Adobe Lightroom フォトレタッチ術!今回は明瞭度についてまとめていきたいと思います。明瞭度ってなに?という方も多いと思います。あまり聞きなれない言葉ですよね。僕もLightroomを触るようになって初めて”明瞭度”というものを知りました。使い方さえ間違わなければとっても便利な機能かと思いますので、まとめていきたいと思います。前回のコントラストに関する記事は下記リンクからご覧ください。
明瞭度とは?
まずは明瞭度の言葉の意味から解説していきます。明瞭度とは….
ローコントラストと呼ばれる補正機能。コントラストが明暗差をコントロールするのに対し、明瞭度はエッジ(輪郭)部分を中心に明暗差をコントロールします。
コントラストとどう違うの?という質問をよく受けます。確かにコントラストと明瞭度はよく似ているので、ごっちゃんになってしまいがちですね。では続いて写真でコントラストと明瞭度の違いについてみていきたいと思います。
コントラストと明瞭度の違い(写真で比較)
元画像
それではこの写真を使ってコントラストと明瞭度の違いについて説明していきます。
ではまず、コントラストを+100してみます。
コントラストを100にした写真がこちら。
コントラスト+100にした写真
明暗差が大きくなり、インパクトのある写真に仕上がってますね。
ではそれに対して今度は明瞭度を100にしてみたいと思います。
明瞭度のスライドバーを100にあげました。それがこちらの写真。
明瞭度を+100にした写真
確かにコントラストと少し似ている部分はありますが、仕上がり方は全然違いますね。明瞭度はエッジ(輪郭)の効いた写真になっています。
明瞭度をあげた写真の方が、コントラストをあげた写真よりも建物や雲の輪郭がはっきりしていますね。逆にコントラストをあげた写真ほどの明暗差は、明瞭度をあげた写真にはありません。こうやって比較してみると全然違うものだということがわかりますね。
ポートレートにもよく使われる。
明瞭度はエッジ(輪郭)を調整するものだということがわかりました。明瞭度は、ポートレートで使ってみても面白い効果が得られます。
このポートレート写真を使って、比較していきたいと思います。
元画像
まずは明瞭度を+30にあげてみます。するとこんな感じになりました。
明瞭度+30にした写真 ※わかりやすく大袈裟にかけています。
全体的にエッジが強調されました。少し硬い感じになりましたね。続いて元画像から-30にしてみたいと思います。
明瞭度-30にした写真 ※わかりやすく大袈裟にかけています。
こちらは逆に柔らかく、ソフトフォーカスのような効果が得られました。
明瞭度を調整するだけで、写真の印象がガラッと変わりますよね。-側に補正すると、ソフトフォーカスのような効果が得られ、ふんわりと柔らかい印象になります。逆に+側に補正すると、硬く、エッジの効いた写真に仕上げることができます。簡単に印象を変えることができるので、ポートレートや風景をとるような人は使いこなせるようになるといいでしょう。
明瞭度の注意点
明瞭度を使う上で一つ注意点があります。それは”明瞭度の過剰補正”です。明瞭度は簡単に効果が得られて便利な機能なのですが、見る人が見れば「これは明瞭度をいじっているな」というのが一発でわかってしまいます。また、過剰補正すると逆に写真として補正独特のデジタル感が出すぎていて違和感を感じるようにもなりかねないので、くれぐれも過剰補正には気をつけましょう。
明瞭度失敗例 デジタル感が強く違和感がある。
最後に
以上、明瞭度についてまとめました。使い方さえ間違わなければ便利な機能だと思うので、使いこなせるように色々とレタッチしてみてください。