「ゼンハイザー MKE 600」プロの映像クリエイター向けショットガンマイク

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今回はプロの映像クリエイター向けのハイクオリティの音声収録を可能にする「ゼンハイザー(SENNHEISER )MKE 600」のレビューをお届けしたいと思います。

超指向性のショットガンマイクで、低価格ながらも非常に高品質な音声を収録することができます

 

 

 

この記事を書いた人

小野友暉
プロカメラマン小野友暉
大阪で活動するフォトグラファー。年間書籍「プロカメラマンFile」2018-2020に選出、掲載。日本最大の写真の祭典「関西御苗場2018」でレビュアー賞獲得。仕事では広告写真や写真教室講師等務める。プライベートではポートレートやスナップの作品を撮影する。

 

「SENNHEISER MKE 600」について

「ゼンハイザー(SENNHEISER )MKE 600」はフォトグラファーからプロの映像クリエイターまでのサウンドクオリティにも妥協できないプロフェッショナルな映像クリエイターのために開発されたショットガンマイクロフォンです。

超指向性という鋭い指向性を持ったマイクで、音質を損なうことなく、サイドやリア方向からの不要な音を減少させて、正面方向からの音だけをピックアップして収録することができます。

音質はテレビ業界や映画などでスタンダードなショットガンマイク、「ゼンハイザー MKH416」のサウンドをモデルとしています。

実際にプロの動画クリエイターで使用している人は非常に多く、低価格で本格的な音の収録を実現してくれる、コスパに優れた評価の高いマイクです。

一眼レフ用の単一指向性マイクからワンランク上の音声収録をしたいと考えているクリエイターにおすすめです。

 

 

 

「SENNHEISER MKE 600」のスペック

「ゼンハイザー(SENNHEISER )MKE 600」の仕様、スペックです。MKE 600は「48V」というマイクへの電源供給が必要になります。

レコーダーなどで収録する場合はレコーダー側から48Vの電源を供給できますが、一眼カメラに直接さして仕様する場合は、単三電池で駆動させることが可能になります。

 

指向特性 スーパーカーディオイド/ローバー
周波数特性 40 Hz ~ 20 kHz
感度 21 mV/Pa (P48)、19 mV/Pa (battery)
最大音圧 132 dB SPL (P48)、126 dB SPL (battery)
等価ノイズレベル 15 dB (A) (P48)、 16 dB (A) (battery)
電源 48 V ± 4 Vまたは単3電池(1.5 V/1.2 V)
電池での動作時間 約 150 時間
サイズ 直径:20 mm 長さ:256 mm
重量 128 g (電池含まず)

 

 

 

「SENNHEISER MKE 600」開封&外観

購入した「SENNHEISER MKE 600」を開封していきます。今回はマップカメラ 楽天市場店さんで購入しました。

 

 

開封すると取扱説明書と専用ケースが出てきました。

 

取扱説明書をどかすと、マイク本体とウインドスクリーン、マイククリップとXLR 3Fタイプと3.5mmコネクター付の変換ケーブル(KA 600)が入っていました。

 

中身を全て取り出したのがこちらです。

  • MKE600 本体
  • ウインドスクリーン
  • マイククリップ
  • 変換ケーブル(KA 600)
  • 取扱説明書
  • 保証書
  • 専用ケース

 

今回別の方のレビュー記事を見て購入したのですが、その方は「変換ケーブル(KA 600)」が付属されていないようだったのですが、筆者が購入したものには「変換ケーブル(KA 600)」が付属していました。

 

付属していないものと思っていたので、「変換ケーブル(KA 600)」だけ、別途購入してしまいました…..。

 

それではショットガンマイク本体を詳しく見ていきます。

長さは256 mmです。一般的なショットガンマイクの大きさです。大きすぎないので、持ち運びも苦になりません。

 

本体中央部にはローカットのスイッチと、単三電池駆動の電源ボタンが付いています。

 

 

