
1児の母でカメラライター歴5年のかんばらふうこです。
「写真好きな子供にデジカメを購入するか悩んでいる。」「よくカメラを使うけど上手く撮るのに苦戦している。」というお子様が、自分らしい写真の撮り方を発見するためにチャレンジしたい5つのステップをお届けします。
スマホは直感的に撮影できるシンプル操作ですが、本格的なカメラの形、ボタン、機能になると難しく感じてしまうお子様も多いです。
カメラは一生続けられる趣味。だからこそ、今の自分にしか撮れない写真や動画を残せる素晴らしさを子供にも感じてもらえると嬉しいですよね。
子供の写真上達にチャレンジしたい5つのステップ
はじめて一眼レフやビデオカメラを購入した大人が少しずつ機能を覚えたり、家の近くでスナップに挑戦してみるのと同じように、子供もカメラを習得するのに少しずつステップを踏んでいく必要があります。
1 まずはカメラ選びから
これからの人生の相棒になるとも言えるカメラ選びは慎重に。子供が使うカメラはデザインも大切ですが、撮ることが楽しいという感覚にする機能性も見逃せません。
ただ見たままの景色を撮影するだけでなく、自撮りカメラ付きで自分の顔や友達との集合写真を撮れたり、コラージュ機能で撮った写真を可愛く加工できたり、ズーム機能で動物や乗り物をきれいに写したり…、日頃から子供が好きなものを被写体にすると考えたときに必要な機能を考えてみましょう。
- メイクごっこやオシャレが好き→『自撮りレンズ付きのカメラ』『加工機能があるカメラ』
- 電車や飛行機、乗り物が好き→『ズーム機能搭載カメラ』『三脚穴があるカメラ』
- YouTuber風の動画を撮りたい→『動画撮影も可能なカメラ』『長時間撮れる大容量バッテリー搭載』
- ペットの動物や友達、決まった被写体がいる→『オートフォーカス搭載のカメラ』
- 旅行での風景写真や、お家の中を撮ることが好き→『広角レンズ搭載カメラ』
私の息子は自分の写真を見返すことが大好きで、よくプリントもするので、高画質&デュアルレンズのデジカメを使用しています。ドライブやプチ旅行も沢山しますが、その時は遊ぶことに夢中なので自宅でカメラを楽しめるものを選びました。
また、「子供用デジカメ」か低価格で購入できる「大人用コンデジ」か悩んでいる方に、それぞれの魅力をご紹介します。
大人用のコンデジの魅力 |
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子供用デジカメの魅力 |
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おすすめカメラをまとめた特集記事もあるのでチェックしてみてください。
2 『いつもの風景』を切り取ろう
新しいカメラを購入すると、ちょっと遠出をしたくなったり、写真映えスポットに行って「さぁ、撮ろう!」と気合を入れたくなりますが、まずは日常の風景を美しく切り取ることからスタートしていくことがポイントです。
子供と大人とでは見えている景色が違うので、見慣れない景色でどんな風に撮影したらいいか分からない場所に行くよりも、『毎日遊んでいるぬいぐるみを椅子に座らせて撮る』『ママが作ったご飯を美味しそうに撮る』といった身近なものを被写体にすることが子供カメラマンとして撮影スキルを磨いていく近道になります。
おうちでの撮影に慣れてきたら、公園に行ってハトや遊具を撮ってみたり、ママやパパと自撮り写真に挑戦してみたり。同じ景色でも、撮影を繰り返しているうちに子供自身が写真の切り取り方に変化を加えてみたり、まだ撮っていない被写体に気付いたり、“カメラを通して自分で考える力”を身につけていくことができます。
3 子供が撮影場所を決めて冒険してみる
いつもの風景を上手に撮れるようになったら、子供自身が撮影したい場所をリストアップしてみましょう!
