‟気になるあの子”の日記を除いているような感覚になりました。
綺麗すぎるあの子の意外と普通な一面を見れたという特別感と、それでもまだどこかに闇があるんじゃないかと疑ってしまうもやもや感。
写真に添えられた文章を読み進めていくにつれ、被写体を理解できた気になってしまいます。
渇望の魅力はひとつひとつにストーリーがあるところです。
写真集と小説の間のような構成だけど、映画の一部を切り取ったようにも見えます。
また、主役である玉城ティナ自身が「玉城ティナになりたい女の子」を演じているシーンは、笑顔が多めなタレントの写真集とは違い、真顔が多かったので印象に残っています。
モデル 玉城ティナと作家 島本理生をはじめとする若手クリエイター達による読む写真集『渇望』は、写真だけが表現じゃないと実感させられる一冊となっています。
タイトル | 渇望 |
著者 | 玉城ティナ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2017年10月8日 |
文章:かんばらふうこ