「ワンランク上の動画撮影をしてみたい」
というこれから本格的に動画をはじめたいきたい方に向けて、今回は日本メーカー製で重量級カメラに対応したジンバル「Libec TH-G3」を実際に使って撮影してきたので早速レビューをお届けします!
写真だけでなく動画制作にも興味があるという方は必見です。
3軸電動ジンバルとは?
映像や動画でいうジンバルとは、「手振れを抑えて、滑らかでスムーズな映像を撮影するための回転台付きグリップ」のことをいいます。
ジンバルを使うことで、手振れが少なく質の高い映像を撮れるようになります。ジンバルはここ数年でかなり伸びてきており、最近では一般の方カメラユーザーでも使用する方が増えつつあります。
海外メーカーのジンバル製品が大多数を占める中、今回は日本メーカー「Libec」のジンバルについて解説していきます。
日本メーカーLibecの初のジンバル
Libec(平和精機工業株式会社)は主に三脚やビデオスライダーなど動画機材を中心に展開している、60年以上の歴史を誇る日本のメーカーです。
電動ジンバルは特に中国のメーカーが多い中、Libecから初めての電動ジンバル「Libec TH-G3」が2020年1月に発売されました。0.5〜3.6kgまでの重量級カメラまで載せることができ、最大18時間のバッテリー持続時間、またLibecアプリでスマートフォンからの操作もできる多機能なジンバルです。
詳しくは製品紹介動画をご覧ください。
Introducing Libec’s New TH-G3 MULTI-ACTION GIMBAL from LTV – Libec TV on Vimeo.
「Libec TH-G3」セットアップ
「Libec TH-G3」で撮影する前に、セットアップに入ります。
「Libec TH-G3」の専用キャリングケースです。スリムで持ち運びもしやすく、また収納場所にも困りません。
開封します。
中身はこの通り。
全て出してみました。
同梱品は
- ジンバル本体
- ミニ三脚
- バッテリー
- バッテリー充電器&充電ケーブル
- バッテリーケース
- スライドプレート
- ショルダーストラップ
- ライザープレート
- カメラネジ 1/4″
- PC接続用ケーブル
- カメラコントロールケーブル ×4
- レンズサポート &レンズサポートツマミ
- 専用キャリングケース
- TH-G3 取扱説明書
となっています。
まずはバッテリーの充電をします。
充電が完了したらバッテリーカバーを開けてバッテリーを入れます。
そしてミニ三脚を取り付けます。
続いてカメラにスライドプレートを取り付けます。
矢印の方向とレンズの方向を合わせて取り付けます。
カメラネジをしっかり締めましょう。高さ調整が必要な場合は、カメラとスライドプレートとの間にライザープレートを取り付けます。
ジンバル本体のカメラ台に取り付けます。ツマミを緩めてからプレートを入れていきます。入ったら落ちないようにしっかりとロックされていることを確認してください。
カメラを載せることができたら、各軸(ティルト軸・ロール軸・パン軸)のバランスの調整をします。電源を入れていない状態でもなるべく水平になるように調整することで、ジンバルの性能をフルに発揮させることができます。
調整が済んだら最後にケーブルとカメラをケーブルで接続します。
これでセットアップ完了です。
簡単にセットアップできました。「Libec TH-G3」は最大3.6kgのカメラを載せることができるので、SONYのミラーレス一眼カメラくらいなら余裕です。
初心者でもしっかり取扱説明書を見ながら行えば決して難しくありません。
実際に「Libec TH-G3」で撮影!
セットアップが完了したところで早速撮影してきました!
こちらがジンバルの基本スタイル、「トップダウンスタイル」です。
他にもジンバルを逆さにして、ローアングルで撮れる「ボトムアップスタイル」とジンバルを真横にして撮影する「ペンライトスタイル」があります。「ペンライトスタイル」時のみカメラを360度回転させて撮影する「360度ロール」という撮影もできます。
撮影したい画角によってスタイルを使い分けると良いでしょう。
また、Libecのアプリを使うとさらに様々な機能を楽しめます。
アプリはAPPストア、GooglePlayでダウンロードできます。
アプリがダウンロードできたら立ち上げて、中央の「Connect Device」をタップします。ジンバルの電源が入っていれば、機器のシリアル番号が表示されるので、そちらをタップします。これで接続完了です。いちいちスマホの設定画面等開かなくていいので、素早く接続できます。
アプリではリモートコントロール、設定、キャリブレーション、タイムラプス、センタリングなどの操作が行えます。
こちらがリモートコントロールの画面。
スマホからジンバルをこのように操作することができます。
「Libec TH-G3」の機能面は、ブレを抑えてくれるジンバルとしての基本機能を初め、360度ロールやタイムラプスやリモートコントロールなど、申し分ありません!!
