フォトグラファー・Mayu『カメラとは無縁の生活から写真の世界へ』CP⁺2025コラボインタビュー

 

CP⁺2025×関西写真部SHAREのコラボワークショップでゲスト出演していただく、フォトグラファー・Mayuさんにインタビュー。

ヨーロッパ映画のワンシーンのような美しく儚い作品がMayuさんの魅力で、その世界観をどのように生み出しているのかをお聞きしました。

ワークショップではカメラ女子同士で交流をしながら、Mayuさんと一緒にガーリーヴィンテージな世界観での撮影を楽しめます。ぜひ会場にお越しください。

 

Profile

Mayu Hosokawa

岐阜県岐阜市出身。大学時代に一眼レフを購入したことをきっかけにカメラの世界に入り、その後多くの展示に参加。ガーリー・カルチャーを愛し、女の子特有の内側に秘められた可愛さや憂鬱さを表現することを目指している。現在はアパレル、ウェディング撮影等で活動中。

 

 

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クリエイティブの源は反抗期の気持ちや音楽から

mayu

 

ーmayuさんが写真・カメラをはじめたきっかけを教えてください。

mayu

元々携帯で写真を撮ること自体好きで、友達とカフェに置いてあるガムシロが入ったカゴをお洒落に撮った方が勝ちみたいな対決もしてました(笑)

ある時、ふとXで玉ボケが綺麗なイルミネーションフォトが流れてきたんです。その投稿主とは後にお友達になるんですが、それが本当に幻想的で…。今のように携帯で綺麗な写真を撮れる時代ではなかったので、カメラを使えばこんな画が撮れるのかと衝撃を受けてすぐ購入しました。

 

ー最初に買ったカメラは覚えていますか。また、今の撮影スタイルに辿り着くまでどんな作品を撮影されていましたか?

mayu

最初に買ったカメラはcanon eos kiss x7です。カラーが白で可愛い!という理由だけで購入しました(笑)

根本的な作風はずっと変わっていないと思うのですが、昔はカメラ仲間とお互いを撮ったりしながら遊ぶのが普通でした。ただカメラを始めた時から撮りたい被写体が”人”で、それは今もずっと変わっていません。

昔撮っていた写真をたまに見返すのですが、何も考えずただ思うがままに撮っていた時の自分の感性が羨ましいな〜と思う時もあります(笑)

 

mayu
ーカメラを始めるまでどんな人生を送られてきたのか教えてください。

mayu

岐阜県の田んぼに囲まれて育ち、カメラとは無縁の生活を送ってました。

中学から高校は反抗期が酷く、よく親と喧嘩して夜中に家出したり、友達と授業サボったり、、本当に迷惑ばかりかけていました(笑)当時の写真を見せると、皆にギャルだと言われて笑われます。

ただ小学生から12年間ピアノを習っていたり、吹奏楽部に入っていたりと音楽はずっと好きで、高校も最初はピアノ科の学校に行こうとしてたんです。ですが「行きたい‼」と決めたのが遅く目標を失ってしまい、全く違う学科に進みました。カメラはその後に始めましたね。当時の反抗期の気持ちや、身近に置いてもらった音楽が今では自分のクリエイティブの源なのかなとも思います。

 

 

“女性ならではの強さと危うさ”が憧れの世界観

mayu
ーmayuさんの作品はアンティークな世界観で衣装からメイク、モデルさん、全てが魅力的ですよね。影響を受けた写真家や、作品はありますか?

mayu

いつも関わってくれる方々ありきの作品なので嬉しいです。音楽や映画などインスパイアされるものは作品によって毎回変わるのですが、1番はソフィア・コッポラ監督の作品。色彩感覚はもちろん、彼女が描く女性ならではの強さと危うさは私が憧れている世界でもあり大好きです。空間作りのアイデアや独自のコンセプトの出し方はアパレルブランドmirror palaisのクリエイティブチーム。どの業界でも前例のないものを自らの世界観で生み出していけることはすごく格好良いなと。その姿勢からも沢山活力をもらっています。

 

ー衣装やメイクアーティスト探しはどのようにしているのでしょう。

mayu

基本的にはインスタで相互フォローしていて気になっている方にお声掛けしたり、一緒に作っている方の紹介で繋がることが多いです。自分の好きなものが明確なので、自然と周りも同じような方が増えていることを最近実感していてとても嬉しいです。

 

 

ー特にお気に入りの写真と、その理由・エピソードを聞かせてください

mayu

 

mayu

お気に入りというより、思い入れの強い意味になるのですが、コロナ禍が落ち着いた頃に撮影したこちらの作品。その前までは感染症の拡大で撮影も全てストップしていましたし、私自身もコロナウイルスに罹って何日間もホテルに隔離されたりと、とても閉鎖的で辛い時期でした。
いつでも外に出て写真を撮れることが当たり前と思っていたけど、そうじゃない。コロナ禍が終わった一番最初の撮影は、とにかく靴を脱ぎ捨てて開放感のあるものが撮りたかったんです。この時一緒に撮影したのが友達だったので本当に楽しくて、2人でピクニックしながら撮りました。原点に帰ったみたいに誰かと写真が撮れることへの有り難さや楽しさを感じることができましたし、ずっと大切な作品です。

 

 

