いつものフィルムで2倍撮れる!ハーフサイズカメラの魅力とおすすめ

かんばらふうこ
読者のみなさんこんにちは、関西写真部SHARE専属ライターのかんばらふうこです!

 

今回は、1960年代にブームとなった「ハーフサイズカメラ」について紹介していきたいと思います!1コマを2つに分けて写真が現像されるので、いつものフィルムで撮影できる枚数が2倍になる魅力たっぷりなハーフサイズカメラ。

人気女性フォトグラファー花盛友里さんがハースサイズカメラで撮影した作品や、各メーカーのハーフサイズカメラをお届けしていきます!

ハーフサイズカメラとは

ハーフサイズカメラとは

出典:almostwhite

ハーフカメラとは、35mmフィルムを使用するカメラの中でも面積が狭いカメラのことをいいます。

オリンパスから発売されている「ペン」シリーズや、キャノンの「デミ」シリーズなどを聞いたことがある人はいるのではないでしょうか。

ハーフサイズカメラはフィルムが高価だった時代に、ひとつのフィルムで通常の倍の枚数が撮れることでコスパがよくなり人気が出ましたが、現在ではオシャレアイテムとしてや、カメラ初心者が気軽に使えるカメラとして人気を集めています。

 

ハーフサイズカメラの魅力

ハーフサイズカメラの魅力を紹介していきます!

ヴィンテージ感の漂う外観

ハーフサイズカメラ ヴィンテージ感の漂う外観

出典:https://www.filmisundead.com/test-avis-canon-demi-ee-17/

ハーフサイズカメラの魅力のひとつは、持っているだけでおしゃれさんになれるヴィンテージなデザインです。

多くのハーフカメラが1960年代に発売されていることもあり、現代ではあまり作られることのないレトロさがあります。古着にも合うので、ファッションとして楽しむこともできます。

今時なデザインよりも、あえてヴィンテージなデザインのカメラを使用したい方にオススメです。

 

通常のフィルムの2倍の枚数撮影できる

ハーフサイズカメラで撮影された写真

出典:hiveminer

フィルムカメラは24枚または36枚撮りが定番ですが、ハーフサイズカメラは定番のフィルムカメラの「2倍」の枚数を撮影することができます。

その理由は、ハーフサイズで撮影した写真は、フィルムを半分に分け、一コマの中に縦型写真が2枚入っているからなんです。現像後、2枚の写真をトリミングして一枚ずづとして分ける人もいれば、あえて繋げたまま作品として残す人もいます。

2枚繋げたままであれば、ストーリ性が出るので自然と味わい深い写真に仕上がります。

 

手軽な手のひらサイズ

ハーフカメラ 手軽な手のひらサイズ

出典:https://lifetam.exblog.jp/5194243/

ハーフカメラという名前の通り、一般的なカメラの半分の大きさによりコンパクトなサイズ感女性の手にもすっぽりとおさまる小ささが魅力的です。

小さいといっても、コンパクトデジタルカメラくらいの大きさなので、小さすぎないところがちょうど良く、見た目にこだわる人にも使いやすいです。

普段使いのバッグに入れてもスペースに余裕があるので、ちょっとしたお出かけに最適です。

 

ハーフサイズカメラで撮影された作品

ハーフサイズカメラで撮影された作品を紹介します!ひとつのフィルムで2枚撮れるという特徴を持っているハーフカメラの作品はとても雰囲気があります。

Canon Demi C

出典:lomography

こちらはCANON DEMI Cで撮影された写真です。

 

Canon Demi C 2

出典:lomography

ふとした街の景色でも、建物全体が写っているものと、どこかの窓を写したものを一緒にすることで、普段組み合わさることのないひとつひとつの作品が違った活き方をします。

 

ハーフカメラ はなもりゆり

出典:https://ameblo.jp/yurihanamori/entry-12246063848.html

こちらは、有名女性フォトグラファー花盛友里さんがリコーオートハーフで撮影した写真。

 