本体の下部の方をくるくる回すと、単三電池を入れる場所が出てきます。

ちなみに電池は付属していません。

 

単三電池を入れてみました。

単三電池1本で最大150時間駆動します。

 

こちらがマイクの先端部分。銀色の網目状になっています。

この部分を収録したい音に向けることで、その部分を狙って音を収録することができます。

 

その反対側、本体の底面はXLR端子(オス)になっています。

XLR端子どうしであれば通常のマイクケーブルをさして使用が可能になります。

 

一眼カメラに付けて使用する場合は3.5mmプラグへの変換が必要になります。

 

一眼カメラ(SONY α7SⅢ)に装着してみました。

こうみるとマイクの長さが結構あるように見えます。

 

続いてスポンジタイプのウインドスクリーンを装着してみました。

それっぽくなってきました。手持ちでドキュメンタリーなどのインタビュー動画を撮る場合はこのように一眼カメラの上に取り付けて撮影してもいいかもしれません。

 

筆者の場合はレコーダーに付けて音だけを収録したりといった使い方が多くなるかと思います。

 

まだレコーダーの方が手元に届いていないのですが、実際現場で使う場合はフィールドレコーダーの「ZOOM F6」に繋いで収録しようと考えています。

 

ちなみに屋外使用時のウインドスクリーンとウインドジャマーを購入しました。こちらは純正のものではなく、Amazonの互換性のものを購入しました。

純正は高額なのでこちらにしましたが十分これでも役割としては問題なさそうです。

 

 

 

 

 

音質を比較

では実際に「SENNHEISER MKE 600」で収録した音声がどれだけ綺麗なのかを比較してみたいと思います。今回は次の4つのパターンで比較してみました。①iPhoneの内蔵マイク、②一眼カメラの内蔵マイク、③一眼カメラ +「MKE600」、④レコーダー +「MKE600」(wavファイル)で収録してみました。⑤は④の音声を編集したものになります。

 

①〜④の音声は未編集のものになります。⑤のみ④の音声のイコライザーをやや調整しています。

 

①iPhoneの内蔵マイク

 

②一眼カメラの内蔵マイク

 

③一眼カメラ +「MKE600」

 

④レコーダー +「MKE600」(wavファイル)

 

⑤ ④の音声を編集したもの(wavファイル)

 

いかがでしょうか?

 

①iPhoneの内蔵マイク、②一眼カメラの内蔵マイクで収録した音声は音も軽く、ノイズが入っているのがよくわかります。

 

③一眼カメラ +「MKE600」から芯のある音声になっているのがよくわかると思います。そして④レコーダー +「MKE600」(waveファイル)に関しては①〜③の比べものにならないくらいノイズも少なく、綺麗な音で収録されています。

 

wavファイルで、なおかつ変換ケーブルも使わずXLRケーブルでレコーダーに繋いで録るだけで全然音が違います。ややこもっている感じもありますが、編集で解消できるレベルです。

⑤は④の未編集の音声のイコライザーをやや調整しました。低域をカットし、中域〜高域を少し上げて音をスッキリさせてます。①や②と⑤を比較すると全然違うものとなりました。

 

「SENNHEISER MKE 600」 はこんな人におすすめ

「SENNHEISER MKE 600」はこんな方におすすめです。

こんな人におすすめ!
・一眼カメラ用マイクをすでに使っているが、ワンランク上の音声収録をしたい方
・プロの映像クリエイター

 

高品質な動画に仕上げるために綺麗な音声収録をしたいという時に、安すぎず、高すぎもしない価格帯でなおかつ高品質な「SENNHEISER MKE 600」がぴったりです。

 

 

 

 

まとめ

以上、「SENNHEISER MKE 600」のレビューをお届けしました。

すでに映像クリエイターとして活動している方、これから活動していきたいと考えている方には非常におすすめです。この価格帯のマイクでこれだけ高品質に収録できるマイクは他にありません。

 

気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

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