CP⁺2025×関西写真部SHAREのコラボワークショップでゲスト出演していただく、フォトグラファー・Micoさんにインタビュー。
撮影者の子供に対する愛情がたっぷり詰まった、子供自身も何度も見返したくなるファミリーフォトがMicoさんの作品の魅力です。また、コロナ渦をきっかけにはじめた写真講座も人気を集めています。
今回はMicoさんにカメラマンをはじめるまでどんな人生を送っていたのか、また子育てと仕事の両立についてお聞きしました。
Mico
micoさんぽの屋号で千葉・東京を中心にフォトグラファーとして活動中。3児の母。 可愛い瞬間を逃さず、あたたかい写真として残すのが得意です。 「楽しむ気持ちを忘れない」を大切にしたカメラ講座はたくさんのご縁をいただき総受講者数は2,000名を超えました。ママを我が子専属の最高のカメラマンに。 撮りたいも、撮られたいも。 この世界に幸せな写真が1枚でも多く増えていくお手伝いができればと思っております。
子育ても仕事も後悔なくやりたくてカメラマンになることを決意
ーMicoさんがカメラをはじめたきっかけを教えてください。
昔から写真が好きで、中学・高校・大学…グループに1人はいるカメラ好きの写真係さん、のようなポジションでした。ただその時は「うまく撮りたい」と思っていないというか、上手いも下手もよくわかっておらず、ただ楽しくて好き、の気持ちだけでシャッターを切っていました。
本格的にカメラにのめり込んで行ったのは現在9歳になる長男が生まれた時から。もっと可愛く撮りたい、目の前にいるこの可愛い我が子をどうしてありのまま美しく撮れないの?リアルはもっと可愛いのに!上手に撮ってる人もいるのに!もうへたっぴで悔しい!勉強する!!そんな気持ちでこの世界にはまっていきました(笑)
ーカメラを始める前はどのような人生をおくってきましたか?
大手飲料メーカーの営業をやっていました。本当は会社を辞める未来は考えてなかったんです。定年まで働いてそこで偉くなるぞ〜って思ってました(笑)
ただ、主人の転勤が決まり、別居婚問題、保活問題いろんな壁にぶつかり、予想もしていなかった専業主婦に。2人目が生まれた頃にはもう働きたくて働きたくてうずうず。子育てもお仕事も全力で後悔なくやりたくて…カメラマンになることを決意し本格的に勉強を始めました。
いろんな道を歩いて、10年前には想像をしていなかった未来に今いるけれども、どの経験も無駄ではなくって、今の私を構成してくれている大事な経験たちです。
ー愛用されているカメラとその魅力をお聞かせください。
Sonyのα7ⅣとRⅤを愛用しています。子供撮影は「瞬間力」が命。今かわいかったその瞬間はもう戻っては来ないんです。そんな可愛いシーンを“絶対に逃さないフォーカスの速さ“は最高に魅力的です!カスタムとの併用で瞬間キリトリ力にますます磨きがかかるカメラだと思っています。その自由度も魅力の一つです。このカメラに出会えてよかったです、これからも愛用していきます。
1枚でも未来に持っていく宝物写真がこの世に増えて欲しい
ー3人の子どもを育てながらカメラを仕事にする上での苦労や課題は何ですか?
んー。そんなにないです。きっと1人でも2人でも3人でも大変なことは大変だし…。楽しさを3倍以上にしてもらってるので、どちらかというと子供たちには感謝しかないです。強いて言うならば病気リスクは3倍…。何かが流行り出すと日々ドキドキヒヤヒヤしています。こればかりはどうしようもないので、パパと協力して乗り越えていきたいと思います。
ー撮影だけでなく写真講座も開催しようと思った理由はなんでしょう。
講座を開催を決意したのは4年前。コロナ禍で緊急事態宣言が出て、全く先が見えなくなった時。お客様から、次はいつ撮ってもらえますか?どんどん我が子が大きくなっちゃう、そんなお声をたくさんたくさんいただきました。状況が変わるまで待っていたら、きっと撮り逃してしまうシーンがたくさんになってしまう。撮らせて貰いたい気持ちは山々だけど、そんなの待ってられない。ママやパパ自身に「最高の我が子専属フォトグラファー」になってもらえるようにオンラインで撮り方や編集をお伝えしたい。そう思い講座の開催に至りました。
ー講座を通じて、受講者にどのような影響を与えたいですか?
