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有名写真家の人生を知りたい。今回は、アメリカ中のアーティストやお洒落さんたちが撮ってほしいと口にする、ファッションフォトグラファーのビル・カニンガムを10年に渡って撮影したドキュメンタリー映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」を紹介します。

 

 

映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

アメリカでは2010年、日本では2013年に公開された「ビル・カニンガム&ニューヨーク」。ドキュメンタリー映画の中でも、10年という長期密着で注目を集めました。

 

 

映画のストーリー

ビル・カニンガム

出典:http://stylenoted.com/

ファッションフォトグラファー、ビル・カニンガムはアメリカでは誰もが知る有名な写真家の一人です。約50年間、アップタウンからダウンタウンタウンまで、一晩中自転車を走らせファッションスナップを撮り続けました。映画では、ファッションスナップの撮影で街中を走り回りお洒落な人を見つけ写真を撮る姿や、どのようにスナップ記事のデザインを決めているかなどを見ることができます。また、ビルを知る芸術家やアーティストのインタビューもあり、ビルの人間性や、なぜアメリカでもっとも人気のある写真家になったのかを知れます。

 

 

ビル・カニンガムについて

ビル・カニンガム

出典:http://www.listal.com/

゛写真家を名乗ったら怒られるよ。ただ見たものを撮り記録しているだけだから。″

 

―ビル・カニンガム―

本名ウィリアム・J・カニンガム。1929年生まれ。ハーバード大学を中退し、ニューヨークで広告業界に就職しました。William J.というブランド名で帽子を作り始め、カーネギーホールの一室で帽子サロンを開きます。その後兵役に行くことになりました。ニューヨークに戻ってくるとシカゴ・トリビューン紙でファッションの記事を書き始め、のちにストリートスナップの撮影を始めます。ニューヨークタイムズ紙で「ON THE STREET」の連載がきっかけで一躍有名ファッションフォトグラファーになります。約50年ほどストリートスナップを撮り続けました。2016年に87歳で亡くなります。

 

 

カーネギーホール

ビルは芸術家の集まるカーネギーホールの上にある小さな部屋で暮らしていました。部屋中キャビネットで埋め尽くされ、生活感のあるものはベッドだけです。家庭を持たなかったビルは、カーネギーホールの主であり、アメリカの写真家エディッタシャーマンと二人で暮らしていました。

 

 

Episode「ワンピース姿の男性」

ビル・カニンガム

出典:https://www.nytimes.com/

ビルの撮影したファッションスナップの中に、ワンピースを着た男性がいました。その写真を掲載しようとしたビルですが、タイムズ紙は「男性が女性の格好をする写真は載せられない」と却下しました。ですがビルは一人で信念を貫き掲載をすることができました。「自分の写真が載ることを楽しみにしているスナップのモデルを悲しませたくない」という思いと、「個性を発信することは素晴らしい事だ」と世間に伝えるためです。ワンピースを着た男性は後に「私たちにとって大切な存在」と話す。

 

 

Episode「ビルのファッションセンス」

ビル・カニンガム

出典:http://www.mondieviaggi.eu/

ビルは一度や二度の撮影だけで服が破れてしまうそうです。すぐにボロボロになってしまう服をビルはテープでつなぎわせ、また着ます。ファッションスナップを撮影するビルですが、自分のファッションには無頓着で、周りからはよく変わり者と言われていました。写真家をする前は帽子屋をしていたのに、なぜいつも同じ服を着ているのだと。ビルのトレードマークは青いジャケットと自転車です。ビルを見つけた人々は撮ってほしいと彼に近づきます。

 

 

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ビル・カニンガムのカメラ

ビル・カニンガム

出典:http://huellalince.com/

映画の中でビルが使用しているカメラはニコンのFM2です。写真家を始めた頃は、知り合いから受け継いだ、オリンパスのハーフカメラを使っていました。「カメラをペンだと思え。メモを取るように写真を撮るんだと」と言われたことはずっと覚えていると語りました。

 

 

ビル・カニンガムの名言

ビル・カニンガム

出典:https://www.nytimes.com/

映画の中でのさりげないビルの言葉がとても深く心に響きます。人は誰でも表現する自由があり、よくよく考えればなぜ縛られたように生きているのか分からなくなります。しかし、ビルの言葉で好きなものを好きと発信することがいかに難しくて大事なことなのかが学べます。

 

「誰でもセンスはある だけど勇気がないんだ」

人の目を気にして、流行のファッションを着るのはセンスがいいとは言えない。

 

「重要なのは感想じゃない 見たものを伝えることだ」

ビルは仕事としてファッションスナップを撮っていましたが、それ以上に自分の見た人生の一部として見る人に発信していました。

 

「自由より価値のあるものなんてないよ」

人それぞれ好きな服を着る権利があり、他者にどうこう言われることはおかしい。

 

「最高のファッションショーは常にストリートにある」

ブランドのショーなどで着させられているものよりも、自分自身で選んだお洒落に意味がある。

 

「撮りに行くんじゃない 街に身を置き語りかけてくるのを待つ」

最高のファッショナブルを見つける時にビルが心がけていること。

 

 

ビル・カニンガムの作品

アメリカ中の人々が愛したビルの写真

ビル・カニンガムの作品

出典:https://www.nytimes.com/

 

ビル・カニンガムの作品

出典:http://openers.jp/

 

ビル・カニンガムの作品

出典:https://pleasurephotoroom.wordpress.com/

 

 

 

感想

人生に残したいと思えるものがあるということは素晴らしい。ビルは何十年もニューヨークの街中で写真を撮り、世界に発信し続けました。それは「自分の個性を出すのは悪い事じゃない」と人々に伝える目的があったからです。筆者の知り合いに写真家をしているA氏がいます。ビルとA氏はどこか共通している部分があり、彼らがなぜ成功し、愛される存在なのか分かった気がします。写真家の方がビルの生き方を見て、「ビルのようになりたい、もっと撮りたい」と思うのか「自分が撮っているのはスナップじゃなし、ここまでしなくても」と割り切って捉えるのかは自由です。

 

筆者は正直、ビルのようにストイックにはなれないなと思ってしまいました。それと同時に、文章を書くことが好きと言っていた今までに恥ずかしさも覚えました。だけど書き続けることに意味があるのだと学びました。映画を見て、そこで終わるのではなく人に伝えたい、共有したい。今はその気持ちだけでいいのかもしれない。知識や経験で語れることは多くないですが、筆者の人生の一部を切り取って見てくれているみなさんの一部になれるように書き続けます。

 

今回はビル・カニンガムのドキュメンタリー映画を紹介させていただきました。記事だけでは伝わらない写真家ビルの10年の人生をぜひ、映画で楽しんでみてください。

 

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