ー確かに、足元から自由に外へ出れることへの幸福感が伝わってきます!最高の作品を撮るために欠かせないこと、準備は?

mayu

全て一人で任せてもらえる時は撮影するモデルさんに似合いそうなイメージの範囲内で、自分が撮りたいコンセプトを明確にするところから始めますが、ここを怠ると全て崩れるので細かく書き出したりしてまとめます。
それを基に撮影場所や衣装をピックアップしていき、撮影日が近付いてきたら、そのイメージに近い音楽を聞いたり映画を見て世界観に浸かることで、自分の意識を無理矢理そちらへ持っていきます。

 

 

現実と理想とする女性を上手く表現していきたい

mayu
ーこれまで数多くの作品を撮影されていると思いますが、mayuさんが写真で表現したいことを知りたいです。

mayu

時間に応じて好きなものや表現したいものは変動していくと思うのですが、私自身の根はあまりハッピーな人間ではないのでその部分を投影したいというか、、特に女性でそういう人って多い気がしているんです。普通に生活しているだけでも何かに捉われているなと日々感じるので。そういう現実と理想とする女性を上手く表現できたらいいなとはずっと思っています。

 

ーmayuさんの写真はまるで海外映画のようで素敵です。日本にいながらそのような写真を撮るのは大変ですか?

mayu

特にロケーションを探すのが大変なのですが、私の作風的に、よく知られていない場所の方が見る側の現実味がぼやけて儚い印象を強く残してくれる気がするので、大切な要素として時間をかけています。

可愛い場所や穴場はその道のインスタグラマーの方々がやっぱり詳しいので、空き時間にリサーチしたり、Googleマップでひたすら徘徊して良さそうなところをストックしたり。周りの方も皆詳しいので、教えてもらうことも全然あります。

 

mayu

 

ーmayuさんの写真家としての強みはなんだと思いますか?

mayu

なんだろう、、自分では分かりません。
ただ関わる全ての方にリスペクト心と、謙虚な姿勢でいる気持ちだけは常に持って活動しているつもりです。

 

 

“自分と向き合う”という意味での困難に直面することが多い

mayu
ー写真家の活動をする上で直面した困難はありますか。また、そのような出来事があったときどのように乗り越えていますか?

mayu

自分と向き合うという意味での困難に直面することが多いです。実はとても不安症、そのくせ完璧主義なのでプレッシャーや緊張に飲まれそうになることが多々あります。今はだいぶ無くなってきましたが、前日から緊張しすぎて一睡もせず撮影に挑むことも沢山ありました(笑) 撮影チームやお客様に会えばびっくりするくらい楽しくなるんですけどね。
でも成長するにはその過程も必要で、トライアンドエラーしながら経験を重ねていくしかないと捉えています。
そしてそれらを少しでも軽減する為に、普段から色んな作品に触れてインプットを心掛けること。何か行き詰まった時に引き出しとして自分を助けてくれたり不安を取り除いてくれるので意識的に取り入れています。

 

ーmayuさんが今後チャレンジしてみたいことはありますか?

mayu

チャレンジしたいことは沢山あるのですが、その前にとりあえず体力をつけること、依頼をしてくださる方の8割が海外の方なので英語の勉強に力を入れたいです。クリエイターの方は共感してくださると思うのですが、体力はこの一年でとても重要なことだと思い知らされる場面が多くありました。それを理由に諦めてしまったこともあるので、どのチャレンジも悔いなく成し遂げるためにまずは基本からを整えていくことが目標です。

 

 

CP⁺2025 ワークショップについて

mayu

 

ーCP+2025ワークショップの登壇依頼がきた時のお気持ちを聞かせてください。

mayu

とても嬉しい反面、人前に立つことがとても苦手なので最初お声がけいただいた時はびっくりして
一度お断りしてしまったんです(笑)
しかし今回のテーマや主催者様の想いを聞いて、普段女性を題材として撮影している身だからこ
そ共感できることがとても多く、登壇を決意しました。

 

ー今回は「ガールズフォトグラファー交流会!~ガーリーヴィンテージな世界観でモデル撮影~」をテーマに登壇していただきますが、どんな方に参加してほしいですか?

mayu

私の好きな世界観で、撮影体験をメインに楽しんでいただけるよう現在空間作りを練っているところです。ですので、同じ世界観を共有&女子会のように楽しんでいただける方に是非ご参加いただきたいです。私自身堅苦しい場が苦手なので、遊びに来る感覚で是非お越しいただけたらと思います。

 

 

ーこの記事を読んでいる来場者のみなさんにメッセージをお願いします!

mayu

最後まで読んでくださりありがとうございます♡

限られた時間の中でも来てくださる方一人ひとりと向き合い、アットホームなワークショップにしたいと思っておりますので、人見知りな方も心配せず気軽に気持ちでお越しいただけると嬉しいです。
当日皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 

 

◾️ガールズフォトグラファー交流会!~ガーリーヴィンテージな世界観でモデル撮影~

タイトル ガールズフォトグラファー交流会!~ガーリーヴィンテージな世界観でモデル撮影~
開催日 3月1日(土)
時間 11:00~12:00
定員数 10名
講師 Mayu Hosokawa
講師Instagram https://www.instagram.com/candyfuwa/

 

 

 

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