ハーフカメラ はなもりゆり2

出典:https://ameblo.jp/yurihanamori/entry-12246063848.html

さっきのストリート写真とは違い、ポートレートだとストーリー性が出て面白いですよね。2つのコマがあることで、その中にどんな物語を詰め込もうか考え、想像力やアイデア力が伸びていきます。

いつもの撮影とは作品づくりに対する考え方も変わって、写真家としてのレベルアップにつながるのがハーフカメラなのではないかと思います。

 

OLYMPUS(オリンパス)のハーフサイズカメラ

1959年にハーフカメラシリーズの販売を開始したオリンパス。これまでに発売されたハーフカメラを紹介します。

OLYMPUS PEN FT

OLYMPUS PEN FT

出典:https://camerafan.jp/cc.php?i=213

1966年発売。オリンパスペンFの外観は変えず、TTL露出計を内蔵したモデルです。さまざまな改良をし、セルフタイマー一回巻き上げへの変更などの機能搭載を実現しました。

 

OLYMPUS PEN EE-2

OLYMPUS PEN EE-2

出典:http://www.tokyocamera.net/product/2853

レンズを28mm F3.5とし、固定焦点にしたハーフサイズカメラです。レンズのデザインがオシャレで、昭和レトロ感がたまりません。

 

Olympus Pen EE-3

Olympus Pen EE-3

出典:https://chemicalcameras.wordpress.com/olympus-pen-ee-3/

オリンパスペンEE-2にフラッシュマチック機構が追加されたハーフサイズカメラ。カラーもブラックとかっこいいデザインになり、男女ともに使いやすいです。

 

Canon(キャノン)のハーフサイズカメラ

Canonのハーフサイズカメラは1963年に発売され、のちに様々なバリエーションのデミシリーズが販売されています。

Canon Demi EE17

Canon Demi EE17

出典:https://ameblo.jp/tetti/entry-10107186957.html

1966年5月に発売されたハーフサイズカメラ。デミシリーズの中でも最高級のカメラで、多くのカメラ好きに使用されていました。

 

Canon Demi C

Canon Demi C

出典:https://www.parkcameras.com/p/SH-81-0043/used-film-cameras/canon/used-canon-demi-c-kit

1965年4月に発売されたレンズ交換式のハーフカメラ。気軽にスナップ写真撮影ができる自動プログラムEE機能付きです。

 

Canon Demi S

Canon Demi S

出典:youtube

1964年9月発売。30mm F1.7の明るいレンズが使用されています。60年代のレトロなデザインが魅力的です。

 

RICOH(リコー)のハーフサイズカメラ

RICOHのハーフサイズカメラは1961年から販売されています。ユニークで可愛らしい形がカメラ女子から人気です。

RICOH AUTO HALF

RICOH AUTO HALF

出典:wiki

1962年11月に発売されたハーフカメラ。こだわりのデザインと、自動式フィルム巻き上げが人気となりベストセラーカメラと言われています。特徴はレンズとセレン光電池をつなぐ縦長カバーです。

 

RICOH AUTO HALF SE

RICOH AUTO HALF SE

出典:カメブロ

1967年9月に発売されたオートハーフSE。このカメラは、巻き上げで自動的に1コマ目まで送られる仕組みになっています。見分ける時のポイントは、カメラ上部に「SE」という文字が入っているかです。

 

Ricoh AUTO HALF E

Ricoh AUTO HALF E

出典:https://tabix3.exblog.jp/7220263/

1966年11月に発売されたオートハーフカメラ。初期のオートハーフよりも丈夫な作りになっており、安定感があります。シャッターボタンカメラ上に突出があるのが特徴です。

まとめ

以上、ハーフサイズカメラについて紹介してきました!あまり聞きなれていない人もいるかもしれませんが、フィルムカメラ愛用者やカメラ初心者におすすめした魅力たっぷりなカメラです。皆さんもぜひ、ハーフサイズカメラをゲットして街へ出かけてみてくださいね。

 

トップ画像出典:https://www.filmisundead.com/test-avis-canon-demi-ee-17/

 

 

 

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