「この世界に一枚でも多く幸せな写真を♡」をコンセプトにmicoさんぽは活動をしています。撮りたい、でも撮って貰いたい、でもどっちでもいいんです。1枚でも未来に持っていく宝物写真がこの世に増えて欲しいんです。1人でも多く、1枚でも多く。「幸せな写真」が増えていくことへの貢献ができたら嬉しいな、と日々思っています。
ーこれまでの講座の中で印象に残っているエピソードや、言われて嬉しかったことなどあれば教えてください!
「micoさんのおかげで自分の写真が好きになれました」これは嬉しかったです。写真が上達してくると同時に自分の視座が上がってくるから、上手い写真が目に入るようになるし、それと比べてなんだか落ち込んでしまったり、好きでたまらなくて楽しくてたまらなかったはずの写真がなんだか苦しくなってしまったり…そんなルートを辿る人は少なくないはずなんです。
正解があるものではないし、可愛いが撮れていて、写真が楽しかったらそれでいいんだけど、自分で自分の写真を愛せないのは、めちゃくちゃ勿体無い!!!!好き・最高!って言い切って欲しい。自分が「好き」って認めてあげるには何が足りないのか?それを把握してそこを伸ばす、トレーニングする。そんな講座をこれからもやっていきたいと思います。
写真や撮影を嫌いにならない「楽しい時間」にすることを心がけて
ーMicoさんのお気に入りの作品とその時のエピソードを聞かせてください。
お気に入りの写真はいーーーっぱいあるし、これは「作品」とは呼べない写真かもしれないのですが、お気に入りの一枚です。
末っ子0歳。あやすと笑ってくれる時期になってきて、もうそんな末っ子が可愛くて可愛くて毎日取り合いでした。お兄ちゃんとお姉ちゃんがひたすら可愛い可愛い連呼していて、3人の大好きが溢れていて…♡母目線でたまらない瞬間です。今ならもっと上手に撮るな…とか色々写真として思うところはあるのですが、あの時この瞬間をとれた自分をグッジョブ、って思っています。
うちの子たちは印刷した写真やアルバムを定期的に見てくれるのですが、先日も「この頃は可愛かったのになぁ…」(最近は末っ子も一丁前に喧嘩するので)なんて呟いていて笑ってしまいました。
ー子供を撮影する上で意識していること、こだわりポイントはなんですか?
楽しく撮ること!写真や撮影を嫌いにならない「楽しい時間」にすることを心がけています。きっと撮影の必勝法とか成功パターンなんてものはなくて、一人一人によって違うので、この子はどうやったらこの時間を楽しく過ごして写真を撮らせてくれるか?よーくその子を見て、向き合って撮るようにしています。
ーMicoさんの写真はロケーションがとても美しいですよね。自分のお子さんはどれくらいの頻度で撮影されているんですか。また、素敵なロケーション選びの秘訣があれば教えてください。
本当は1週間に1回は我が子と写真を撮りにいきたいと思っているのですが…そこまで時間が取れていないのが現実です。
1ヶ月に1回はしっかりお仕事をお休みにして写真撮りに行こう!のお出かけ時間をとっています。あとは保育園を少し早めにお迎えに行って近所で…の撮影をたくさんしています。なので有名な映えスポットまで行かずに近くの何気ない場所で可愛く撮る、がどんどん得意になってきました。
ロケーション選びの秘訣は常にアンテナを高く立てておくことと、光と仲良くなることかなと。自転車でスーパーに行く時にも「あっ!あそこ光綺麗!!!」とかで惹きつけられて回り道で帰ったり。。。そんな日常を送っています。
ー母とカメラマンを両立するためにどのような努力をされていますか。
私は1人ではあれもこれも全然上手にできない人間なので、家族に協力してもらえる仕組みづくりにパワーを注いでいます。そしてしっかり感謝を伝えることを大事にしています。子供達は自分でできることがどんどん増えてきました。パパも寝かしつけはお手のものに。家族の協力あってこそバリバリ働けています。感謝です。