といっても、お出かけには家庭それぞれの予算があると思うので、できるだけお金をかけずにお出かけをしたいという方はママ・パパが事前にリスト化したものから子供に行きたい場所ランキングをつけてもらったり、動物や乗り物など撮りたい被写体から撮影場所を決めることがおすすめです。
お気に入りのぬいぐるみがある場合であれば「この子をどこで撮りたい?」とモデルを決めると、子供も行き先を決めやすくなります。
- 図鑑や絵本を活用して撮りたい生き物を探す
- お気に入りのぬいぐるみ、仲良しのペットをどこで撮りたいか考える
- 冒険の内容をテキスト化して計画性を身につける
子供が撮影場所を決めることで、撮りたいもを上手に切り取ろうと努力する姿が見れるだけでなく、何時に〇〇にいく、目的に行くには電車で何円かかる、など自分で決めることで自立を促すこともできます。目的地を決めたらママやパパと一緒に、行くまでの交通手段や1日のプランを紙に書いて冒険のしおりも作ってみてくださいね。
4 撮ったその日に見返す習慣を
写真スキルを磨く上で、撮ることと同じくらい「見返す」ことが重要です。
子供は親から褒めてもらうことが自己肯定感を上げることにつながり、上手に撮れた写真を自分で選ぶことで「次の撮影でもっと上手く撮りたい!」と新しいチャレンジを見つけていくことができます。
お家に帰って撮った写真を見ながら「これはどんな風に撮ったの?」「この写真は動物のいい表情が切り取れてるね!」「空がきれいに撮れているね。次は飛行機が飛んでる空を撮りに行こうね!」など、家族のコミュニケーションを育みながら、子供がカメラを持つたびに自分らしい写真を追求していけるような声かけをしてあげてください。
いろいろなものに興味津々な時期の子供はカメラで撮っている瞬間は楽しいけれど、どんな写真を撮ったか覚えていなかったり、自分1人だけで遊んでいるという感覚になっている可能性があります。撮っている瞬間だけでなく、1枚1枚お話をしながら見返す時間も大切にしてくださいね。
5 プリントして作品にしてみる
子供が撮影した写真はデータ管理だけでなく、お気に入りをセレクトしてプリントすることも大切です。
近年、オンラインプリントサービスが増加しており、スマホやパソコンから写真データを送るだけでプリント商品が自宅に届くので、子供と一緒にプリントしたい写真を選んで注文してみてください。プリント写真には画面では感じられない写真のあたたかみがあり、1枚1枚じっくり楽しめます。データ管理だと写真で容量がいっぱいになってしまったり、親が管理しているデバイスだと子供が好きなタイミングで写真を見返すことができなかったりします。
子供が「最高の写真が撮れた!」と思う写真は、形に残すことで一生の宝物に。
■ハーフサイズプリント
L判写真の半分サイズ「ハーフサイズプリント」。低画質な子供用のカメラでも小さいサイズでプリントすればキレイな仕上がりになります。リング穴でページ数を増やせるので、子供の写真が増えても大丈夫◎
■フォトパネル
とっておきの1枚を飾るならフォトパネルがおすすめ!子供部屋や玄関、リビングなど、子供の見える位置に飾ることができます。
■オリジナルトートバッグ
ミニトートバッグなら子供もカメラを収納して持ち運べます♪ 自分の撮った写真をプリントしたトートバッグがあれば、お出かけがもっと楽しくなりそう!
子供の写真撮影で親がサポートすること
子供が写真を撮っている時ママやパパができることって?「もっと上手に撮りたい!」と子供の好奇心を引き立てる方法を3つご紹介します。
次のミッションを与える
自分から撮りたいものを見つけることも大切ですが、何を撮りたいか考えても思いつかない時は親からミッションを与えてみてください。
行動範囲を制限される子供時代は、同じ風景の中からいろいろな被写体を見つけなければ写真のバリエーションは増えないので、回数を重ねるごとにカメラに飽きてしまうお子様もいるかもしれません。
1 「あ」からはじまる物だけを撮影してみよう!
