
カメラでの写真撮影や動画制作にのめり込んでいくと、次第にデスク周りの機材が増えていきませんか?
PCに繋ぐSDカードリーダー、外部モニター用のHDMIケーブル、そして編集作業を効率化するための「左手デバイス(ストリームコントローラー)」。これらをすべてデスクに配置すると、どうしてもケーブルがごちゃごちゃしてしまい、作業スペースが狭くなってしまうのが多くのクリエイターの悩みの種です。
そんな中、常にクリエイターの痒い所に手が届く製品を驚異的なコストパフォーマンスで展開し続けるUlanziから、とんでもない神ガジェットが登場しました。
それが、左手デバイスとドッキングステーション(ハブ)が完全に融合した全能クリエイティブツール「Ulanzi D200X Creative Deck (A045)」です。
今回は、このUlanzi D200X Creative Deckを実際にデスクに導入してみて、写真現像や動画編集の作業効率がどう変わったのか、外観のデザインから実際の使用感まで、良い点も気になった点も徹底的にレビューしていきます!

Ulanzi D200X Creative Deck の概要とスペック

まずは「Ulanzi D200X Creative Deck」の基本的な概要とスペックから見ていきましょう。
この製品を一言で表すなら、「クリエイターのデスクに必要な機能を1台に集約したコントロールセンター」です。ショートカットキーを割り当てられる液晶付きの操作パネルの下に、高性能な8-in-1ハブが内蔵されています。
以下に公式のスペックをまとめました。
| 製品名 | Ulanzi D200X Creative Deck (A045) |
| 定価 | 17,999円(税込) |
| サイズ / 重量 | 153mm × 113.5mm × 98mm / 約480g |
| スクリーン仕様 | 5.5インチ液晶、解像度960×540(RGB配列) |
| 操作インターフェース | 14個のLCDキー、3つのエンコーダーノブ、2つのページ切り替えキー |
| 拡張ポート(ハブ機能) | HDMI(最大4K/60fps)、USB 3.2 Gen2(10Gbps)、Type-C PD入力(最大100W)、SD/microSDカードスロット、3.5mmオーディオジャック |
| 接続方式 | Type-C有線接続、Bluetoothワイヤレス接続 |
| 対応OS | Windows 10以降、macOS Monterey 12.0以降 |
| 素材 | ABS+PC、アルミ合金カバー、シリコーン足パッド |
| 消費電力 | 最大10W(Type-C 5V/2A給電が必要) |
これだけの高機能が詰め込まれていて、価格が17,999円(税込)というのは正直驚きです。一般的な液晶付き左手デバイス単体でも2〜3万円、100W PD対応の高性能ハブ単体でも1万円近くすることを考えると、流石はUlanzi製品!毎回驚くようなコストパフォーマンスを実現してくれます。
外観・デザイン:重厚感とデスクに馴染むスタイリッシュさ

それでは早速、外観から見ていきましょう。

箱から取り出して最初に感じたのは、その「非常に安定感のありそうな見た目と質感の良さ」です。本体のカバー部分にはアルミ合金が採用されており、マットな仕上げが高級感を漂わせています。プラスチック特有のチープさは一切なく、MacBookなどの金属製デバイスと並べても全く違和感がありません。
サイズ感は153mm × 113.5mm × 98mmとなっており、デスクの脇に置くちょっとした卓上カレンダーくらいの大きさです。大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感で、デスクを圧迫しません。

重量は約480gと適度な重みがあり、底面にはしっかりとしたシリコン製の滑り止めパッドが配置されています。

これのおかげで、編集中にノブを勢いよく回したり、キーを強めにタップしたりしても、デスクの上でデバイスが滑って動いてしまうことはありません。
操作のたびに位置がズレるストレスがないのは、業務用として使う上で非常に重要なポイントです。
直感操作を極めた「14個のLCDキー」と「3つのノブ」

このデバイスのメイン機能である「左手デバイス」としての操作性について解説します。操作パネルには、14個のLCD(液晶)キーと3つのエンコーダーノブ、そして2つのページ切り替えキーが美しく配置されています。
視認性抜群!カスタマイズ可能な14個のLCDキー

