写真をプリントする時に欠かせないのが、印刷する「紙」。紙によって写真の雰囲気が変わることもしばしばです。
美しいプリントを追求するのももちろん素晴らしいですが、変わった紙に印刷して新しい表現を楽しんでみませんか?特に自宅にプリンターがある場合、工夫次第で自分好みのフォトインテリアや可愛い雑貨を作ることもできます。おうち時間も楽しくなる&おしゃれな暮らしが実現できて一石二鳥!
今日は、夏にぴったり!清涼感のある表現ができる、トレーシングペーパーを使って印刷するアイデアをご紹介します。
今回使用したプリンター: Canon PIXUS TS8430
出典:Amazon
筆者の自宅にあるインクジェットプリンターです。5色の染料インク+黒の顔料インクの6色ハイブリッドインク搭載で、写真も文字もどちらも美しく印刷できます。
CANON PIXUS(ピクサス) TS8430WH(ホワイト) インクジェット複合機 A4対応
PIXUSを紹介するインスタグラムのアカウントでは、PIXUSで作れるペーパーアイテムや手作りグッズが多数紹介されており、トレーシングペーパーに印刷した例もたくさん見ることができます。
life_recipe_by_pnoteインスタグラムアカウント
用紙は、厚口のトレーシングペーパーを使用しました。(かなり前に画材屋さんで購入したもの)
透け感が涼やか!トレーシングペーパーに写真を印刷
まずはシンプルに、トレーシングペーパーに写真を印刷してみましょう!
今回はプリンターの用紙設定は普通紙、後ろの手差しトレイから給紙しました。
トレーシングペーパーの最大の特徴は、「半透明」であることです。この透け感が涼しげ…ということで、夏らしい青い海と空の写真を印刷します。こちらが元の写真です。
普通の光沢紙に印刷して壁に貼っても、キレイだけど面白味はないな、という印象の写真だったのですが…
トレーシングペーパーに印刷してみると、透明感が増し、ノスタルジックな雰囲気も感じられるようになりました!
もちろん色の再現性は光沢紙の方が良いのですが、インテリアとして飾る場合はトレーシングペーパーの味わいがおしゃれですよね。
続いてこちらも夏らしく、ひまわりの写真を印刷してみました。
元々、絞り値f4・シャッタースピード1/ 1000秒で撮影し、絞り開放で背景をボケさせた写真です。背景のボケ具合とトレーシングペーパーのすりガラスのような質感がぴったりマッチしています。
季節ごとに模様替えしたくても、毎シーズンインテリアを購入するとお金がかかりますよね。このように季節に合わせて写真をプリントして貼るだけで、お安く、かつ簡単に模様替えが楽しめます。さらにプラスアルファで、夏の期間はトレーシングペーパーの写真に変えると、より夏らしくなりますね。
また、素材が紙なのでマスキングテープで貼りつけることができ、壁を傷つけないで済むところも高ポイントです。
いつもの写真にトレーシングペーパーをプラスして
トレーシングペーパーに文字を印刷して、写真の上に乗せるデザインがおしゃれに見えると結婚式のウエルカムボードやペーパーアイテムで大人気!インスタグラムやピンタレストでは様々なアイデアが投稿されています。
作り方はとても簡単。トレーシングペーパーに文字を印刷して、写真のサイズに切り取り、写真の上に乗せるだけです。写真立てに入れてもいいですし、ハトメで留めても可愛いですね。
結婚式以外でも、お子様の成長記念にメッセージや年齢、旅行の写真に場所と日付を入れたトレーシングペーパーを重ねて飾ってもおしゃれです。プレゼントにしても喜ばれそうです。
手軽におしゃれ!トレーシングペーパーの封筒に入れてみる
自宅にプリンターがないから楽しめない…!そんな方は封筒でトレーシングペーパーを取り入れてみませんか?お店でプリントした写真を無地のトレーシングペーパーの封筒に入れるだけで、おしゃれ度がアップします。
写真をプレゼントするのに普通の封筒では味気ない…というときにぜひ試してみてください!トレーシングペーパーの封筒は、ロフトや東急ハンズなどで購入できます。
トレーシングペーパーを家庭用のプリンターで印刷するときの注意点
透け感が魅力のトレーシングペーパーですが、実は通常の紙よりも取り扱いが難しい紙でもあります。トレーシングペーパーを家庭用のプリンターで印刷するときの注意点をご紹介します。
湿気に弱いので反りやすい
トレーシングペーパーはとても湿気に弱い紙です。手のひらに乗せるだけでも、手の湿気で反り始めます。
写真印刷用の家庭用インクジェットプリンターの場合、発色が良く美しい印刷ができる染料インク搭載の機種が多いと思いますが、この染料インクは用紙の内部に染みこむことで着色します。つまり印刷すると同時に用紙に水分が含まれることになり、特に全面に印刷する場合は反りやすくなります。
インクの渇きが悪い場合がある
今回、色々な写真を印刷してみたのですが、スミ(黒)の面積が多い写真は滲んだり、インキがなかなか乾かず、手にインキがついたりしました。黒はそもそも半透明の良さも出にくいので、淡い色合いの写真を選ぶことをおすすめします。
厚口のトレーシングペーパーを選ぶ
あまり薄手のトレーシングペーパーはプリンターが検知しない可能性があります。厚口のトレーシングペーパーを選びましょう。また、カセットにセットするのではなく手差しで印刷する方が、紙詰まりが起きにくくなります。
インクジェットプリンター専用紙を使うと安心
出典:Amazon
トレーシングペーパーは文房具店や画材店などで購入することができますが、基本的にインクジェットプリンターで印刷することを想定された商品ではありません。紙詰まり等のトラブルを避けたり、より美しい印刷を求めるなら、値段は高くなりますがインクジェットプリンター専用のトレーシングペーパーを使うと安心です。
SAKAEテクニカルペーパーなどから発売されています。
まとめ
写真の楽しみ方は無限大。紙を変えてプリントするだけで新しい表現が可能です。
中でもトレーシングペーパーは個性的かつおしゃれ感の出る紙なので、手軽に素敵なペーパーアイテムが作れます。自宅にプリンターをお持ちの方は、是非プリントも楽しんでくださいね。