
ポートレートや風景、動物、カメラを持つみなさんそれぞれに好きな被写体があり、時を重ねるごとに自分の撮影スタイルも確立されていくかと思います。しかし、時々同じような撮り方に飽きてしまったり、ファインダーの向こうに新しい発見を見つけられなかったりすることもありますよね。そこで“写真マンネリ”に悩んでいる方に、今よりもっとカメラを楽しむためのアイデアをご紹介します。
1 写真家の作品集を見る
SNSで世界中のフォトグラファーの写真を見れる今、作品集を手にとってみる人は少なくなったと思います。
しかし、写真家の作品集こそ写真マンネリに悩んだ時に真っ先に開いて欲しいモノ。スワイプでは感じられない、紙で見る写真の美しさに心を動かされます。手軽に色々な写真を見れるところがSNSの魅力ではありますが、同時に情報量が多くじっくり1枚の写真を見なかったり、写真家の伝えたい思いを知る前に次の写真にスワイプしてしまうことで、感性を刺激されにくくなります。
写真家が時間と思いを詰め込んだ1冊の作品集は、撮影方法はもちろん、写真のコンセプトや印刷へのこだわりを知ることで「撮ることへの意識」も変わります。
《筆者おすすめの写真集》
2 撮影するカメラ、レンズを変えてみる
同じ被写体でも“写すカメラ・レンズ”を変えてみることで、新しい写真表現を楽しめます。
デジタルカメラは数万円〜数十万円と高額な印象があるので購入することに抵抗がある方も多いですが、「レンタルサービス」を利用すれば新発売されたカメラやレンズなどを数千円の手軽な価格で借りることができます。
また、フィルムカメラやオールドレンズ、インスタントカメラなど、低コストで購入できるレトロカメラもおすすめ。デジカメやスマホでは撮ることんできないノスタルジックな写真にチャレンジできます。高解像度で誰でも美しい写真を撮れる現代だからこそ、写ルンですをはじめとするフィルムカメラで撮るアナログ写真が新鮮と若者の間でも流行っています。
- レンタルサービスを活用してみる
- オールドレンズはコスパ最強
- 千円台から買えるフィルムカメラに挑戦
フジフイルム 写ルンです シンプルエース400 Flash27枚撮り 《納期未定》
3 テーマを決めて作品を撮ってみる
普段「モデル」「ペット」「花」などカメラを向ける被写体を決めてから撮影する方も多いのではないでしょうか。
好きな被写体を決めて撮ることももちろん写真の楽しみ方の一つではありますが、「写真のテーマ」を決めてから撮影を行うのもおすすめの方法です。例えば、ポートレート写真でれば「コーヒーを飲んでいる女性」をテーマに、カフェや部屋、ピクニック、など色々なロケーションで同じポーズをしてみたり、そこから読書をしているのか、人と話しているのか、景色を見ているのか、など内容を膨らませていくことができます。
1つのテーマからさまざまな撮り方を考えていくことで、写真家としての表現の幅も広がり、思いのこもった作品を作ることができます。コンセプトシートや説明文もあれば作品集や展示にも役立ちます。
4 「カメラ友達」を作って新しい刺激を
いつも1人でカメラ散歩に出かける人、友人や家族といても自分だけがカメラを持っている人、誰かと過ごしていてもカメラを持っているのは自分だけということもありますよね。
筆者も1人で撮影をすることが多いですが、カメラサークルの撮影会に参加したり、カメライベントに参加すると、色々なカメラを持っている人に出会えて刺激をもらえます。SNSやWEBでは知ることができない、ひとりひとりの写真の楽しみ方や撮影の工夫を直接話して聞くことができるのはリアルの魅力。
自分では思いつかないような撮影ロケーションを教えてもらったり、カメラの情報交換をすることは、自分の写真生活にも良い影響を与えてくれます。
5 展示や作品販売にチャレンジしてみる
撮影した写真は編集して完成、SNSがゴール、という方は、その先にある「展示」「作品販売」にチャレンジしてみては?
画面で見る写真とプリントした写真では印象が変わるので、壁に飾ったり、作品集を作ることで、見せ方の勉強にもなります。筆者も展示イベントに出展したり、作品集を作ったことがありますが、プリントすると撮る写真も変わります。
「スマホで見ると良い感じだけど、プリントすると被写体の寄りは合わないな…。」「写真の色味を編集しすぎてプリントすると綺麗ではないかな…。」と行った発見がフォトグラファーとしてのスキルアップにもつながります。
展示はギャラリーに応募してみたり、誰でも応募可能なグループ展に出展して参加することができます。展示によってはパネルだけでなく作品集やフォトカードの販売もできるのでぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
写真は撮るだけでなく、作家の作品を「見る」ことや、大勢の人に「見せる」、カメラ好きな人と「繋がる」ことで、何気なく撮っている写真に変化が生まれることがあります。
ひとりで楽しめる趣味でもありますが、ひとりだからこそマンネリしやすいものでもあります。
ぜひ今回ご紹介したアイデアを実践してみてくださいね。