知らない人に興味を持ってもらうのはとても高いハードルがあるのです。

あなたのことを知らない人にギャラリーに入ってもらうためには、写真展に行くメリットを作る必要があります。

関西写真部SHAREの写真展での事例を挙げると、「出張珈琲店とのコラボ」「シンガーソングライターによるアコースティックライブ」を用意し、写真以外の目的で来た人が音楽や珈琲を楽しみながら写真を見る、ということをコンセプトに開催しました。色々なコンテンツを用意しギャラリーに入ってもらうためのハードルを下げることで、結果的に沢山の方に展示作品もゆっくり見てもらえた写真展になりました。

自分だけの力では集客が難しいという方は、他のジャンルで活躍する人とコラボしてみてもいいかもしれません。

 

 

3 外からギャラリー内の雰囲気が分かる

これはギャラリー選びからの話になってしまいますが、ギャラリーの内装はもちろん、外から見た時に入りやすいかというのも重要なポイントになってきます。

『ギャラリーの空間が想像できない=敷居が高くて入りにくい』という印象を与えてしまいます。

外から写真展の雰囲気が分かれば、「あの写真を近くで見てみたいな」「人がいるから入ってみようかな」とふらっと立ち寄ってくれる可能性があります。ギャラリーに入ったことのない人であれば、写真を購入しないといけないのでは…?と思っている方もいるかもしれないので、無料開催であれば、看板などでそこをアピールしておくのもいいでしょう。

 

 

写真展「写真と音楽と珈琲」開催時の集客事例

関西写真部SHAREがこれまでに開催した写真展では、

  • クラウドファンディングで共同参加者の募集&資金集め
  • 大阪の飲食店での展示
  • 鹿児島県で活動する大隈写真部とのコラボ展

など、さまざまな方法で写真展を開催してきました。

その中でも特に反響が大きかったのは、大阪・中崎町で開催した「写真と音楽と珈琲」という大規模展示イベントです。3階建てのビルを丸々貸し切り6日間開催しました。

「写真展=写真が好きな人が来る」ではなく、「写真展=いろいろな趣味を持つ人に写真を好きになってもらう」という思いで開催しました。そのために、さまざまな分野で活躍する人とのコラボをしたり、中崎町のお店に協力してもらい、1,000名以上の方に来場していただきました。

用意したコンテンツ
  • フォトブースの設置
  • 中崎町の古着屋さんとコラボ写真を展示
  • メイクアップアーティストとのコラボ写真を展示
  • 関西写真部SHAREメンバーによるグループ展
  • 出張珈琲
  • シンガーソングライターによるアコースティックライブ
  • カメラブランドの製品を展示
  • 大判カメラ撮影会などのワークショップ
集客方法
  • 関西写真部SHAREのサイトで記事配信
  • SNSでの拡散
  • コラボアーティスト、企業の宣伝
  • 看板の設置
  • カメラメーカーなどギャラリーにパンフレットを置く

 

色々な人、お店、企業とコラボをすることで、写真展の宣伝もしてもらえるので、幅広い層の人にアプローチすることができます。

 

 

さいごに

コロナ規制暖和により、ギャラリーでの写真展を開催することを考えている方も沢山いるかと思います。

今では幅広い世代の方がSNSで写真を見るようになったので、ギャラリーでの写真展を見てもらうためには、展示の内容だけでなく、どのようにして集客をするかが課題になっています。

イベント集客のサービスやパンフレットをギャラリーに置くなど、集客の方法を学ぶことで、多くの人にあなたの作品を見てもらえるかもしれないので、ぜひ今回ご紹介した集客方法を実践してみてください。

 

 

 

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