左手デバイスを初めて導入する方がつまづきやすいポイントの一つとして、「どのボタンに何のショートカットを割り当てたか忘れてしまう」という問題があります。
ですがD200Xならその心配は無用です。14個のキーの背景には5.5インチ(解像度960×540)の高精細な液晶ディスプレイが搭載されており、キー自体に好きなアイコンや文字を表示させることができます。アクリル素材で覆われたキーは押し心地も良く、視覚的に「ハサミのマークだからカット」「ゴミ箱だから削除」と一目で判断できるため、直感的な操作が可能です。
一つ一つのボタンも絶妙なサイズ感で、カラー表示もできるので非常に見やすくなっているかと思います。
作業を劇的に効率化する「3つのエンコーダーノブ」

そして、映像クリエイターやフォトグラファーにとって間違いなく重宝するのが、下部に並んだ3つの「エンコーダーノブ」です。
これらのノブは、左右の回転(順回転・逆回転)だけでなく、押し込み(プッシュ)操作にも対応しています。 例えば、Premiere Proなどの動画編集ソフトでタイムラインの拡大・縮小や、再生ヘッドのコマ送り移動をマウスのスクロールホイールで行うと、手首が疲れてしまいますよね。D200Xのノブを使えば、まるでDJが機材を操るかのようにツマミをクルクルと回すだけで、非常に滑らかにタイムラインを移動できます。
Lightroomでの写真現像でも大活躍です。露出、コントラスト、ハイライトなどのパラメータ調整をノブに割り当てれば、スライダーをマウスでドラッグするよりも遥かに精密な微調整が瞬時に行えます。「回して数値を調整し、押し込んで数値をリセットする」といった使い方もできるため、キーボードとマウスを行き来する回数が劇的に減ります。
デスク周りの配線が劇的に片付く「8-in-1ドッキングステーション」

左手デバイスとしての性能だけでも十分に買いなのですが、D200Xの真骨頂は「8-in-1ドッキングステーション(ハブ)」を内蔵している点にあります。
ノートPCで作業をする場合、外部モニターへの出力、給電、データ転送など、複数のケーブルをPCの側面に接続することになります。そこにSDカードリーダーまで繋ぐと、もうデスクの上はカオス状態です。
D200Xは、側面と背面に以下の豊富なポート類を集約しています。


- HDMIポート: 最大4K/60fpsの映像出力に対応。遅延のない滑らかな高画質モニター環境を構築できます。
- 高速データ転送ポート: 10Gbps(USB 3.2 Gen2)の超高速転送に対応。近年のカメラは高画素化や4K・8K動画の普及により、データ容量が膨大です。10Gbpsのポートがあれば、重いファイルもストレスなく一瞬で転送可能です。
- PD充電(最大100W入力): PD3.0対応のType-C入力ポートを搭載。ここから給電すれば、ハブを経由してノートPC本体も急速充電できるため、PCの充電器を別で繋ぐ必要がなくなります。
- カードリーダー: SDカードおよびmicroSDカードスロットを標準搭載。カメラユーザーにとって、アダプターなしで直接SDカードを挿せるのは必須条件とも言えます。
- オーディオジャック: 3.5mmイヤホンジャックで、音声のモニタリングも手元で行えます。
これまで別々に用意していた「左手デバイス」と「高性能PCハブ」と「SDカードリーダー」が、このコンパクトな1台に集約される。これによって、PCから伸びるケーブルがType-Cケーブル1本になり、デスクの上が見違えるようにスマートになります。

ドラッグ&ドロップで簡単設定「Ulanzi Studio」
ハードウェアのD200Xの完成度の高さに加えて、ソフトウェア「Ulanzi Studio」の使い勝手も非常に優秀です。

ボタンの割り当てなどは、専用アプリ「Ulanzi Studio」から行います。対応OSはWindows 10以降、macOS Monterey 12.0以降です。
このアプリのUIが非常に分かりやすく、右側に用意されたアクション(ショートカットやアプリ起動など)を、左側のデバイス画面にドラッグ&ドロップするだけで設定が完了します。複雑なプログラミングの知識は一切不要なので、初心者でも購入したその日から自分好みのカスタマイズを構築できます。
2つの「ページ切り替えキー」を使えば、設定したページをワンタッチで切り替えられるため、「動画編集用」「写真現像用」「日常のブラウジング用」と、用途に合わせて無限にショートカットを拡張していくことが可能です。
自身でショートカットを考えるのが苦手という方も安心です。「Ulanzi Studio」にはアプリストアというものが用意されているので、こちらでプラグインを追加したり、プリセットファイルやアイコンなどをダウンロードすることができます。インストールするだけですぐに使用できます。
今回は筆者がよく使うツールでAdobe Lightroomのプラグインと、Premiere Pro用のプリセットファイルをインストールしてみました。


