フォトグラファー・ゲルバンド愛『撮影セットから表現したい世界観を作る』CP⁺2025コラボインタビュー

 

CP⁺2025×関西写真部SHAREのコラボワークショップでゲスト出演していただく、フォトグラファー・ゲルバンド愛さんにインタビュー。

まるで映画の世界のようなスタジオをご自身で作り、作品の主人公となるお子様が楽しめる工夫をたくさん詰め込んでいます。

そんなゲルバンド愛さんが人気フォトグラファーになるまでの苦労や、作品作りをする上でこだわっていることについてお聞きしました。

 

Profile

ゲルバンド愛
フレンチカントリーな世界観を表現したスタジオを運営。スタジオには様々な背景やオリジナル衣装、アンティークの着物をご用意し、日々ベビーキッズから大人まで人物撮影を中心に撮影を展開。

 

 

スポンサーリンク

自分の表現したい世界観に辿り着くまで投資の日々

ーまずはじめに、ゲルバンド愛さんがカメラをはじめたきっかけを教えてください。

ゲルバンド愛

夫の転勤でロンドンに住んでいた時、フラワーアレンジメントを習い、お花を撮影するためにカメラを購入したのがきっかけです。

 

ーロンドンでフラワーアレンジメントなんて素敵ですね!ゲルバンド愛さんの作品はフレンチカントリーな世界観が魅力的ですが、この撮影スタイルに辿り着いた理由を聞かせてください。

ゲルバンド愛

昔から赤毛のアンや若草物語の本が好きで、小説の中に描かれている世界観に自然と惹かれていきました。

【どこか温かくて懐かしい】
田舎=カントリーの世界

こどもが成長した時に愛おしい我が子の写真を見返した時の感情と、どこか似ているような気がするからです。

 

ゲルバンド愛

ーカメラを仕事にするまでにどれくらい時間がかかりましたか?どんなことに苦労したか聞きたいです。

ゲルバンド愛

2017年におひるねアートの講師としてフリーランスの活動をはじめました。
赤ちゃんの魅力にどんどん惹かれ、カメラを本格的に学びました。
苦労したことは自分の表現したい納得のいく色味や世界観に辿り着くまでにLightroomやフォトショップに関する沢山の講座を受けて学びに投資したことです。
その苦労はかけがえのない財産になり戻ってきたので結果良かったですが、何年もかかりました。

 

イメージをより鮮明に頭の中で描き、撮影前に完成させておくことで最高の作品が撮れる

ゲルバンド愛

ーご自身でスタジオもされているんですよね!完全プライベート制のスタジオを運営しようと思った理由は何ですか?

ゲルバンド愛

ありがたいことに長くお付き合いさせていただいているリピーター様が多く、毎年沢山の撮影をご依頼いただきます。

大好きなお客様達とゆっくり向き合えるスタジオを持ちたいと思い、完全プライベート制のスタジオを運営しようと思いました。

 

ープライベート空間ならではの、お客様とのエピソードや印象的な出来事はありますか?

ゲルバンド愛

ハーフバースデーの撮影の時に、赤ちゃんがとても眠たくて泣いてしまい、お昼寝をさせてあげたことです。30分ほどのお昼寝の時間、ママさんにお茶を入れて育児の話、ママさんの今後の夢を聞いたりして、深いお話ができ楽しかったことが印象的でした。
赤ちゃんはお昼寝の後、ニコニコで撮影がスムーズに行きました。
プライベート空間での撮影だからこそ、お子様のペースに合わせた撮影ができて良かったと思った出来事でした。

 

ー特にお気に入りの写真を見せていただけますか?その理由・エピソードを聞かせてください。

ゲルバンド愛

ゲルバンド愛

表情で物語る1枚が撮れたお気に入りの作品です。
幼かった女の子が少女となり、大人への成長の階段を登り始める前のあどけなさと子供らしい表情が撮れたのがとても嬉しかったです。

私は人が大好きで、唯一笑うことができたり、喜怒哀楽を顔で表現できるのは人間だけだと思ってます。

そういう意味でも、この写真が撮れた時、いつも背景と人物の立ち位置や構図を意識してますが、表情で勝負できたお気に入りの写真です。

ーたしかに、見ている人もハッピーな気持ちになる一枚ですね!最高の作品を撮るために欠かせないことはなんですか?