「Libec TH-G3」で撮影した動画
「Libec TH-G3」で撮影した映像を編集したのがこちらになります。大阪の観光地、難波・心斎橋あたりの街中で撮影してみました。
撮影に使ったカメラはとレンズはこちらです。
- SONY α7RⅣ
- SONY FE 35mm F1.8 SEL35F18F
ジンバルはこのとき初めて使用してまだ使い慣れておらず、制限された時間の中での撮影でしたが、それでもきれいで滑らかな映像を撮影することができました。手持ちでの動画撮影ではこうはいきません。
ジンバルがあるだけで動画の表現の幅がとても広がります!
「Libec TH-G3」使ってみた感想
実際に、「Libec TH-G3」を使ってみて感じたことをまとめました。
結論から簡単にまとめると、全体的にとてもバランスが良く、実用性の高いジンバルだと思いました。私自身、ジンバルは今回で3台目なんですが、最初の2台は海外のそれぞれ違うメーカーで、どちらも使いこなすまでが非常に時間がかかっていました。
「Libec TH-G3」は価格も安くて、初心者でも扱いやすく、バッテリー持ち時間が長く、機能面も申し分ないので、これからジンバルを使う頻度が増えそうな気がします。
それでは具体的なポイントをご紹介していきます。
1価格が安い!!
他メーカーの同等のスペックの電動ジンバルの中でも、「Libec TH-G3」は比較的安価です。安いからと言って機能的な部分で大きく劣っているという訳ではありません。ジンバルとしての機能性は申し分ありません。それでいて価格も安いので、コスパ抜群だといえます。
2アプリの接続が早い 操作感も良い
Libecアプリは接続がとても簡単で素早くでき、また操作感もとても良かったです。中国メーカーのジンバルの専用アプリは結構英語表記のものも多く、使い方がわからず使いこなすのに時間がかかりますが、Libecのアプリはすべて日本語表記なので、わかりやすく悩むことがありませんでした。
3バッテリーの駆動時間が長い
「Libec TH-G3」のバッテリー駆動時間は最大18時間と、とても長いです。同等のスペックを持つ他メーカーのジンバルと比較しても、飛び抜けています。特に電動ジンバルは屋外で使用することが多いと思うので、バッテリー駆動時間が長いのは安心です。
4安心の日本製 サポート体制も良い
Libecは日本のメーカーなので、何かあったときも質の高いサポートを受けることができます。これは海外メーカーにはない、Libecだけの強みです。
今回実際に、アプリを使っているときにうまくいかない部分があって、メーカーに問い合わせたところ丁寧な返答をいただき、すぐに問題解消しました(iPhone側の設定の問題でした)。海外メーカーの場合、まず言葉のハードルがあるため、そもそも問い合わせるまでが大変でこのようなスピーディーで丁寧な対応は難しいです。
「Libec TH-G3」はこんな人におすすめ
一通り使用してみて、「Libec TH-G3」をおすすめしたい人たちをまとめました。
- 初めてのジンバル購入を考えている方
- 写真だけでなく動画作品も撮っていきたいと思っている方
- 海外製品に不安を感じている方
- VLOGなど、日常的に動画撮影をする方
スペックや機能性、価格を考えるととてもコスパの良い製品だと思うので、初めてのジンバルとしても良いと思いますし、ワンランク上の動画撮影をしてみたい動画初心者の方にもおすすめです。
使い方がわからない場合でもサポートもしっかりしているので安心です。
最後に
以上、「Libec TH-G3」の製品レビューでした。これから動画制作時に使用していくことになりそうです!
電動ジンバルが多く発売されてこれから動画を本格的に始めたいと考えている方は「どのメーカーの製品を選べばいんだろう?」という疑問を持っている方も多いと思います。
「Libec TH-G3」は機能性はもちろん、信頼できる日本メーカーだからこそ安心して使用することができます。気になった方はぜひチェックしてみてください。
Libec製品はこちらもおすすめ!