実際にLightroomのプリセットを入れたのがこちらになります。
アイコンとテキストでどのパラメーターがどのボタンに配置されているかが一目でわかるため、直感的に操作ができます。非常にわかりやすいので、ストレスなく写真のレタッチができるなと感じました。エンコーダーノブがあることで、細かいパラメーターの操作もストレスなく可能です。


続いて、Premiere Pro用のプリセットファイルも試してみました。

こちらもボタンにアイコンが大きく配置されているので、使いたいツールや機能に即座にアクセスでき、いちいちマウスでクリックして編集するよりもより快適でストレスも少なく、時短にもつながっているなと感じました。
作業効率化アップになることはもちろんですが、編集環境を整えておくことで、よりクオリティの高い動画の制作に繋がるような気もしています。
Bluetooth接続対応と、Ulanziエコシステム
またD200Xは接続方式として、Type-Cケーブルでの有線接続だけでなくBluetooth接続にも対応しています。ハブ機能を使わず純粋に左手デバイスとして使いたい場合や、少し離れた場所からPCの音量やメディアコントロールを行いたい場合に便利です。
さらに面白いのが、Ulanzi製品とのシームレスな連携です。デバイス上から、対応するUlanzi製の撮影用ライト(K6500、VL-200Bi、VL-120Cなど)の調光やオンオフ制御が可能です。デスクでの物撮りや配信を行う際、いちいちライト本体のツマミをいじらなくても、手元のD200Xからサッと明るさを変えられるのは、同じUlanziブランドで機材を揃える大きなメリットと言えます。
実際に使ってみた感想(メリット・気になった点)

ここからは、実際にD200Xを数日間、写真現像と動画編集の現場で使ってみた率直な感想をお伝えします。
【メリット:作業の没入感が格段に上がる】
最も感じたメリットは、作業への没入感です。ノブを使ってLightroomのパラメータを直感的に動かせる快感は、一度味わうとマウスでのスライダー操作には戻れません。また、Premiere Proでのカット編集時も、「再生・停止」「分割」「削除」などをLCDキーに割り当てておくことで、キーボードのショートカットを思い出すコンマ数秒のラグがなくなり、思考のスピードのまま編集を進めることができます。
作業の没入感は格段に上がると思いました。編集のスピードがあがり、より多くの物量をこなせるようになるというのは編集作業を行うクリエイターにとっては計り知れないメリットです。
【気になった点:給電と角度調整について】
あえて気になった点(デメリット)を挙げるとすれば、以下の2点です。
デバイス自体への外部給電が必要
これだけ多機能(液晶画面+ハブ機能)であるため、安定して動作させるためにはPCからのType-C接続とは別に、D200X本体への給電(Type-C 5V/2A 最大10W)が必要です。コンセントからケーブルが1本増えることになりますが、高機能を安定稼働させるための仕様と割り切る必要があります。
角度調整ができない
本体の傾斜角度は固定となっているため、自分の座高や椅子の高さに合わせて角度を微調整することはできません。とはいえ、もともと視認しやすい絶妙な角度(約30〜40度ほど)に設計されているため、よほど特殊な姿勢で作業しない限りは問題なく画面を視認できます。
Ulanzi D200X Creative Deck はこんな人におすすめ
以上の特徴や実際の使用感から、「Ulanzi D200X Creative Deck」は以下のような方に強くおすすめできます。
- 写真現像や動画編集の作業スピードを格段にアップさせたい方
- ショートカットキーを覚えるのが苦手で、視覚的に操作したい方
- デスク周りのケーブル類やハブ、SDカードリーダーを一つにまとめてスッキリさせたい方
- MacBookなどのポート数が少ないノートPCをメイン機材にしている方
- 機能性とデザイン性を両立しつつ、コストパフォーマンスも重視したい方
まとめ

今回は、Ulanziから新たに登場した「Ulanzi D200X Creative Deck」をご紹介しました。
左手デバイスとしての直感的な操作性と、10Gbps転送や100W PD充電に対応した8-in-1ハブの拡張性。この2つがシームレスに融合した画期的なデバイスです。
これだけのスペックと質感を備えながら、17,999円(税込)という価格設定は、他社の追随を許さない圧倒的なコストパフォーマンスと言わざるを得ません。左手デバイスの導入を検討していた方、あるいはハブの買い替えを検討していた方にとって、これ以上ないベストな選択肢になるはずです。
機動性が高く、取り扱いやすいクリエイティブ環境を構築したい方は、ぜひUlanzi D200X Creative Deckを導入して、その劇的な作業効率の変化を体感してみてください!


