今回は、これから「写真・カメラを仕事にしていきたい」と考えている方に向けて、“これからしたほうがいい5つのこと”をまとめていきたいと思います。あくまで個人的な見解になります。
以前書いた「写真上達に繋がる11のことを紹介」と被っている部分もありますが、改めて伝えていきたいと思います。
1自己投資をする
本気で写真を仕事にしたいと考えているのであれば、自己投資は怠らないようにしましょう。ビジネスとは本来、先に投資してから、あとでお金を稼ぐフローが一般的です。何もしないままには仕事が来ることはありませんし、当然お金も入ってきません。
そして、ここでいう自己投資とは、カメラやレンズなどの機材にお金を注ぎ込むことだけではありません。もちろん、いい機材が揃っていることに越したことはないのですが、それよりもっと重要なのが「知識、スキル、経験」を身につけるための自己投資です。
クライアントがプロに仕事を依頼するのは、いいカメラを持っているからではなく、作品を見て、そしてその人の実績や経験をみて判断し、仕事を依頼してきます。たくさん積み上げてきた経験にこそお金を出すのです。
綺麗な写真を撮ることができるカメラマンでも、撮影の現場の経験が全くなければ仕事の話はなかなか舞いこんできません。仮に仕事依頼があったとしても、安定して依頼がくることはないでしょう。
しっかりと自己分析して、今の自分に足りていない経験は何か、どんなスキルを身に付ければいいのかを出した上で、上手に自己投資することをおすすめします。くれぐれも無理のない範囲で実行してみましょう。
2ポートフォリオサイトを作る
自分の作品や実績を掲載し、人に見てもらうための、ポートフォリオサイトを作ることをおすすめします。無料でポートフォリオサイトを簡単に作れるサービスも増えてきて、誰でも手軽に作れる時代になっていますが、あえて独自ドメインで、自分オリジナルのサイトを作ることをおすすめします。
何故ならば独自ドメインのサイトは、無料で誰でも簡単に作れるポートフォリオサイトと比べると、信頼性も高く、ブランド価値も上がります。
昔こそ、人の紹介などでしか仕事はとってこれませんでしたが、ネット社会の現代ではWebサイトのお問い合わせから仕事の依頼がくることも非常に多いです。僕自身、サイトからのお仕事依頼は毎月、結構あります。ドメイン代や、サーバー代、サイト制作等でお金は多少かかってしまいますが、ネットからの問い合わせを獲得するための窓口を用意しておくことは、これから写真を仕事にしていく上では重要なことだと思います。
「具体的にどこでどのようにサイト制作すればいいか」とよく聞かれますが、個人的には運用面も考えるとワードプレスで作るのが良いかなと思います。
HTMLのコードで静的なポートフォリオサイトを作るのも一つの方法としてありですが、運用していくのが大変ですし、それなりにコードの知識も必要になります。
それに対し、ワードプレスは初心者から上級者まで使えて、カスタマイズ性も非常に高く、プラグインも豊富で、ネット上に情報もあふれています。困ってもネットで調べれば結構なんとかなります。また運用していく上でも、特にコードの知識も必要としないので、誰でも簡単に更新し続けられます。
3SNSに力をいれる
サイトを作っても誰にも見られることがなければ、なんの意味もありません。まずは人の目にふれてもらうために、手軽に始められるSNS(主にtwitter、Instagram、Facebook)に力を入れましょう。
SNSのフォロワーを増やしていくことで、サイトへ誘導したり、認知の拡大になります。またSNS上からもお仕事の依頼が来るようになります。
SNSの中でも、twitterはサイト誘導しやすくフォロワーも増やしやすい。Instagramはサイト誘導はしにくいですが、写真共有SNSなので、自分のファンづくりがしやすくポートフォリオの役割を果たしてくれる。Facebookは、サイト誘導もしやすく、中年層以上の利用者へのアプローチがしやすい。といった特徴があります。それぞれのSNSの特徴を意識して使い分けると良いでしょう。
ただし、気をつけなければならないのは、「SNS中毒」にならないこと。手軽なゆえ、SNSにのめり込みすぎて、いいねをもらうことに必死になってしまったりすると、本来の目的とズレてしまいます。また、撮影した作品をとやかくなんでもアップしすぎてしまうと、作品の価値を下げてしまうことにもなりかねませんし、意図せず炎上してしまうこともあります。
SNSを窓口として、SNS上から仕事依頼を受けるというのも一つの方法として悪くはないと思うのですが、頭に入れておいて欲しいのは、特性上、「SNSから質のいい仕事依頼はくることはない」ということ。もちろん例外もありますが、ほぼ断言できます。SNSは誰でも簡単に無料で始められるという部分から、どうしても敷居が低くなりがちです。質の高い仕事依頼はSNSからではなく、やはりWebサイトの問い合わせからきます。
SNS本来の役割を明確にした上での運用をおすすめします!
4写真関係のコミュニティに属する
写真のサークルや写真教室など、なんかしらのコミュニティに属することも良いでしょう。定期的に情報交換もできますし、そこで築き上げた人脈からいい話がくることも結構あると思います。
フリーランスのカメラマンとして1人でずっとやっていると、考え方や視野が狭くなりがちです。ですが様々な人と関わることで、刺激を受けたり、新しい考えや知識を取り入れることができます。
「Give and Take」精神で、人脈を大事にしていれば、仕事に繋がるものだけではなく、それ以上のものも入ってくることでしょう。
5写真展を開催する
写真を”撮る”ばかりでなく、ちゃんと人に見てもらい評価されることも大切です。
また写真展を開催することで、写真のプリント技術や、額装の知識も身につきます。最近はデジタルカメラを使うことが多く、撮影したデータを送るだけでプリントすることなく完結する案件も多く、フィルムカメラの時代に比べて、写真を現像・プリントする機会も減ってきました。
とはいえまだまだ紙媒体の広告物は多く、カメラマンとして仕事していく上では、印刷・プリントの知識もあったほうが何かと役立ちます。仕事の幅が広がりますし、クライアントに対しての提案力も変わってきます。写真展開催で、スキルアップとともに、名を売っていくための認知拡大も同時に狙ってみると良いでしょう。
最後に
以上、「これから写真を仕事にしていきたい人」に向けて、“したほうがいい5つのこと”をまとめました。あくまで個人的な見解なので、参考程度に受け止めれくれればと思います。
写真を仕事にするということはそう甘くはないですが、ぜひ諦めずに実現させてみてくださいね!