
‟写真を撮ったりレタッチする人は多いのに、その後のプリントをする作業をしている人が少ないのはなんでだろう?”
という疑問から、SHAREメンバーで写真のプリントについての勉強会を行いました。集まってくれたのは、小野友暉、ありさわたくや、はるりんこ、沖田崇嵩、かんばらふうこの5人です。
今回はこの5名で自分自身の写真をプリントすることへの意識や、カメラ好きでも写真をプリントしないのはなぜなのか話し合いました。
みんなは写真プリントの経験ある?
小野友暉
みんなは写真をプリントしたことありますか? イエスかノーで答えてください!
沖田
ノー
はるりんこ
イエス
ありさわ
イエス
かんばら
イエス
小野友暉
ちなみに、プリントはどこでしていますか?
はるりんこ
最寄り駅のカメラ屋さんに直接頼みました。ネットプリントと自宅でもプリントしたことあります!
小野友暉
沖田さんはノーと答えていましたが、なぜ写真をプリントしないんですか?
沖田
する機会があまりないからですかね。あと、手間がかかって面倒くさそうとか、インク代とかのお金が結構かかるイメージがあります。家にプリンターはあるんですけど、絶対にしないといけないってならない限りはしないと思います。
小野友暉
なるほど。では、プリントをした経験がある人はどれくらいの頻度でプリントしていますか?
はるりんこ
2ヵ月に1回くらいです。良い写真が撮れたときにすぐに見れるようにしておきたくて、コンビニで3~5枚くらいプリントすることも多いです。プリントした写真はアルバムに入れたり、部屋に飾ってます。
小野友暉
はるりんこちゃんは普段からいろいろな方法でプリントしているんですね!
プリント用紙が違うだけでこれだけ変わる
小野友暉
今回は光沢紙、半光沢、無光沢の3種類の用紙に同じ写真をプリントしてきました。一つは景色の写真。そしてもう一つはアート系の写真を用意してみました。
実際に見比べてみて、どれがいいと思う?
実際に見比べてみて、どれがいいと思う?
沖田
景色の写真は光沢紙が鮮明にプリントされていて一番綺麗に見えます!僕はこれが一番好きだな。
小野友暉
この中では景色の写真は光沢紙との相性が一般的にはいいと思います。ただ好みにもよるので一概には言いきれませんが。
小野友暉
じゃあ次にこちらのアート系の写真だったらどうかな?
はるりんこ
アート系の写真は光沢紙だと鮮明すぎるような気がします…。
無光沢か半光沢の用紙の方が雰囲気が出ていいと思います!
無光沢か半光沢の用紙の方が雰囲気が出ていいと思います!
かんばら
同じ写真でも用紙を変えるだけで印象って違うんですね!
小野友暉
そう!用紙だけでもこれだけ変わります!撮った写真の魅力が一番でる用紙を選ぶことができたら完成した時の満足度も高いですよね。逆にどんなにいい写真が撮れてもプリントがダメダメだと写真の魅力は伝わらなくて、かなり勿体無いことしてることになる。プリントは奥が深いんです。
写真を形にすることに魅力を感じてもらうには
小野友暉
写真の撮り方やレタッチにこだわりを持っている人は沢山いるけど、写真の中身と紙の相性や展示することを考えている人って意外と少ないですよね。
そこで、みんなでプリントをしたことがない人に興味を持ってもらう方法や、どうすればもっと写真を形にすることにこだわってもらえるかを考えていきたいです。
そこで、みんなでプリントをしたことがない人に興味を持ってもらう方法や、どうすればもっと写真を形にすることにこだわってもらえるかを考えていきたいです。
ありさわ
お店には用紙のサンプルがあるから印刷したらどうなるかイメージがつきやすいけど、展示会ではサンプルを置いているところが少ないと思いました。
お店はもともと印刷をするっていう目的がある人しか行かないから、プリント経験のない人にも魅力が伝わる工夫をしたらいいのにな。
お店はもともと印刷をするっていう目的がある人しか行かないから、プリント経験のない人にも魅力が伝わる工夫をしたらいいのにな。
沖田
たしかに、プリンターを持っていても写真をプリントしようってならない限り写真用紙はわざわざ見に行かないかも。
小野友暉
カメラ屋さんやネットプリントでは用紙の選択肢が少ない。選べても光沢紙かマット紙くらい。
また大手家電量販店とかでは「自動補正はなしで」と言わないと勝手に自動補正されてしまって、せっかくレタッチしたのに違う仕上がりになることもあるんですよね。
だからプリントにはある程度の知識も必要!
また大手家電量販店とかでは「自動補正はなしで」と言わないと勝手に自動補正されてしまって、せっかくレタッチしたのに違う仕上がりになることもあるんですよね。
だからプリントにはある程度の知識も必要!
ありさわ
うんうん。印刷用紙はいろいろ種類があるけど、同じものしか使ったことがない人も結構いるんじゃないでしょうか。
印刷用紙は触ったら違いが分かりやすいけど見るだけじゃ分かりにくい部分もあるから、同じ用紙で満足する人もいるだろうし、表現することにこだわりを持っている人はいろいろな用紙を試してみるんじゃないかな。
印刷用紙は触ったら違いが分かりやすいけど見るだけじゃ分かりにくい部分もあるから、同じ用紙で満足する人もいるだろうし、表現することにこだわりを持っている人はいろいろな用紙を試してみるんじゃないかな。
大切な人と共有したり贈るためにプリントする
沖田
はるりんこちゃんはどうしてプリントしようと思うの?
