
今回はおいしそうなパンの撮り方を紹介したいと思います。
クリップオンストロボを使ってただ光を当てて撮るだけではなく、よりおいしそうに見えるテクニックを紹介します。
クリップオンストロボ(今回はNissin Di700A)
アンブレラ
トレーシングペーパー
ディフューザー
レフ板
STEP1 アンブレラの反射で撮影
料理写真は前回の記事にも書いた通り、逆光から撮るので斜め後ろに配置します。
こんな感じ。
まずはクリップオンストロボの光をアンブレラに反射させて撮ってみます。
ちなみにストロボを使って撮るときは他の光が混じらないように部屋の電気は消して真っ暗な状態で撮ります。

アンブレラの反射だけで撮った写真
アンブレラの反射だけで撮ったのがこちら。ハイライトとシャドウがきついですね!白飛びしてしまっています。
光量を減らせばまだマシになりますが、光の質が固いのでどうしてもメリハリのついたきつい写真になってしまいますね。やわらかいふんわりとしたパンの印象には向きません。
STEP2 トレーシングペーパーを挟む
では次に、光源のストロボとパンの間にトレーシングペーパーを挟んでみます。
配置はこんな感じ。
これで撮るとこうなります。

光源のストロボとパンの間にトレーシングペーパーを挟んだ写真
ハイライトが落ちて少しおいしそうになりました!でもまだ少しシャドウがきつい感じがします・・・。
STEP3 銀レフ板を使う
なので次はレフ板を使って手前の影をなくしてしまいたいと思います。
配置はこんな感じ
レフ板は銀のほうを使って撮ってみます。銀は白よりもより反射するのでレフ板の効果がより大きくなります。
これで撮ると・・・

銀レフ板を置いて撮った写真
手前の影がやわらかくなりましたね!!初めの写真からするとだいぶおいしそうに見えてきました!
ですが、ピントを合わせている細長いパンのtopから右側部分のシャドウもなくなってしまいました。
綺麗に光は当たっているのですが、やや平面的に見えてしまい、立体感が損なわれています。
STEp4 白レフ板で効果を弱める
レフ板の効果が強すぎたようなので、今度は白レフを使って効果を弱めてみたいと思います。
これで撮ると・・

白レフで撮った写真
美味しそうに撮れました!!パンの右側についていたシャドウがうっすら戻りましたね。
しかしもう少しだけシャドウをつけてより立体感をつけたいところです!
STEP5 レフ板を置く位置を離す
もうすこしレフ板の効果を弱めたいのでレフ板をパンからすこし遠ざけてみました。
これで効果がさらに弱まります!
これで撮ってみると・・・

白レフの距離を置いて撮った写真
シャドウが程よく戻って立体感が生まれものすごくおいしそうに撮れました!光をうまくコントロールすることができると写真が劇的に生まれ変わりますね。
これで十分すぎるくらいに美味しそうですがさらに細かいところを言うと、光の質がまだ少しだけ硬い気がします。トレーシングペーパーでだいぶ拡散されてはいるのですがもう少しやわらかくしたい!
そんな人はトレーシングペーパーからディフューザーに変えてみるといいでしょう!光の拡散のされ方がよりきめ細やかに変わるので全体的にやわらかく優しい印象になります。パンにぴったりな印象ですね!
STEP6 ディフューザーを使ってより美味しく
同じようにトレーシングペーパーを置いていた位置にディフューザーを置きます。
これで撮った写真がこちら!!!

ディフューザーを使って撮った写真
先ほどのシャドウもそのままで光の質だけやわらかくなったので全体的に印象が良くなったと思います!
よりおいしそうになりましたね!最初の直射光の写真と比べてみても柔らかくより美味しそうに見えますね!
Before & After
こうして光をうまいことコントロールできれば、レンズやカメラに左右されずにおいしそうな写真を撮れるようになります。
そうすればもう怖いものなんてありません(笑)
ぜひこのテクニック試してみてください!
撮影に使用したもの一覧
今回の撮影で使用したアイテムをまだ持っていないという方は、ぜひ揃えてみてください!パンの撮影はもちろん、料理写真、テーブルフォトで活躍してくれます。
1 クリップオンストロボ
2 アンブレラ
3 トレーシングペーパー
4 ディフューザー
5 レフ板