2 建物や遊具、何かの「隙間」を切り取ってみよう
3 写真しりとりをしながらカメラ散歩をしよう(例:バス→すべりだい→いぬ→ぬいぐるみ→耳 …)
4 写真にストーリーを加えよう。撮った写真に文章を入れて自分だけの物語が完成!
5 ものさしを持って!10cm以下のものを撮ってみよう
日々の生活の中に小さな挑戦を。チャレンジリストをクリアしていくごとにシールをはって、全部たまったら好きな場所に写真旅行しにいく!など目標を作っても良いですよね。
「4 写真にストーリーを加えよう。撮った写真に文章を入れて自分だけの物語が完成!」は、事前にストーリを考えて、その内容に沿った写真を撮りフォトブックにします。フォトブック作成サービスは写真とテキストを入れることができるので、絵本のようなフォトブックを作ることができます。
ただ撮るよりも、写真に意味を持たせることで、よりカメラの楽しさを体感できます。小さなミッションをこなしていくことで子供の自信にも繋がるので試してみてください。
撮影小物を使ってサポートする
子供用のカメラ・低価格コンデジの性能では、キレイに写すことが難しい撮影シーンがあります。
例えば、雨の日の薄暗いお部屋の中、夜景、高いところにあるものをアップで撮りたいときなど、大人の力を借りなければ思い通りに撮ることができません。本格的なカメラであれば撮影機材を取り付ける部分がありますが、子供用のカメラには搭載されていないことが多いです。
そこで、シーン別におすすめの撮影小物を3つご紹介します。
■撮影用LEDライト
室内での撮影、暗い屋外での撮影では、子供が撮りたい被写体に向けてライトを当てて明るく照らしてください。自撮りをする時にも、被写体の顔をキレイに写すことができます。子供用カメラは電気がついていても少し薄暗い室内になると暗く写ってしまうことがあるので、自宅でも旅先でもLEDライトが活躍してくれます。
■折りたたみチェア
あともう少し身長が高ければ撮れるのに…という悔しいシーンが子供には多いはず。ミニ折りたたみチェアであれば、ベビーカーやキャリケースにしまえるので、子供が写真を撮りたい時に広げてのぼるだけでOK!
■背景シート
子供だって、買ったばかりのおもちゃやお菓子、お気に入りのものをオシャレに撮りたい!たまにはお菓子やジュースをオシャレな食器に入れて撮ってみたり、おままごとで使うアクセサリーやコスメをプロカメラマンの様にオシャレに切り取ってみては?
いつでも写真を見返せる環境づくりを
せっかく撮った写真も、親のスマホやパソコンに保存していては好きなタイミングで見返すことができません。
大人が自分で撮った写真を見返して思い出を振り返る様に、子供にも写真を見て自分の過去を振り返ることは“自分で自分を認めてあげる素晴らしい時間”になります。
デジタルフォトフレームにデータを入れれば、スマホやパソコン容量を開けることもでき、子供部屋や寝室に置いておけば子供が自由なタイミングで見れます。親のデバイスで見せると、他のアプリを開いてトラブルにならないか心配になりますが、デジタルフォトフレームであれば子供だけでも安心です。
低価格でおさえたいという方はFUJIFILM Print&Giftがおすすめ!小ページから作成可能で、1ページのなかに何枚も写真を入れることができます。デザインテンプレートがあるので、子供が自分で写真の配置を考えたり、テキストやスタンプで思い出を彩ることができます。
子供が撮った写真で作ったフォトブックを敬老の日や誕生日にじいじ・ばあばにプレゼントするのも素敵。
まとめ
写真を撮る、というシンプルな遊びのように感じるカメラですが、「撮影場所を考える」「撮りたいモノを見つける」「写真を形に残す」など、撮る以外のステップを踏んでいくことで、遊びながら自然と想像力や好奇心を育んでいくことができます。
特別な日の思い出を残すだけでなく、日頃の生活の中で小さなミッションをクリアしてくことで、学校や習い事にはできない新しい発見もできるかもしれません。