はるりんこ
友達に見せたいからです。学校内では携帯が禁止なので撮った写真はプリントして見せます。
沖田
プリントも表現のひとつだと思うんですけど、僕の場合RAWで撮影した写真をレタッチするのも表現のひとつだと思っていたんですよね。レタッチ=表現っていうイメージを持っている人は多いような気がします。だから、プリントする機会を人それぞれ作らないと何もなしにする人はあまりいないんじゃないかな。
はるりんこ
そうですよね。私は学校生活の中で撮ることが多いので、友達や先生に写真を見せたいときにプリントっていう方法になってしまいます。
小野友暉
カメラやってる人でプリント写真をプレゼントする人っているのかな?
沖田
いないんじゃないかな~。
今はSNS時代だし、プリント写真よりデータでもらった方が嬉しい人が多いと思います。だけどそれはプレゼントしたことがないだけで、モデルがもらったら嬉しいという気持ちが分かればカメラマンも撮った写真をプレゼントしてあげようという意識になるんじゃないかな。
今はSNS時代だし、プリント写真よりデータでもらった方が嬉しい人が多いと思います。だけどそれはプレゼントしたことがないだけで、モデルがもらったら嬉しいという気持ちが分かればカメラマンも撮った写真をプレゼントしてあげようという意識になるんじゃないかな。
小野友暉
じゃあ、自分の作品をプリントしてもらうためにはどうしたらいいかな?
ありさわ
写真家の展示を実際に見てもらうことですかね。
沖田
正直なところ、僕はインクとか用紙とか負担してくれるならしますって感じかな。
自分だったらどの用紙選ぶのがベストか分からないし、やっぱりお金の面もあるし。
自分だったらどの用紙選ぶのがベストか分からないし、やっぱりお金の面もあるし。
小野友暉
カメラにお金かける人は沢山いるけど、プリントにお金かける人は少ないですよね。
ありさわ
カメラとプリントが直結しないのかも。
小野友暉
カメラの使い方や撮り方の情報は溢れてるのに、プリントに関する情報がネットや書籍でもあまりないなーというのは感じます。
写真をプリントしてもらうためにできること
小野友暉
もっとカメラマンに写真をプリントしてもらうにはどんなサービスがあったらいいと思う?
沖田
今はサブスクの時代だから、写真プリントを月額制でできるようにするとか?
かんばら
それいいですね!自宅で楽しむ人向けや展示をしたいプロ向けとかプランを用意しておけば、用紙の選び方が分からない問題も解決できそう。
小野友暉
うんうん。この前、展示会用にA3の木版パネルを制作依頼したんだけど5枚で4万円くらいして…。さすがに「もう少し安くできないのかなー」って思いました(笑)
ありさわ
展示ってプリント以外にも場所代や額装とかにお金かかりますからね。
ありさわ
バレンタインとかクリスマスみたいに「この日は大切な人にプリント写真を贈る」って決めてしまうとかは?
小野友暉
それいいですね!「毎月3のつく日は…」とかできたらいいですよね(笑)
ありさわ
母の日にカーネーション贈るみたいな感じで、プリント写真を贈る文化があったらいいと思います。
かんばら
サービスを利用するときって‟お得感”も必要ですよね。
〇枚以上プリントしたら何かのキャンペーンに応募できて、カメラとか商品券が抽選で当たるとか!
〇枚以上プリントしたら何かのキャンペーンに応募できて、カメラとか商品券が抽選で当たるとか!
沖田
逆に得しちゃうみたいな(笑)
でもそういうサービスがあったらプリント経験がない人もやってみよってなりそうですね。
でもそういうサービスがあったらプリント経験がない人もやってみよってなりそうですね。
小野友暉
話し合うと色々な可能性が見えてくるね!
まとめると、プリントしたことがない人に写真をプリントしてもらうためには、まず金銭的な面でハードルを下げることが大切なのかな。
紙で写真を体験することの楽しさを知ってもらうためにはプリントしてもらわないと何も始まらないから、そのためにできることは沢山ありそうですね。みんな、集まってくれてありがとう!いい意見がもらえました。
まとめると、プリントしたことがない人に写真をプリントしてもらうためには、まず金銭的な面でハードルを下げることが大切なのかな。
紙で写真を体験することの楽しさを知ってもらうためにはプリントしてもらわないと何も始まらないから、そのためにできることは沢山ありそうですね。みんな、集まってくれてありがとう!いい意見がもらえました。
写真のプリントについての勉強会、考えの共有会でした。どんな写真を撮ろう?と考えそれを撮る人はたくさんいますが、その後それをどう表現するか、どうアウトプットするかまで考えてしている人はとても少なく感じます。
写真プリントをすることで、より写真を楽しめることがきます。まだプリントをしたことがないという方はぜひこの機会に一度プリントを試してみてください!