ゲルバンド愛

イメージをより鮮明に頭の中で描き、撮影前に完成させておくことです。
ハーベスト秋の収穫祭の撮影会では大草原の小さな家をイメージした、田舎の子供達が収穫を祝い楽しむ姿を表現したくて、衣装担当のIzumiと衣装の生地選びから一緒に考え作り上げました。チームでイメージを共有することが大切だと思ってます。
私ひとりでは作り上げることはとても難しくチームがあるからこそ表現できている世界観です。

 

お子様が夢中になれる仕掛けを用意し自然な笑顔を引き出す

ゲルバンド愛

ースタジオの空間、衣装、メイク、レタッチすべてにこわだわりを感じますが、特にこだわっているポイントがあれば教えてください。

ゲルバンド愛

空間、衣装、メイク、レタッチのこだわりはもちろんですが、被写体のポージングや表情を引き出すことにこだわりを持っています。

私たちが表現したい世界はお子様の自然な表情や、ちょっとした仕草を最も大切にしているので、それを引き出すための目線誘導やコミュニケーション、意思疎通ができるお子様はポージングの誘導もして撮影をしてます。

ーフレンチカントリーな世界観の中でも色々なバリエーションを撮影されていますが、インスピレーションはどこから沸いてきますか?

ゲルバンド愛

インスピレーションは映画からヒントをもらうことが多いです。
飛行機の中で見ていた映画の主人公の家の壁紙が素敵でスマホで思わず写真を撮って、画像検索をして探したり。

またAI機能が優れているので、ピンタレストを覗いているとおすすめに私の好きな世界観のある風景や雑貨屋さんが出てきたりして無意識に刺激をいただいています。

 

ゲルバンド愛ーゲルバンド愛さんが影響を受けた写真家や作品はなんでしょう。

ゲルバンド愛

末吉瑞紀さんです。
昨年末吉瑞紀さんのスクールに入ってから作品力もグッと上がりました。

 

ーお子さんの撮影はその時の機嫌や年齢によっても大変さが変わると思いますが、コミュニケーションをとる中で大切にしていることはありますか?

ゲルバンド愛

お子様の気持ちに寄り添うことをとても大切にしています。
私は人見知りのお子様の心をほぐすのがとても好きで、撮影セットの中にはお子様が夢中になれるような木のおもちゃや仕掛けを沢山用意しております。

フォトグラファーになる前から接客の仕事をしていたので、人が好きなので、自然に笑顔で接していると心を開いてくれることが多いです。

 

 

この仕事が天職で、苦労を苦労と感じたことがない

ゲルバンド愛ースタジオを運営する上での課題や苦労したことはありますか?

ゲルバンド愛

素敵なスタジオが多い中、ここで撮影したい!と思ってくださるような撮影セット作りは常に自分の中で課題だと思ってます。
この仕事が天職なので、苦労を苦労と感じたことがありません(笑)

ーたくさんの女性フォトグラファーがいる中で、差別化するために努力されていることがあれば推してください。

ゲルバンド愛

特に差別化しようと思って努力していることはありません。
撮影にいらしてくださるご縁のあるお客様と全力で向き合い、撮影にいらっしゃる前からのヒアリングやコミュニケーションを大切にしてます。
当日スムーズに進行するための準備は欠かせません。

ーゲルバンド愛さんが今後チャレンジしてみたいことはありますか?

ゲルバンド愛

ハーフ成人式や成人式、大人撮影にチャレンジしてみたいです。
赤ちゃんだったお客様が小学生になり、どんどん成長していく姿を見て、この子達がハーフ成人式、成人式の時にはどんな風に成長しているのかなと思うようになったのがきっかけです。

 

CP⁺2025 ワークショップについて

ゲルバンド愛ーCP+2025ワークショップの登壇依頼がきた時のお気持ちを聞かせてください。

ゲルバンド愛

深夜のDMに思わず何かの間違いじゃないかと思うほど信じられない夢のような出来事でした(笑)
CP+2024にはワークショップを受講していた身としてはまさか1年後にこのようなご縁を頂けるとは想像もしておりませんでした。

ー今回は「フレンチカントリーな非日常の世界観でこどものファッションムービーを撮ろう!」をテーマに登壇していただきますが、どんな方に参加してほしいですか?

ゲルバンド愛

お子様を全力で可愛い!っとみんなで言い合える、親バカに堂々となれる方に参加していただきたいです!スマホで気軽にお子様の可愛い姿を動画で撮影するきっかけにもなれたら嬉しいです。

ーこの記事を読んでいる来場者のみなさんにメッセージをお願いします!

ゲルバンド愛

是非ワークショップにご参加いただき、フレンチカントリーの世界を体感していただきスタジオのオリジナルのカントリー衣装を手にとって見ていただきたいです!
見かけたらお気軽にお声掛けいただけると嬉しいです^^今回このような貴重な機会をいただき、感謝しております。
精一杯楽しんでいただけるよう頑張りますので当日一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

 

◾️フレンチカントリーな非日常の世界観でこどものファッションムービーを撮ろう!

タイトル フレンチカントリーな非日常の世界観でこどものファッションムービーを撮ろう!
開催日 2月27日(金)
時間 14:30~15:30
定員数 15組
講師 ゲルバンド愛
講師Instagram https://www.instagram.com/aigelbandphotography/

 

 

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事