いつだってママの心の代弁者でいたい
ー撮影、写真講座、撮影会など、さまざまな活動をされていますが他のカメラマンと差別化するためにしていることはありますか。
特に差別化をしよう!と思って何か企画を組んでいることはあまりないかもしれません。意識をしているのはリアルでもオンラインでもインスタ上でもできるだけみんなとお話をするようにしています。そうするとこんなお悩みや需要があるから…この企画喜んでもらえるかも?とぴーんとやりたいことアンテナが立つので。
いつだってママの心の代弁者でいたい、と思っています。今欲しいものをタイムリーにご提供できるスピード感を大事にしていきたいです。
ーMicoさんが影響を受けた写真家やクリエイター、または作品はなんですか。
たくさんいらっしゃるのですが、こんな写真が撮りたい!とずーっと憧れているのは@u_jiro のゆーじろーさんです。ため息が出るほどに美しくて可愛い子供たちのロケーション写真たち。きっとこれからもずっとずっと憧れの写真家さんです。
ーMicoさんが今後チャレンジしてみたいことはありますか?
いーっぱいあります(笑)!書ききれないほど。
まずは全国のみんなに会いにいきたい。コラボ企画として一緒に動いてくれるフォトグラファーさんを募りお仕事面としてお伝えできることを目一杯レクチャーする。そして一緒に企画開催をし、その地域の撮りたい、や撮ってもらいたい、なママさんたちに会えるきっかけを作る。これをやりたいです。
あとはSonyユーザーなので憧れのSony様で講座のお仕事が…できたら嬉しい!夢を放っておきます。
CP⁺2025 ワークショップについて
ーCP+2025ワークショップの登壇依頼がきた時のお気持ちを聞かせてください。
びっっっくりしました!家族とショッピングモールでお買い物中だったのですが、声が出ちゃうほどに。速攻でパパと子供達に報告し、飛んで喜びました。そして、ちょっと落ち着いてからは詐欺的なものじゃないか疑いました(笑)
いつかはあの場所に立てたらいいな、と憧れていたCP +。夢が叶って本当に嬉しいです。ご来場いただける皆様に楽しんでいただけるように全力で頑張らせていただきます。
ー今回は「可愛い瞬間を逃さない!“決定力”を鍛える「春のプチ運動会」」をテーマに登壇していただきますが、どんな方に参加してほしいですか?
我が子の可愛い瞬間を逃して悔しい思いをしたことがあるママやパパに是非とも参加して欲しいです!
ピント合わせがうまく行くかどうかは機材・練習量・知識などいろんな要因がありますが、まずは知る、ちゃんと理解をする、それだけでも全然違います。当日は大事な要素をしっかりお伝えいたします。あとはお子様と楽しく遊びながらプチ運動会で写真の練習をしていただけたら嬉しいです。
ーこの記事を読んでいる来場者のみなさんにメッセージをお願いします!
こちらのワークショップにご参加いただける皆様にも、参加はできないけどCP +行きます、という皆様にも、ご来場いただけたお礼のプレゼント資料などをお渡しできればと考えております。また近くなりましたらInstagramでも告知をさせていただきますね。是非ご家族でCP +に遊びにきてください!
◾️可愛い瞬間を逃さない!“決定力”を鍛える「春のプチ運動会」
タイトル | 可愛い瞬間を逃さない!“決定力”を鍛える「春のプチ運動会」 |
開催日 | 3月2日(日) |
時間 | 14:30~15:10 |
定員数 | 10組 |
講師 | Mico |
講師Instagram | https://www.instagram.com/mico_sanpo/ |