過去記事で、メモリーカードPERGEAR CFexpress TypeA Primeシリーズ 260GBのレビューを書かせていただきましたが、PERGEARの新シリーズでStandardシリーズが新しく発売されました。StandardシリーズはPrimeシリーズよりもさらにコスパの良いものとなっています。
速度が早く、大容量のメモリーカードを手頃な価格で欲しい方、SONYのCFexpress TypeAに対応したミラーレスカメラを使用している方、まだCFexpress TypeAのメモリーカードを試したことがない方に特におすすめです。
過去記事のPERGEAR CFexpress TypeA Primeシリーズ 260GBのレビューはこちらからご覧いただけます。
PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズのスペック
PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズのスペックになります。256GB、512GBというラインナップになっており、どちらも最大読込速度、最大書込速度は非常に高速だと言えます。それでいて、256GBの容量の方は、約1.5万円ほどで購入できるので、手の出しやすい価格設定となっています。
Pergear CFexpress TypeAカード Standard シリーズ | ||
容量 | 256GB | 512GB |
カード単体予定販売価格 | 15,500 JPY | 25,700 JPY |
最大読込速度 | 780MB/s | 800MB/s |
最大書込速度 | 780MB/s | 780MB/s |
最低限持続書込速度 | 300MB/s | 380MB/s |
PERGEAR CFexpress TypeA Standard 260GBの開封・外観チェック
PERGEAR CFexpress TypeA Standard 260GBの開封、外観チェックを行なっていきます。今回はカードリーダーのセットをいただきました。
まずこちらがパッケージです。Primeではメモリーカードもカードリーダーも木箱に入っていましたが、Standardはメモリーカードの方は紙の箱になっています。
箱から取り出してみました。
カードリーダーの方はケーブルが着脱可能となっており、USB-C to USB-CとUSB-A to USB-Cのケーブルを選べるようになっています。以前のカードリーダーは着脱不可で、1本のケーブルにUSB-Aの変換器が付いているタイプのものだったので、これは嬉しい改善でした。
また見た目のデザインも個人的にはかなり良くなったと感じています。シルバーのカラーも気に入っています。
こちらがメモリーカードを装着した感じです。今回のカードリーダーはCF express A専用のカードリーダーとなっているため、カードリーダーの本体下部にまっすぐ挿せるようになっています。以前のカードリーダーはSDとCF express Aの両方使えたことから、CF express Aはカードリーダーの側面から挿さないといけなかったので、そこが少し気になっていたのですが、CF express A専用のカードリーダーでまっすぐ挿せるようになりスッキリしました。
個人的にはCF express AとSDカードを同時に使うことがないので、CF express A専用のカードリーダーの方がありがたかったです。
そしてこちらがメモリーカード本体です。
CF express Aの規格なので、サイズなどは一緒です。見た目の部分でもPrimeとStandardでは大きく変わりません。
PrimeとStandardは右下の部分の文字表記でどちらかを見分けることができます。あとは書込速度と読込速度の表記も違うので、そこでも見分けようと思えば見分けられます。
PERGEAR CFexpress TypeA Standard 260GBで検証!
PERGEAR CFexpress TypeA Standard 260GBを実際に使用し以下の検証実験を行ってみました。
- PCアプリ上での読込速度、書込速度チェック
- RAW画像で連写してみた時の書込速度チェック
- 4K動画を1時間以上収録できるかチェック
この3つを検証してみました。
1 PCアプリ上での読込速度、書込速度チェック
PCアプリの「Blackmagic RAW Speed Test」を使って、読込速度、書込速度のチェックを行いました。
カードはフォーマットした状態で測っています。
その結果がこちら。
読込速度に関しては、459.8MB/s という結果に。
書込速度は最低書込速度の300MB/sを下回る118MB/s という結果となってしまいました。
カードリーダーを変えると数値が結構変わったので、カードリーダーのせいもあるかもしれません。
2 RAW画像で連写してみた時の書込速度チェック
続いてSONY α7RⅤの連続撮影でメモリーカードの速度チェックをしてみました。
やり方としては連続撮影(Hi+)を行なって、書込が追いつかなくなりシャッターが高速で切れなくなった時点で連続撮影を止めます。
何枚連写し続けられたかの枚数チェックと、シャッターを切るのを止めてからメモリーカードへ全て書き込みが完了するまでにかかった秒数をそれぞれ測ってみました。今回は以下の3枚でチェックしています。
- PERGEAR CFexpress TypeA Primeシリーズ 260GB
- PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズ 256GB
- SanDisk 128GB UHS-I SDXCカード 128GB
止めた時点で何枚の写真を撮ることができたかをチェックしてみました。
その結果、
PERGEAR CFexpress TypeA Primeシリーズ 260GBは連写できた枚数 88枚
全て書き込むのかかった時間は10.2秒でした。
続いて
PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズ 256GBは連写できた枚数 66枚
全て書き込むのかかった時間は20.2秒でした。
最後に
SanDisk 128GB UHS-I SDXCカード 128GBは連写できた枚数 41枚
全て書き込むのかかった時間は60.1秒でした。
若干の誤差はあるでしょうが、3枚のメモリーカードで大きく差がつきました。
よく連写をするカメラマンにとってはここは重要なポイントになるかと思います。
3 4K動画を1時間以上収録できるかどうかをチェック
最後に、PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズ 256GBで4K動画を1時間以上収録できるかどうかのチェックを行いました。
SONY FX3で4K 29.97pで収録しました。カードを挿した時点での収録可能時間は1時間45分でした。この時間撮り切れるかどうかをチェックしました。
結果としては
無事に撮り切ることができました。
1時間45分撮れれば1時間のセミナーやイベントなどの収録なんかにも使えるかと思います。
動画でも十分使えるスペックのようです。
PERGEAR CFexpress TypeA Standardはこんな人におすすめ
PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズがおすすめな人をまとめてみました。StandardシリーズはPrimeシリーズよりも手頃な価格で購入できるため、初めてのCFexpress TypeAとしてもおすすめのメモリーカードです。
- CFexpress TypeA に対応したソニーカメラを使っている方
- まだSDカードを使って撮影している方
- よりコスパの良い記録メディアが欲しい人
- 連写をする機会が多い方
最後に
以上、PERGEAR CFexpress TypeA Standardシリーズ256GBのレビューをお届けしました。PrimeシリーズもCFexpress TypeAの中では非常にコスパの良いメモリーカードでしたが、そこからさらに手頃な価格になったStandardシリーズが出てきたのは驚きでした。メモリーカードをCFexpress TypeAで全て統一するといった時も、まとめて購入しても安く済むのでおすすめです。
気になった方はぜひチェックしてみてください。